見出し画像

木曜会レポート20180201

本日、以下のとおり勉強会をおこないました。

20:00〜22:00 実技練習
22:00〜23:00 類経輪読

類経輪読では、六つの脈(緩-急、小-大、滑-濇)の甚と微によって現れる五蔵の病症について学びました。

その中で今回は、【心脈急甚者為瘈瘲】について考えてみます。
これは、心の脈が急で甚だしいとき、瘈瘲(ケイショウ)が起こるという意味です。
瘈はひきつり、瘲は弛緩を指します。

また、急は弦脈のような脈形をあらわし、風寒を主るとあります。
風寒はものを冷やす作用や、乾燥させる作用が非常に強いです。これが、心の主る血脈に及ぶと、症状の強いひきつりや弛緩が起こります。

代表的な症状としては、外感病にともなう小児のひきつけなどが挙げられます。

冬などの乾燥した季節は、保育園や幼稚園でもインフルエンザなど高熱の出やすい風邪が流行ります。
西洋医学的には高熱によって、まだ未発達な脳の神経細胞が興奮することによってひきつけが起こると考えられています。

しかし、東洋医学では、小児は元々が元気な陽気の塊で、風寒邪が入ってくると体内に侵入させまいと陽気がせめぎ合い、高い熱が出ます。
そして、その際風寒邪の勢いが強く、奥の方まで侵入を許してしまうとひきつけなどの症状が出てしまいます。

小児ひきつけは、初めて目の当たりにすると冷静な判断ができないほど動揺します。
できるだけ症状が起こらないように、外出時や風呂上がりは風に当たるのを避ける、身体を冷やさないように温度や服装で調節するなどの対策が必要だと考えます。

特にひきつけを起こしやすい、てんかんを罹患していたり、熱性けいれんを経験している子どもを持つ親御さんにはその点を留意して過ごしていただきたいと思います。


以上、木曜会レポートを終わります。


毎週木曜日は以下の勉強会を行っています。

20:00〜22:00実技練習
22:00〜23:00類経輪読

USTREAMにて輪読会Live配信しております。

USTREAM http://www.ustream.tv/channel/chovix

にしずか Labo http://www.nzlabo.com

資料・講義情報をご希望の方はメーリングリストにご登録ください。
http://keiraku-toku.wix.com/home#!blank/j38if

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?