海外逃亡者noteカバー_3_

海外逃亡者(3)

人と「会う前」や「会った後」必ずGoogle先生にお願いして検索した方がいい。よほど過去のことでない限り検索結果は明確だ。

相手と話していて交友関係がわかると、必ず「『あの人』とこの前あったんだけど?」と投げかけてみたらいい。
やらかしてなければほとんどが友好的な回答が帰ってくることだろう。

この2つをするだけで、約90%はその後の事故が防げるはずだ。

でも、この2つに引っかかってこない連中も世の中にいる。
その時は、まず会ってみるしかないし関係をもってみるしかない。
あとの10%は自分の直感に従って、受け入れるなり引くなりすればいい。
ずるずると関係を続けてはいけない。

 「ポンコツを引き受ける覚悟がなければ人と付き合ってはいけないこと」ある人に僕も会うまでわからなかった。この「納田事件」のあとに出会うのだが、その前にこの事件をまずは片付けよう。
記憶力のいい僕でさえ、忘れたい過去の1つだ。
正直書いていて、どこか辛い気持ちがある。
これを誰かの目に触れることにすることで、なにかが変わるとも思えない。
ただもう僕自身も整理してどこかに置いていかねばらない。

この件が終われば「北朝鮮のあさり」以上の馬鹿げた仕事がまだまだいくつもある。1年かかっても多分書ききれないバカな話がたくさんある。
そこへ向かうまでのSTEPだと思って毎日書き続けるとしよう。

アラートが僕の中で鳴り響きフラグを思い返してた・・・

まず「納田の旭電気は存在するのか?」

謄本を、思い返しもう一度謄本所在地にある旭電気の代表である納田の父親だという人物に連絡してみた。すると、しばらく前にもそれで問い合わせてきた人がいて迷惑してると言うではないか!苗字がただ同じだけでおそらくなにかで知りそれを利用したのだろう。

それにしても少し前に聞いてきた人物とは誰なんだ?

「納田はどこに住んでいるのか?」

韓国からサンプル食材を送った住所のところを見てみると大阪の阪和線「信太山駅」駅前のマンションに行ってみる。年収350万~400万程度の人が家賃5~7ぐらいのところで住む住居だ。表札はない。

「共通の関係者」

共通の関係者に連絡をとろうと思ったらfacebookの友人から約10名程度見つからない。
当時1200程度の友人なので増減は注視してないと気がつかなかったが、納田と共通の人は見事消えていた。
誰かに連絡を取ろうと思い、探偵ごっこでひと探したあの不動産に連絡してみたら。
「紹介してくれたひとがいてそのひとの知り合いですのでわからない」
紹介者がおそらくfacebookで出会ったひとなんだろうと予想がついた。
ラブホテルの経営者が1名いてその人に連絡をとろうにも電話にも出てくれなかった。
この時点でほぼ確定だなと思った。

1ヶ月ほど前に、連絡してきた” T ”を探さないといけない。
連絡してきたあの番号しか手がかりがないが、もう1ヶ月も前で履歴がスマフォのメモリーになかった。
通話明細を取得せねばならなかった。

納田が韓国へ食品工場の視察へくると言うのでその段取りもしていた。
ソウルから釜山までの数日間かけてまわる工程だった。
韓国のり、ごま油、キムチ、味噌、特徴的な印象のある工場でサンプル素材もすでに用意してあった。
ちなみにここまでは僕の自費だった。
探ってることを探られないように努めていつもと一緒の感じで過ごす。
各工場には申し訳なかったが取引はどれも成立しないだろうと思った。
風呂敷を広げに広げていき、工場を出るころには粗を探して文句を言ってる。
工場の知識と、フォークリフトを運転し始めたところをみるとどこかで工場勤務があったのだろうと思った。
やつがベラベラと喋った知識の中に、知り合いの工場だといった名称を調べ始める。
帰り際にホテルを買うだなんだといってまに受けた韓国の不動産が一緒に視察まで組み始める始末だった。
気の使うエセ韓国視察が終了してソウルで鎌をかけてみた。

「そういえば報酬をそろそろやりとりしないといけないですね。
それと預けたベンツですがいくらくらいになってますか?」

「そうやった、そうやったうちの顧問弁護士からすぐメールいかせるわ!」
その後・・・

メールの内容は弁護士らしからぬ文体でおそらく自分で書いたのだろうと思います。

記載にあった弁護士の名前で調べを始める。

するとあることがわかる。

すでに起訴されている「事件」に行き着く。

「交際関係のあった女性から結婚すると言って数百万搾取した。」

当時弁護士を雇わず自己弁護でめちゃくちゃだったあと示談に持ち込んだらしい。
その示談金が支払われず困ってると。その相手の弁護士の名前だった。
当時の勤務先で同じだったことから交際に発展したそうだ。
問題になった月をみてると去年だ・・・
調べていた工場からも「数日でやめて、よく喋るうるさいやつだった。」
と当時の様子がわかる。

そして・・・
通話記録が届き” T ”の電話番号がわかる。いきなり電話しても切られるかもしれないと思いメッセージにした。

「納田のことでなにか困ってませんか?」とだけ送った。

「はい」とだけ来た

「あいつにクレジットカードを盗られてませんか?」

「はい、夫のカードを使われてしまって・・・」

「電話で少し話せませんか?僕もあいつを調べています。」

ようやく共通の知人を1名と話すことができた。
彼女から聞いたのは、僕は納田と仲間で僕が首謀者だと。それで被害者は女性で5名ほど集まっている。
僕をブロックした16名程度の仲間が集まっていて情報交換してると。
” T ”は、納田の口車にのってクレジットカードを渡たすハメになったのはあいつとのメッセージのやりとりが不倫関係を疑いような内容になっておりそれをバラされたくないから少しの間だけならと思って貸したそうだ。カードはすぐに止めてしまったのだが、90万ほど使われてしまった。ほかにも160万とか200万とかどれもクレジットカードを利用して、中には肉体関係もあったひとがいた。

「なぜ僕と連絡取ってくれたんですか?」
「子供がいて一緒にいる写真をアップしてるようなひとがほんとは違うんじゃないか?と思ったからです。」

僕はその時子供に救われた気がした。

いろいろなパーツが組み合わさっていったが約1ヶ月以上かかった。
仕事なんてやれる状態でもなくただ最後まで追い込んでやろうとしてることだけがモチベーションだった。

そしてまた韓国にやつら夫婦がやってきた。

まずは回収だ。

つづく


40才になったので毎日書く修行です。