1982年。

同じ予備校に通うA君（名前忘れた）は受験で東京に行ったとき
ちょうど来日してたキンクスのコンサートを観た。

その年三月に
予備校のさよなら飲み会が居酒屋であったとき聞いた。

A君はチケットを持っていなくて
入場の列に向かって
「余ったチケット譲ってください。」と叫んだそうだ。

幸いなことにダフ屋じゃなくて
お客さんから譲ってもらえたそうだ。

「すごく恥ずかしかったけど勇気振り絞った。」とか。

一期一会。

A君がどこの大学に受かったか（落ちたか）は
もう覚えていない。

そんなことはどうでもよい。

（そもそもその飲み会では
キンクスの話しかしてなかったような。）

「大学受験で上京してキンクスを観た。」

素晴らしいじゃないですか。

来日していたのは知っていたけど
わたしにはそんな勇気が無かった。

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キンクスを称える。

陳腐な言葉だけど
本当に最高のバンド。

youtubeどころかMTVも無い時代
（1980年9月）
NHKのヤングミュージックショーで
One for The Roadの頃のライブを観た。

アメリカで成功した頃の映像だけど
演奏、佇まいが独特で。

その頃知ってた僅かなロック・バンドの
どれとも違っていた。

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昔
ギターマガジンのインタビューで
レイ・デイビスが
「どんなギターが好きですか？」というような質問に
「軽くて僕のジャケットに皺がつかないやつ。」と答えてた。

粋ってやつです。