お江戸スタイルブック no.008
江戸時代後期頃の若衆。
江戸時代のコートに萌える…!
紫に格子柄の長合羽なんて、可愛すぎです。
腰には道中差とたばこ入れ。
若衆の髪型は後期に近くなってくると、髱はなくなり、髷の根が高くなり、髷自体が太くなる傾向にあります。
歌麿が描いてる若衆髷に近いかなと。
引用元の浮世絵は、2014年に太田記念美術館で開催された
『没後150年記念 歌川国貞』展で展示されていたものです。
こちらの図録の35ページに載っている子です。
日本浮世絵博物館の所蔵品で、パブリックドメインの案内が見当たらなかったため、元絵を転載するのはやめておきます。
ご興味のある方はぜひ図録をゲットしてみてくださいね。
古本などですぐ手に入ると思います。
『二見ヶ浦 初日の出』という作品は、
国貞が文化4年(1807)、22歳の時に発表したデビュー作とされています。
三枚続きの絵なのですが、若衆だけでなく女子たちのファッションも可愛くて必見。
歌麿の影響がまだ色濃いですが、すでに卓越した画力と服飾の描写の丁寧さは、さすが国貞センパイ、完成されている…!
以前の記事にも書きましたが
『お江戸スタイルブック』は、国貞なしでは
続けられなかったシリーズです。
これからもたくさんご紹介できると思いますので、お楽しみに。
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