今度はフルアルバムです。昔の曲から最近の曲までいろんな曲を集めました。未公開だった曲やボーナストラックもあるよ。高音質音源が無くてミュージックアプリで聴こうと思ってたのにできなかったという人はぜひどうぞ。

ライナーノーツ的なのをやろうと思いましたが、一時間ぐらいかけて書いた下書きが全部消し飛んだのでやめます。

2019/5/11追記：やっぱ書きました。

アルバム情報

タイトル: Nageia/2
アーティスト: Иagi
ジャンル: Other
リリース年: 2019年

全14曲、1ディスク
1. ∅
2. ████████████
3. ラテラルアーク
4. πλανήτες
5. αστρονομία
6. 轟音
7. 12000000
8. 依存
9. 七夕でした。
10. ℳℯℓɐncℎolʎ
11. ⅥⅥD
12. （失敗）
13. ⅟
14. ϡ

ライナーノーツ

1. ∅
サカナクションの「ミュージック」に影響されて作った曲。11/8拍子で一瞬15/8拍子になる。Vocalodon.netのコンピレーションアルバム「病み/闇」参加曲。精神を病んでいた時に作ったので変な歌詞が付いた。

2. ████████████
曲のほとんどが3, 5, 7連符で構成されるリズム難な曲。もともとJukeを作るつもりだったのだけれど、できたフレーズが悲惨な感じになってしまったためピアノ曲になった。最後の数小節を曲として成立させたかったので作った。伏せ字になっているのは「συναισθήματα」（ギリシャ語で「感情」）。タイトルが難解すぎてBOOTHでこの曲のタイトルが最初間違ってた。

3. ラテラルアーク
OMOIDE LABELと抹殺レコーズの 「Vocaloid Juke」参加曲。正直これをJukeといっていいのか分からない。拍子は5/3拍子と4/4拍子のパートが同時進行する訳の分からない構成になっている。Jukeは連符が印象的なジャンルらしいので連符だけで構成しようとした。元々コンピ参加しようとして作っていたのは████████████の方だった。かつてシンセの音が次々に切り替わる曲を作り、それをまたやりたくなってぐちゃぐちゃシンセを導入した。これで踊れたらすごいと思う。

4. πλανήτες
山田キキさん主催コンピ「ステラ・オーダリ」参加曲。宇宙がテーマだったので太陽系の惑星をイメージして曲作りした。Panが左に振れている方から水星(8/8拍子)、金星(3/4拍子)、地球(4/4拍子)、火星(5/4拍子)、木星(2/1拍子)、土星(6/4拍子)、天王星(9/8拍子)、海王星(6/8拍子)、冥王星(9/1拍子)をイメージしたメロディーになっている。また終盤では月と地球のオクターブユニゾンになっている。（高い方が月。）お互いの旋律が干渉するので音楽ド素人の私には扱いずらかった。

5. αστρονομία
ピアノとブレイクコアの組み合わせ。廻転楕円体さんの影響でブレイクコアを時々作るようになった。今まで作ったブレイクビーツの類でも一番まともだと思う。非常に単純な構成だがそれ故にカットアップの面白さが出たと思ってる。初めて他の人から好きだと言われた曲。音を刻むのは楽しいけど大変なのでなかなかこういった曲はできないのが難点。

6. 轟音
ATOLSさんの「イルカの夢でさようなら…」でエクストラトーンの存在を知り、それに挑戦した曲。BPM12000。結局BPMを無視してピアノ曲になった。

7. 12000000
懲りずにまたもやエクストラトーン。タイトル通りBPM12000000。エクストラトーン自体がマイナーなので実際にそうなのは不明だが、恐らく世界最速なのではないかと勝手に思ってる。今度はちゃんとBPM12000000で打ち込んだのでちゃんとエクストラトーンしている。絶滅レコーズの「Psychedelic Trash vol.2」参加曲。一応ちょろっとボーカルパートがあるが全然聞こえなくなってしまった。

8. 依存
一応ラブソン。グロッケンシュピールとベースの組み合わせが変に甘ったるい印象を与える。さらにアーメンブレイクがノイズを立てていて全体的に歪んだ感じになった。

9. 七夕でした。
七夕に作った曲。ピノキオピーの「昨日、パンを食べました。」にモロ影響を受けている。とにかくいろんな環境を含んだ曲を作りたくて作った。ポエムが恥ずかしいけどオケは結構気に入っているので、オケだけにしようとしたがプロジェクトファイルが壊れていたので断念。そのまま公開した。時期的には∅と同じぐらいの時期に作った。

10. ℳℯℓɐncℎolʎ
意味不明な曲。Synth1が急にサックスのような音をランダムに出力するマシンと化したので、それを使ってジャズみたいなのを作ろうと思ったが思うようにいかなかった曲。変なタイトルのせいで音源のファイルを探すのに手間取った。

11. ⅥⅥD
隙間だらけの曲。ギターの雑なサンプリングとスライスされリバーブのダンプキツキツのアーメンブレイクが雷鳴のようになり響く。最初はもっとまともな曲にするつもりだったけど、使っていたソフトウェアの関係上タイミング調節が難しく、こんな構成になった。合わせてボーカルも途切れ途切れにした。他に類を見ない独特なものになったので気に入っている。タイトルは良く見るとローマ数字。タイトルの割にビビッドではない。

12. （失敗）
まさに失敗という感じの曲。ただイントロのピアノがとても気に入ってる。当時はDTMやDAWソフトを持っていなかったので代わりにWindowsムービーメーカーで作った曲。Windowsムービーメーカーには音を扱えるトラックが1つだけあるが、そこで音を重ねようとすると一方がフェードアウト、もう一方がフェードインするようになっているためボーカルとオケがお互いに入れ違うような構成になった。また、画面での表示と実際に再生される音がずれてしまうため変な間ができた。チープな感じが妙な安心感を誘う。

13. ⅟
〆の超絶変拍子ピアノ曲。変拍子すぎて変態と言われた。拍子構成は登場する順に1小節ずつ書くと
(6/8, 7/8, 8/8, 9/8)*3, 13/16, 15/16, 17/16, 19/16, (6/8, 7/8, 8/8, 9/8)*3, (10/8)*5, 12/8, 1/4, (6/8 on 13/16), (7/8 on 15/16), (8/8 on 17/16), (9/8 on 19/16), 19/16, 3/16, 3/8, 3/4, 3/3, 3/2, 3/1, 1/1, (6/8, 7/8, 8/8, 9/8)*2, (10/8)*5, 12/8, 4/4, 無拍子
※ (r)*x … 括弧内をx回繰り返す, (r on R) … Rを基にしたrとRのポリリズム
となっている。一小節進むごとに8分音符が追加される構成。少しずつリズムが伸びていくとどんな風になるのか試したくて作った。製作時にMusescoreを使ったが再生しようとするとポリリズムのところでエラーを吐いてしまう。人が弾くことはもともと考慮していないが、機械が弾くのも困難な模様。

14. ϡ
ボーナストラック。とあるコンピの参加曲だったが、コンピがいつまでたっても公開されないのでこの機会に公開することにした。中学生の頃作ったモノコードをただぴよんぴよんと弾いているだけの曲である。ラーメンがテーマのコンピだったためボーカルパートは「の～び～る～」とだけ歌っている。また、タイトルはラーメンのお椀をひっくり返したような形に見えたからこの文字になった。私の曲にはタイトルの読みが判別できないものが多いが特に読みは考えていないので各自好きに呼んでもらいたい。