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ビジネスとギブネスに両手を引っ張られながら前に進む僕

陰鬱だね。

梅雨だからって季節のせいにしちゃ、大切な水を恵んでくれる地球に申し訳ないよ。


この状態は、僕自身の今の捉え方に原因がある。


月の変わり目はいつもそう。

「稼がなくちゃならない」経営者という立場であっちへこっちへと、書類を取りに行ったり、提出したり。

やっていることと言えば主に金策。


もう一つの人格はまったく逆の「稼ぎたくない」自由人。

現在の金融経済下では、貨幣と呼ばれるものがただの数字で、それが借金で出来ていることを知って、稼ぐことを出来ればヤメたいと思っている。

やっていることは自由になるために、ひたすら自己探求。


この両極に身体とメンタルを引っ張られるから、この間にすっぽりハマりこんで苦しくなる。

両手をおんなじ力で引っ張られ続けられるような、どっちにも逃げられない状況なんだよね。


会社が不必要になることは自然な流れだ。

創業から干支をひと回りしたし、世界情勢もだいぶ変わった。

ビジネスの本質は問題解決。

もし僕たちがサービス提供をし続けるまでもなく問題は起こっていない、もしくは自然と社会課題が矮小化しているのならば、その事業は役割を終えることになるんだよね。

そう、自由人の僕は、次の時代を受け入れている。


でも、経営者の僕には、ここに一緒に歩んでくれた社員の存在があって、会社を守ろうとする意識がある。

時代が移り変わりながらも、僕らの仕事のニーズは一層高まっていた。

それがこの春、ガラガラポンで振り出しに戻った。

これまでは同じことを確実に繰り返すだけで走り切れる会社だったけど、以前から予想していたとおり、広告の需要が減り始める折り返しがこのタイミングでやって来た。

僕だけが自分の考えを表明して前に進めてきた会社だけど、これからはそうはいかない。


だから、手始めに社員の自立。

その上で経営の方針を一部変更したり、会社まるごとモデルチェンジをして、もう少し長く走られるようにと考えている。

それがいまここ。

新たな課題を見つけて、それを解決できる仕事を作るフェーズ。


そう、ここなんだ。

持続可能なビジネスっていうのは、問題とか欲求が続くところにあるわけで、ここに僕はいい感情を持てていないんだ。

僕たちは本当に問題だらけの世の中に生きていますか?

僕たちの生きる世界には解決すべき問題がありますか?


その上で、問題解決のためにビジネスは必要ですか?

っていうこと。


僕は、人がすべからく自立をしてしまえば、世界にあるとされている問題はもともと無いと気づく、と考えている。

依存 →  自立 → 自律

これが、ビジネスとギブネスの境界線だね。



さて、お話しようと思う。

今回が過去の振り返り、最終回。


なんで、僕がビジネスに限界を感じてしまったのか?


答えは、大体の部分を話してしまったけど、要するにお金を稼ぐことに、僕の心がもう折れてしまったということだ。


ここまで来ると、お金が好きかと言われると、正直わからない。

わからないというのは、父親がよく言ってたのが、お金は無いよりはあった方が良いだろうということで、そうかも知れないっていう信じ込みもあったし、無い方が逆に豊かだっていう子供心もあったから。


だから、全然納得までは至らなかった。

確かにそうだろうな、と思ったのは実は人生でたった一回しかない。

世界を変えるプレゼンターとして登壇した時に参加者からぶつけられた、えげつないほどのお金ありきのお話だった。

僕は都市部だけではなく、過疎の地域でも人の力で情報が届けられるっていう、決して不可能とは思わないアイデアについて話したんだけど、それがビジネスを大きくしていった話だと理解されて、僕以上のはるかに大きなビジネスをやっている人から突っ込まれた。


「そんなん、お金で解決すりゃイイじゃないっすか!」


と一蹴された。

「うーーーーん、なるほど」と答えるしかしできなかった。

ま、確かにそうっすね!と、心の中では思った。

ただ、むっちゃくちゃ!!!!

傷ついたけどね。


なんの手段でもイイというのは、僕のポリシーからはちょっと外れていたけど、大金を持ったこともない人間が綺麗事言っているなという自覚はあったので、納得はできた。

この時だけ。

お金が絶対的存在に感じられた、唯一の瞬間。


お金が必要かと言われると、不可欠とは思わない。

これはお金と徹底的に向き合ってきて、お金とどう付き合っていこうか、答えが出せたから言える。


現代のお金は借金からできている。

資本主義経済のトップに君臨しているのは国でも宗教でもなくお金。

これが金融経済というシステム内で取り扱われているので、僕が持っているお金も、僕自身とそれ以外の誰かの借金の一部ということになる。


そしてここに金利という特別ルールがある。

したがって終わらない。

このお金の奪い合いゲームには終わりがないってこと。

極論すると、お金はないよりあった方がいいという解釈は、あらかじめ誰かから奪っておいて、どこにも出さずに手元に取っておいた方がいい、っていう解釈も含むとまで思っている。


ここに問題解決のためにビジネスをやるとする。

ビジネスと言わなくてもいい。

お金を稼ぐという本質は、どこかの誰かに借金を負わせて、それを取り合うということで、その原資は行き着くところ地球資源になる。

空気、水、土、種、動物、植物、そして僕たち人間。

このどこか、何かを毀損しながら、僕たちは生きている。

どこからどうビジネスを始めても、最後ここに行き着いてしまうと気づいてしまった。


だから僕はビジネスをやめる準備をしている。

お金を稼ぐのではなく、お金を必要としない事業にしようとしている。

その最初の動きとして、僕がお金に頼らない生き方を始めようとしている。



陰鬱な時期だから、書き方のテンションが落ちるのは仕方ないのかも知れない。

これを読んでいて、どんよりした気持ちにさせてしまったらごめんなさい。


クソ真面目なんすよ、僕。

子供たちには、お金を稼がなきゃいけないっていう社会には生きて欲しくないなぁって。

たったコレだけなんすよ。


ひとまず僕は、ビジネスをやめることにはすこぶるポジティブになれます。

ここに会社経営があるということは、多くの人と一緒にやりたいと考える僕にとっての最重要課題がここにあるってことで。

僕だったら必ず超えられるし、僕がこれをクリアした後には、どんどん伝えて広げられるなって。


ということで、両極から引っ張られながらも僕は、6月から会社のアップデートを始めた。

そしてちょうど昨日、スタッフから最高の報告をもらうことができた。


「与えたものを受け取る」っていう原因と結果について、検証を続けてくれたことの結論が出たっていう報告だった。

やったーー!!

むちゃくちゃ嬉しくって、電話越しで叫んでしまったよ。


僕と家族、そしてまずは社員さん一人目。

思いのまま生きられる制限のない世界が始まった。

小さいけど、僕から始められたんだ。


ここからは僕の未来図を出しまくりたいと思う。

今、100年後の未来なんか見ちゃっているから、結構楽しいことが書けると思います。

僕は『すべての人が今生あることを感謝出来る世界』を子孫に残せるよう、目一杯に生きています。 頂いたサポートはすべて、理想の世界実現に向けた活動資金として使わせていただきます。 いつもありがとうございます。