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科学はこのままでいいのかな 中村桂子

今年最後に読み終えた本。タイトルは漠然とおもしろそうだなと手に取ってみたら、中は最近の自分のテーマとして考えていたことにつながる内容でした。

「人」を他の生き物と同じ「生き物」と理解した場合に、政治とか、経済とか、安全保障とか、教育とか、環境とか、いろいろな事の「問題点」は明らかにできます。

しかし、現在はそれらの問題が社会で「課題化」される時には「効率」など今あるルール、すなわち「機械論」的なルールで行われるので、抜本的な解決策にはならずに対処療法を探すにとどまってしまうのではないかと思うのです。

ヨーロッパで神がこの世界を作ったと信じられていた時代、現在科学で考えられているような分野は哲学と呼ばれていたそうです。

今の時代をリードしている「科学技術」と、かつて哲学と呼ばれていた「科学」との違い、「進歩」と「進化」の違い。その間にある世界もあるはずです。

年始は何度か読み直しながら、考えを深められたらと思います。

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