木庭 撫子 Koba Nadeshiko

日常の仕事は「浅野有生子」の名前で、おもにスポーツドキュメンタリーの放送作家をしています。 木庭撫子は詩を書く、もうひとりのわたしです。 http://kobanadeshiko.com

GOT最終章~キーマンは、二人のデンマーク人俳優?

昨日、4月15日午前10時(日本時間)。
HBOドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』最終章(第8シーズン)の世界同時放送が始まった。

待望の第1話(S8-1)を観て、俄然面白くなったと個人的な興味を引かれたのは、このドラマの主要人物であるジェイミー・ラニスターと、ユーロン・グレイジョイ。演じているのは二人とも、デンマーク人俳優だ。

アメリカ制作のドラマにデンマークの俳優が?と思われるかもしれない

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88年の秋、ある一日

新元号が『令和』に決まった。
30年前、『平成』のときは何をしていて何を感じたか。
思いを馳せている人も多いと思う。

わたしは当時、富良野塾の塾生だった。
富良野塾とは、役者とシナリオライターを養成する脚本家・倉本聰の私塾である。ドラマ『北の国から』のような手作りの丸太小屋に住み、皆で共同生活を送っていた。

新聞もテレビもない場所だった(正確にいえば郵便は配達されていたので、新聞は個人で希望す

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韓国ミュージカル観賞記③~死神の熱

音楽の都、ウィーン発の『エリザベート』は、歌だけで物語が進む。
そんな「ソングスルーミュージカル」ならではの魅力があるのだろう。日本でも宝塚や東宝で何度も上演されるほどファンが多く、楽曲の美しさにも定評がある。

今回の旅の最大の目的は、この『エリザベート』。
死神トートを演じる、JYJのジュンスを観ることである。
3年前、番組の取材で初めて出会ったキム・ジュンス(歌手としては、XIA「シア」の名

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韓国ミュージカル観賞記②〜天は二物を与える

映画『マラソン』(2005)をご存知だろうか。
自閉症の青年がフルマラソンに挑む、実話を基にした韓国映画である。

チョ・スンウという俳優の凄さは、この映画を観ればわかる。

彼についてまったく知らなかったわたしは、本当に自閉症の役者を起用したのかと訝ったほど、「自然」で「チャーミング」な演技だった。
当時、『冬ソナ』ブームで注目され始めた韓国俳優たちのなかでも群を抜く、魅力的な俳優だと思った。映

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韓国ミュージカル観賞記①~時が来た

初めに断っておくが、わたしはミュージカルが苦手だ。
子供の頃は、熱狂的なヅカファンだった叔母たちに連れられ、宝塚も東宝も何度か観に行ったけれど、あまり魅力を感じなかった。歌で想いや感情を表現する演者たちを、うっとり眺める眼差しがわたしにはないと気づいたのは、二十代の初めだろうか。きらびやかな舞台装置には目を瞠るけれども、物語に没入できず、引いてしまう。ファンにはおそらくたまらないであろうミュージカ

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