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essay#4 悪口とブラックジョークの狭間で


突然ですが、ブラックジョークって言われると何が浮かびますか?


先日初めて知り合った方々が品性と知性のない言葉を延々と繰り返す人達で、
私は自分自身を結構なキャパ広女だと思ってたんですが、その自覚が揺らぐレベルでびっくらこきまして。

…あれ?私の英語の語彙より少ないな?

…あれ?この人達何十年も生きててこのワードセンスなの?

周りは誰も諭してあげなかったのか…可哀想に…

なんて思ってしまうほどでした。



ていうか私の言葉選びだって一族最凶と名高いし、口喧嘩したら相手が男性だろうと年上だろうとマジ泣きさせるし、もしくは逆ギレさせて暴行沙汰に発展させちゃうしで、凶悪なんです。普段使わないだけで。


そう、普段選んでないの。

思い浮かべたとしても、言わないという選択をすることが大事。

そういうものじゃないですか。


会話の中で話す言葉って瞬間瞬間に無意識レベルで自分が持つ語彙の引き出しから『コレ!』って選んでるわけじゃないですか。


なので、延々それを聞いてても誰も楽しい気分にならない言葉を笑顔で繰り返してるその方々を見て本気で心配してしまいました。
個人的には神奈川県知事のはっちゃけ不倫メール(みんなが忘れた頃に蒸し返す)より深刻だと思います。


こういう時のその場を白けさせない最適解はなんなんだろうと考えて、大体いつもちょっと傷ついたフリとか乗っかるフリとかTPOに合わせて小芝居やるんですが、ここまで品性のない人に出会ったことってなくて、頭バグりそうでした。

きっとブラックジョークのつもりなんだろうな。

でもそういうのって言葉選びが上手な人が言うから面白いのにな…


ちなみに冒頭の話に戻りますが、私はブラックジョークと言われるとピーターラビットの家族構成の絵を真っ先に思い出します。


ピーターとか、お母さんとか、姉妹たちとか、ベンジャミンおじさんとかが並ぶ中、端っこに何故か描かれているミートパイ。やたら美味しそうです。

これ、実はミートパイの紹介ではなくて、ピーター達のお父さん。
紹介文には「マクレガーおくさんにパイにされた」と。

写実的でありながらメルヘンを感じる美しい絵柄の中、パイになったお父さん。このセンス大好きです。

そしてこの絵を見てすぐにウサギ肉のパイを食べたくなった私はそこそこのサイコかもしれません。
ちなみに美味しかったです、ウサギ肉のパイ。




話は再び戻り、

キッツい言葉を散々浴びせられ、疲れ切ってお先に失礼します…と頭を下げ帰りのエスカレーターに乗った際、背後から『何アレ冗談なのにつまんない女…』っていう声が聞こえました

こっちのセリフだわ!!!


冗談だって言えば何言っても許されると思ってんのか?

誰かを不快にさせてる時点で冗談は冗談として破綻してるのさ、
冗談じゃなくなってるのさ。

大人ならちゃんと言葉で面白いこと言ってみやがれ!!!
許せないレベルの冗談はその顔面だけにしてくれ!!!

↑なんという凶悪な悪口

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