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100%事故物件

自分で探してきて選んだ物件は現在のところ100%事故物件です。
たぶん”安物買いの銭失い”の性分がそうさせてるのだろうと思っています。

高校生で家を出て一人暮らしを初めることになった僕はの最初の家は1roomで生野区の小路という駅の近くだった。ここは母親が探してくれて決めたので正確には僕が選んだ物件じゃない。

ちょうどオウム真理教の捜査が佳境だったのか警察はローラー作戦で一部屋一部屋上がり込んで聞き込みをしていて僕の部屋にも不審者がいないかやってきた。

1roomマンションなのに、なぜか中東系の一家がすし詰めで入居してたり夜に夜逃げのように人が出て行ったりしたぐらいで特に怪しい事件は起こらなかったが、部屋にPHSの電波が入りずらく荷物で手狭になったので次は近鉄奈良線の枚岡神社のある枚岡駅に引っ越した。

出雲井という場所で、大宝グリーンヒルズの3階の一部角部屋の部屋が2DKと広く自分で探してきた。

ここから100%事故物件を引き当てる才能を開花させていく。

まず、同じ並びの部屋に大学生1年生の女性が引っ越してきたが1週間もしないうちに部屋の前に線香が炊かれていた。詳しくはわからなかったが、自殺だった。一度挨拶をしたきりだった。

次に、隣の住人が宗教にはまってるらしく夜中の0時に必ずお経らしき念仏を唱え僕はそのたんびに壁を叩いて黙らせた。ある日、隣が不在で生物(メロン)が届き配達員から預かって欲しいとお願いされる。仕方なしに預かり隣の住人は預け物を取りに来たが一言も礼を言わなかった。念仏はそれ以来聞こえなかった。

ある日悪夢を見た。

斜め右前の家のドアが震えている。それも途轍もない振動でドアが外れそうだ洗濯機が空っぽで回ってる時のようなゴゥンゴゥンと音がする。とても気味の悪い夢を続けてみるようになった。

冬になり、ゴミを捨てに行こうとドアをあけると階段に男の子がランドセルを背負って階段に座っている。子供のくせに毛皮を着てた。部屋に入れないのかな?と思って喋りかけることもなく通りすぎる22時ごろだったと思う。部屋に戻ろうとした時にはいなかったがドアを閉めてからしばらくして、外から子供が大人に折檻される声が聞こえる高い金切り声で怒鳴りつけている母親らしい。見たくないものをみたと思った。その後彼らが引っ越すまで子供を叱りつける声をきいた。たまに、駅前の電話ボックスの中で子供が時間を潰しているのをみたこともあったし喋りかけて元気だせよと言うこともあった。春が来る前に彼らは部屋を出て行った。 

ある日バイト仲間の友達とサウナへいって談笑しながら部屋に帰ってきた時のことだ、鍵をあけようとふとエレベーターホールの方へ目線がいった。なぜか裸の男が仁王立ちしていた。頭のおかしいやつだろうと思ってその場すぐに部屋にはいった。そいつの部屋の前を通ってエレベーターのところへいくと部屋が開けっ放しになっていて蘭の花が部屋のど真ん中に飾られているのをみた甘い匂いに混じって酒の匂いがする。その男はアル中だった。時たま夜に奇声をあげて走り回ってたりしていた。

日曜日の朝だったと思うが、朝どこかのドアを叩く音が聞こえた目一杯の力で叩く音だ。どんどんこちらに近ずいてくる。僕は飛び起きてドアをあけてみたら、アル中の裸の男が包丁をもって一部屋一部屋あけようとしている。慌てて僕はドアを閉めたらアル中男は走ってきた!震えながら家の鍵をかける。寸でのところで扉はしまりドアポストの穴に包丁がなんども突っ込まれた。警察にすぐに通報し男は裸のまま刺股で外で取り押さえられた。

時同じくして、隣の駅の瓢箪山駅前のジャンボカラオケ広場で僕はバイトをしていたのだがある日、店を地元の半グレグループに深夜乗っ取られ監禁させられた。バイトの後輩は病院送りになり、僕らは隙をみて警察署に駆け込んで助けを求めた。その後、聴取があり僕は自分の住んでるマンション名を警官に話したら「え?あそこ住んでるの?!」とあきらかにびっくりされた。かなりの事故物件で事件が起こると有名だったらしい。思えば僕は気に入っていたが裏は古墳だった。潮時だなと思い引っ越すことにした。 
(因みに退去時は揉めに揉めました。)

さらに隣の駅額田駅に家を借り住むことになったが当時付き合っていたチベットで知り合った彼女と同棲する形で引っ越したので次の家は僕は選んでいない。

仕事が忙しくなり家に帰れない日々が続き仕事部屋を北天満あたりに借りることにした寝るだけでいいと思ったので安くて編集スタジオに近い場所にかりた。部屋に布団と椅子一個だけの部屋で何もほかにおいてなかった。ある日編集部の子が仮眠をとりたいので部屋を貸して欲しいとのことだったので部屋を貸した。するとすぐに連絡があった「こんな部屋にいれません!」と行って戻ってきた。

シャワーを浴びてると部屋に突然だれか入ってくる音が聞こえたり髪の毛つかまれたり怖くていれません!

と言うではないか・・・。

僕は疲れ果てて寝るだけだったからなにもなかったけどなぁと不思議がった。

実は、僕は見えても感じてもそう大して問題に思ったことがない。まぁそんな人もいるだろうしそんなこともあるかもしれないだろうな。という程度だ。

子供の時に実家で、一階は銭湯で二階は住居なのだが母親らしき人物が台所へ入っていくのをみたので声をかけた「番台は?」と「お腹すいたから」と返事したので僕も台所へ行くとだれもいない。おかしいな?と思って急いで番台にいくと母親が座ってる。今台所へ行った?ときくと行ってないと言う。この時、まぁ・・・しゃーないかと変に納得してしまった。母親もたまに部屋で暖簾に隠れた女性をみると言ってたしどっかでるんだろうな〜ぐらいに思ってた。


さて、当時の彼女と別れその家を引き払い引っ越しをしようとしてると当時お付き合いしてた女性のお母さんが手伝いに来てくれており突然、「この部屋に女の人がいて椅子に座ってるからあの椅子だけは持っていちゃったダメ」と言い出だす。まぁ編集部の子が言ってるし置いていくことにした。結構気に入ってる椅子だったんだけど・・・。

東京へ拠点を移し一階が事務所5階が住居の新築のマンションをそこそこいい値段で借りた。当時はまだ免許ももっており車をもっていたので駐車場も一階で借りていた。大阪から東京へ車を移動してマンションの住所をナビに打ち込むと「山田記念病院」って出るじゃないか・・・。

そうこのマンションは病院跡地に建設されたのだった。まぁしゃーないなとほぼ気にせず仕事を始めたスタッフも東京へ移住してきておりしばらく仕事場で寝泊まりしていたのだが入り口近くの部屋で寝ると携帯の電波が入らずスタッフが起きてこない。僕らは精神と時の部屋と名付けて静かに寝れるいい場所だと思ってた。

しかしとある来客がきて「この事務所で仕事できない」と不吉なことを言って部屋に入ってこなかった。気にしすぎだろ〜と笑ってたのだが気になって玄関の入り口に塩盛りをすることにした。

ある日マンションの掃除のおばちゃんはその塩盛りをずーっと眺めているので声をかけると「ほら見てみて不思議、塩盛りから水が溢れ出てる」確かに塩盛りから水が絶え間なく流れでている。僕は「湿気おおいな〜」ってツッコミをいれておいた。その後大腸検査で実際の移転した山田記念病院へ行くのだが職員の方にあそこに住んでるんですよ〜と説明すると「あそこらへんだと霊安室だったんですよ。」と言われ。あ〜と納得した。

そのマンションを退去することになり、不思議な爺さんと会うことになる。初めてあった時に別れ際に僕のカバンの中にあるものを言い当てられて「ちょっと二人でお茶しよう」となり渋谷でお茶したら「君のおじいさんが風呂の窯場で暖をとってる猫をそのまま知らずに焼き殺してしまってね。それが3代目の君まで化け猫で取り憑いてる。化け猫は3代で招き猫になるから豪徳寺でお祓いしてあげるから一緒にいこう」と突然言われる。

 僕でさえ忘れた話をなぜこの爺さんが知ってるのか?と思ったがまぁそういうこともあるだろうと思って大人しく翌日お祓いに一緒にいくことにした。豪徳寺は招き猫の寺なので知ってる人も多いだろうが僕は行くまでしらなかった。まだガラケーをだったし。なにやら言われるがまま祓ってもらったら少し不思議なことがおこった。

僕を騙そうとする輩が喋ると髪の毛を焼いた匂いが鼻につくようになった、しばらくするとほぼ視覚化されて髪の毛が絡まってるように見えた。まぁこれくらいだけだったけど今では意識を向けないとなにか見えたり臭わなくなった役に立つのかどうかわからん。

その後””を自分で選ぶことはなかったが引き寄せてしまうこともあった。新橋に事務所をかりてもらった時にソファーを持ち込んで僕は寝床にしていたのだがある日顔にチョロQのようなものをぶつけられた気がした。誰かのいたずらか?と思って無視すると今度は顔を平手打ちで叩かれる。このやろう!と思ってパッと掴んだら女の手だった。あ〜女か・・・と思ってまた寝ようとしたら電話がかかってきた。僕がお世話になってる人からだった。この人も霊感が飛び抜けて高い、たまにだけど。

お前いま、寝てるとこに沖縄からついてきてる学生の女の子がいるぞ重いからどいてほしいってさ。」そら重いだろうな〜と思った。「それと、住んでたのは沖縄の緑色の格子の入り口の家でその前に住んでたやつについてきちゃって帰れなくなっちゃったんだったって」と話てると社員がきて電話を代わって話すと彼の実家と符合した。会ったことないないのに。

その後お神酒をトイレに流して清めてる最中にその社員の人は気絶して倒れた。まぁ俺にあれやってこれやってって言われても知らんがな・・・という一件だった。

その後も赤坂見附に一時期4階建のビルを借りたのだが借りてくれた人もここは幽霊が出るから居たくないと言うけど僕は気にせず泊まってたりした。誰かが登ってくる音が聞こえたりは日常茶飯事だし気にもしてなかっった。一度もOPENせずそのままビルを手放すことになったのだがAribnbをはじめてやってみたのもそこだった予約だけきて泊まらさなくてよかった。

その次に、六本木の物件は僕が選んだわけじゃないし契約もしてないので、害はなかったが借りた張本人が突然逮捕されてしまって後始末をすることになった。

僕が選ぶとダメだなと思って今の不動前の家は知人に借りさせた。それも引っ越すその日まで場所もなにも知らなかった。なにも起こらずネットが遅いということ以外は至って快適です。

あまりにこの話をすると気味悪がられることもあるのであんまりしないのだが気のせいか最近になって、パタリと引き当てることがなくなった気がするので忘備録的に書いておいた。 終わり

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40才になったので毎日書く修行です。