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「ベイシティローラーズのコンサートに行ってはいけません」

わたしが中学生のとき
近県で
ベイシティローラーズのコンサートが
開催されました。

パット·マッグリンが
脱退した後だったような。

この頃
ローラーズは人気絶頂。

脱退したメンバーのバンドまで
来日して
あろうことか
武道館で演ってたし。

二匹(三匹?)目のドジョウを
狙ったレコード会社は
英国から
ちょっとアイドルっぽい顔した
メンバーがいるバンドを探してきて
「青春のなんとか」とか
「恋のなんちゃら」とか
原曲無視の邦題をつけて
売り出してました。

バスター、フリントロック、
デッド・エンド・キッズ、ショーティー、、、。

ロック・バンドじゃくて
アイドルとしてですね。

レッツゴーヤングとか
ぎんざNOWとかに
しょっちゅう出てました。

当時
ピンクレディのファンだったわたしは
月刊明星を毎月買ってました。

クラスの女子で
月刊平凡を買ってる子と
切り抜いたページや付録のポスターを
トレードしてました。

(わたしがローラーズをあげて
 彼女がピンクレディをくれる。)

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コンサートが告知されたあと
学年集会か何かのとき
先生からお達しがありました。

「いいですか、
みなさんは受験生です。
ベイシティローラーズのコンサートに
行ってはいけませんよ。」

もちろんこのとおりではないですが
(そんな昔のこと
細かく覚えてるわけない。)
内容はだいたいこのとおりです。

先生の指導虚しく
わたしのクラスの
ちょっと不良っぽい女の子が二人
完全無視して
コンサートを観に行ったのです。

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たしか
二人とも
勉強ができなくて
授業のお荷物みたいな子でした。

みんなかどうかは
分からないけど
少なくともわたしは
心の中で喝采してました。

「大人の言うこときかないって
恰好よくて気持ちいい。」と
彼女たちに
教えてもらった気がします。

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初期のローラーズも
グラムロックの匂いがして
なかなかと思いますが
わたしは
後期の
「イエスタデイズ・ヒーロー」と
「恋のゲーム」が好きでした。

「恋のゲーム」のディスコっぽい
チャラチャラした感じが良い。


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