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エッセイ&コラム(あっさり)

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その日、もしくは前日に感じたことを「あっさり」短めに、 まとめた文章です。 推敲した最終稿をここに載せます。 <これまで【note】に綴った日記をカテゴリー分けしました。 その… もっと読む
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2017年11月の記事一覧

あと、1000日

あと、1000日

2020年東京パラリンピックまで、あと1000日。
今日(11月28日)の朝日新聞に、香取慎吾さんの『パラ応援宣言』が載っていた。
その記事に「パラスポーツにはいろんな競技があることに気づいた」とあったが、わたしも初めて触れたときに、「え?こんな競技もあるの?」と驚いた。

そのひとつが、『ボッチャ』である。
パラスポーツならではの競技で、障がいが重くとも参加できる(ボールが投げられない障がいを持

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“一緒に”楽しむテニス

“一緒に”楽しむテニス

秋晴れの有明コロシアム。
今日は『日清食品ドリームテニスARIAKE』へ。

テニスを選手も観客も“一緒に”楽しむイベントなので、選手のチャレンジ(INかOUTかの再判定)を観客の拍手で決めたりするなど、いつもならしんと張り詰めているコートの空気がとてもやわらかい。

今回は錦織選手が怪我でプレーはできなかったものの、審判で参加。あのヴィーナスに勝つなど成長著しい大坂なおみ選手と奈良くるみ選手が対

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きれいなジャイ子

きれいなジャイ子

無類の帽子好きである。
その魅力に目覚めたのは、30歳を過ぎた頃だろうか。当時は髪をショートにしていて、キャスケットをよく被っていた。以来、様々な帽子を被ってきたけれど、ここ数年のお気に入りは『ベレー帽』。
一年365日のなかで、おそらく300日以上は被っている。

最近はお洒落というより、髪の毛を整える手間が省ける、というのが主な理由だ。仕事柄、締め切りに追われたボサボサの髪でも、帽子を被ればな

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声で知る「便り」

声で知る「便り」

電話で話す相手がいる。
電話でしか話せない相手もいる。
親や親戚や、SNSが苦手な友人たちだ。
今日はそんな二人と、ゆっくり話をした。

それぞれ気づけば小一時間ほど、互いの近況や共通の知り合いの話題などを、
思いつくまま、脈略もなく話した。

仕事でもプライベートでも、電話で「声を聞いて話す」ことが格段に減ってきている。ビジネスだけの相手なら、話すのが面倒なときもあるし、会話が文字化されたほうが

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続けることって

続けることって

何かを『続ける』ことの難しさを、年齢を重ねるごとに実感する。
もう若くはない、ということだろうか。

今日は午後、富良野塾同期の芝居を観に下北沢へ。
彼女(たむらもとこ)は女優で、劇団も主宰し、卒塾後も活動を続けている数少ない同期のひとりである。役者という道を歩き続けるのは、並大抵のことではない。

今回の芝居は年に一度、3人の女優がそれぞれ同じ役柄を演じ続けるというもので、わたしは初回から欠かさ

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未来につながる種

未来につながる種

今朝、朝顔の種を収穫した。

7月入谷の朝顔市で買った鉢は、ひと夏を過ぎても、秋を迎えても、ほんとうにたくさんの花を咲かせてくれた。毎朝「咲いてるかな?」とベランダを覗くのが楽しみだった。

家を空けて水をやれない日が続くと心配になったけれど、わが家の朝顔は逞しく、手入れをして水をたっぷり吸わせると、葉も茎もしゃきっとして、ピンクや紫の蕾が膨らんだものだ。

この種は大切に、時期が来たら新しい土に

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再びの栄光へ

再びの栄光へ

『第49回全日本大学駅伝』。
神奈川大学が20年ぶりに優勝した。

20年前は、神奈川大学が主要3つの大学駅伝(出雲、全日本、箱根)をほとんど制覇していた黄金期である。

当時、放送作家として東京で働き始めたばかりのわたしは、事務所の先輩がメインライターを務める『箱根駅伝』の番組に携わっていた(箱根駅伝73回74回大会)。先輩は、日テレで箱根駅伝の放送を立ち上げた当初から活躍する、“箱根の語り部”

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