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【上田】滞在レポート by 大宮大奨 「目より耳、耳より肌、肌より心。」 _ 生きることとアートの呼吸〜Breathe New Life

滞在日程/ 2021年10月15日~2021年10月16日

パフォーマー・振付師・映像作家の大宮大奨(おおみや  だいすけ)です。

今回の研修プログラムで10/15、10/16の滞在で北アルプス国際芸術祭を中心に見学させていただきました。

残念ながら8月の滞在予定は中止となってしまって他の参加者の方々にお会いして話し合いを楽しみにしていたんですけどまた何処かで機会があれば良いなと思います。

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参加目的としては丁度良いタイミングで移住先を探していて、滞在型研修プログラムなのでその場所に行き空気を吸い、目で感じれればいいなぁという感じで応募して特に長野県には縁もゆかりもない状態でした。

なんとなく自然の深い場所へ行きたいと思い参加が決定して短い研修期間なのであまりきっちりとプランニングせずに自然のまま出会うまま行動していました。

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北アルプス国際芸術祭の印象としてはまるで広大なフィールドを美術館として捉えて作品から作品に移動する車中で作品のことを考えたり、景色も作品の一部の様に頭の中でのイメージに境界が無くなり刻一刻と変化する自然を見て、広大な自然故に自身の個としての存在を強く感じました。
今現在住んでいる関東エリアでの隙間の無い情報量とは違い、より頭にも身体にも余白を感じ洗練されオープンなマインドになる状態もありました。

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北アルプス国際芸術祭で見た作品の話を少しすると、インスタレーションを中心とし自然環境の中に作品があるものが多く中でもヨウ・ウェンフー氏、トム・ミュラー氏、磯部行久氏が印象的でランドエスケープでありながら自然と人工物を行き来が興味深く、空間、時間性、場所などデザイン(配置)がされていてあとはパフォーマンスする身体だなと勝手に想像していました。
身体表現において必ずしも劇場空間でないといけないことはなく、場というものが有ればいかようにも変化、構築する面白さがあるなと思い。
今後は自然環境の下、場を作り身体の根源的な舞をリサーチして原始回帰する様な身体性を求め発表していきたいと考えています。それらはライブパフォーマンスであったり映像作品であったり多方面の表現方法を模索したい。

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元々身体を司るパフォーマンスとしてダンスをしていましたが、頭で考えるより体で反応を重要視していたし自身の必要な事は既に身体は知っていると思っています。あとは呼び覚ますだけのきっかけの気がしていて長野を巡る旅はその感覚が確信に変わる瞬間でした。自身はダンスをしたいわけじゃ無いパフォーマンスをしたいんだなと。

冒頭に移住先に縁もゆかりも無い長野と申し上げましたが今回Nagano Organic Air で繋がったご縁は始まりに過ぎず、縁もゆかりも呼び覚ます身体の居場所を見つけた気がしました。
私事ではありますが、家族で住まう家を購入して来年より移住する事を決定致しました!生涯をかけて身体を見つけていく場所に今から想像を膨らまし胸が高鳴るばかりです!!!

大宮大奨 Omiya Daisuke(ダンサー・振付師・俳優・映像作家)
13年伊インターナショ ナル·ダンス·フェスティバルにて日本人初新人振付家として優勝。14年米NYにてジェイディン·ワン·アワード受賞。17年ドイツ/シュトゥットガルト インターナショナルダンスフェスティバル ファイナリスト。帰国後シディ・ラルビ・シェルカウイ、ダミアン・ジャレ、名和晃平、インバル・ピント&アブシャロム・ポラック、エラ・ホチルド、辻本知彦、大植真太郎、森山未來、大巻伸嗣、ジャン=ポール・グード、ライアン・ハフィントンなどの作品に出演、振付に携わる。


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