見出し画像

母から息子へ伝える『性』のこと

少し前になる。

アクロストンさんの記事を読んで「いよいよこの時が来た」と思った。
かねてから「時期が来たらちゃんと伝えなくては」
と思っていた『性』 のこと。
東京では小学4年の3学期、保健の時間に授業があるという。
その前にと思い、早速お勧めの書籍を2冊購入した。

https://acrosstone.jimdofree.com/2018/11/06/赤ちゃんはどうやって産まれるの-という問いに答える推薦図書/

まずは自分で読んでみる。

「赤ちゃんが生まれる-いのちの冒険旅行」
受精から出産までの胎児の様子を、
CGと文章で詳しく描写している。
説明文はとても詳しく、専門用語もたくさん出てくるのだが、
わかりやすくて易しい文章なのが嬉しい。
これなら4年生でもちょっと頑張れば読めるだろう。
そして素晴らしいのがCG。
受精の瞬間から体をよじって産まれるところまで・・・。
何より胎児の表情が愛らしく、思わず見入ってしまう。

自分では預かり知らぬところで起こっていた、命の営みの
なんと神秘的なことか。

悪阻で何も食べられず毎日吐いていた頃の記憶が蘇る。
『ベビちゃん』と呼んでいた息子は、あの頃こんなにも小さかったのに、
私の体をまるごと支配していたのだ。

初めて胎動を感じた時のあの何とも言えない幸せな気持ち。
そして産み月が近づき始まった夜の運動会。
ちょうど眠りかけた頃決まってお腹をポンポン蹴られて、なかなか眠れなかったっけ。
蹴っていたのか、パンチだったのか、おなかの中の息子の様子を想像すると今でも「ふふふ」と笑みがこぼれる。そんな、私の「命」の記憶。

人が一人生まれるということがどれほどのことか。
命というものがどれほど繊細で複雑で、そして大切なものなのか。
まずは『性と命』を切り離して考えてほしくない。
やはりこれだけは、
各方面から雑多な知識が入ってくる前にどうしても伝えておきたい。

「マンガ おれたちロケット少年」
小学校高学年から徐々に始まる体の変化や気持ちの変化を
マンガでとっつきやすく描いている。キャラ設定もかわいい。

1冊目が命の側面からのアプローチだとしたら、
こちらはもっと具体的で現実的な側面からのアプローチ。
異性への興味や体の変化にとまどう少年に向かって
「それもこれも自然なことなんだよ。みんなそうだから大丈夫^^」
と優しくハグしてくれるような、そんな内容だった。
ただ、基本この作品は「女の子に興味のある(惹かれる)男の子」
向けに書かれている。
「男として女が好き」という以外のいろんな『性』のあり方についても、
いずれ触れる必要があるな、って思った。

うちの家系は女系で、私も姉妹、
何組かいる従妹たちもみな姉妹。
物心ついてから、親戚におじさんはいても同年代の男の子はいなかった。
小学校高学年から始まる「まさに思春期真っ只中!」の男の子の生態についての私の知識は、せいぜいクラスの男子がああだった、こうだった、というような、何とも心許ないものなのだ。

そんな 母(私)と母の母(ばあば) と同居している我が息子。
彼の思春期はいったいどんな感じでやってきて、
どのように過ぎていくんだろう?

信頼できて、ちょっと恥ずかしいことも話せるような「大人の男」が
彼の身近にいればいいのにな。
でも現状を憂えていてもしょうがない。
女とはいえ、ここは親としてきちんと向き合っておきたい。

さて、小4男子の反応はいかに?

・・・次回へ続く。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?