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【西表島】陸の孤島「船浮集落」&内離島シーカヤック

前回、やまねこマラソンとその前日に参加した、ピナイサーラの滝ツアーのことを書きました。
今回はマラソン翌日に行った船浮集落と、その次の日のシーカヤックツアーのお話。

マラソンの翌日は疲れもあるし、特に予定は決めずにゆっくりとしようと思っていた。
そうしたら、相部屋になったランナーさんから船浮集落に行ってみることをおすすめされた。
船浮は、西表島の地続きではあるが道路がつながってない。
そのため、船でしか行くことができない集落。
陸の孤島と言われている。
人口は50人足らずでとても静かで美しい浜のある集落なんだそうだ。
何もないので、ゆっくりするにはとても良いところらしい。

船浮集落へ

船浮へは、白浜港から船浮海運の定期船で約10分で着くが、定期船は1日5便。
宿のある上原地区から白浜港へは路線バスで行く。これも1日4本しかない。
日帰りで行くには、乗るバスと定期船は決まってしまう。
乗り継ぎの待ち時間も長いし、もしどこかで乗り遅れたらアウト。

白浜港は、やまねこマラソンの折り返し地点で、宿のマリウドからだと、15kmないくらいの距離。
昨日走って道はわかってるし、1日4本のバスに縛られるのもイマイチなので、宿で1日千円のレンタル自転車を借りて白浜港に向かうことにした。

昨日マラソンで走った道をのんびりとサイクリング。
多少アップダウンはあるけど、途中で写真をとったりしながら楽しんだ。

内浦橋からの景色

内浦橋からは山側も海側もとても良い景色が見られる。

子午線モニュメント

東経123度45分6.789秒(123456789)となる子午線が通っているという「子午線モニュメント」などを見ながら、1時間足らずで、白浜港に到着。
港に自転車を置いて、船浮海運の定期船に乗る。
自転車に鍵はついてないけど、盗まれることはないんだそうで、隅に置いておく。

船浮海運の定期船で船浮集落へ

定期船に乗ったのは観光客8名くらい。
おなじくマラソンを走った方たちとお話ししながら、10分で船浮の港に到着。

船を降りても、食堂らしきお店が1軒ある程度で他には何もない。
船浮MAPがあったので、見てみたがあまり情報はない。

シンプルな船浮MAP

船浮には、「イダの浜」という奥西表の絶景ビーチがあるというので行ってみる。
知る人ぞ知る日本随一の美しいビーチとのことだが、確かに白い珊瑚のビーチと海の青さは西表の中でも際立っている。
他に何もないところなので、浜に座ってしばらくぼーっとしてみる。
スマホはしまっておく。
離島に来ると時間の感覚が変わる。

イダの浜

イダの浜でぼーっとしていたら、お腹が空いてきた。お昼はとっくに過ぎている。
とりあえず港の前にあった食堂まで戻って食事。
定番の八重山そばとオリオンビールを注文。
お店の名前は「山猫のテラス」だった。

山猫テラスでビール
八重山そば

ここの八重山そばもうまい。具は豚肉とかまぼこ的な何か。
しっかり、スープまで飲み干した。

店内には20kgオーバーのロウニンアジやらなんやらの大物の魚拓がたくさん貼ってある。
全て、店主のおばあのお孫さんが釣ったものだそうで、新聞記事にもなっていた。
しばらく、おばあと話をさせてもらう。

そのあとは、戻りの船の時間まで集落の中をぶらぶらと散歩。
神社や学校などを見て回ったが、人はほとんどおらず、時間が止まってるという感覚を味わった。

4時間程度の滞在だったが、いい時間を過ごした。

サイクリングで宿へ

船で白浜港まで戻り、そこから来た道をサイクリングで宿まで。
宿でシャワーを浴びて夕食を食べながらのビールがうまい。
そのあとは、宿のゲストさんたちと最後のゆんたく。

バジャウトリップお任せシーカヤックツアー

西表島最終日は、西表にハマっている友人のおすすめで「バジャウトリップ」さんのお任せシーカヤックツアーを予約しておいた。

シーカヤックはやったことがないが、初心者OKとあったので申し込んだ。
どこに行くかはガイドの赤塚さんにお任せ。
その時の風や海況、参加者スキルを見て、最適なコースを選んでくれる。

冬の西表は北風が強く、あまりコンディションが良くない。
自分が西表に来てからも上原航路がずっと欠航になるくらい風が強く、天候も良くない日が続いていた。
ただラッキーなことに、この日は風が止み、お日様も顔を出してくれた。

これなら、白浜の沖に浮かぶ内離島一周コースに行けそう!ということで白浜港へ。

参加者は、自分の他に二人。自分と同年代の男性と若い女性。
聞いたら、お二人はガイドの赤塚さんの元職場の同僚で、お二方とも元ガイドさんとのこと。
つまり、初心者一人とガイドさん三人での自分にとっては贅沢ツアーとなった。

最初に陸でシーカヤックの漕ぎ方と、ラダー(梶)の操作の仕方を教わる。
シーカヤックもカヌーと同様、よほどのことがない限りは転覆しないそう。
漕いでみるとカヌーよりも直進性が良く、スピードも出そう。

白浜港からスタートして、ゆっくりと漕ぎ出す。

シーカヤックで漕ぎ出す

最初はパドルの漕ぎ方とラダーの操作に慣れずに、蛇行運転していたが、だんだん慣れて直進するようになる。
ガイドさんたちも自分にペースを合わせてくれるので、焦らずに周りの景色を楽しみながら漕げるようになった。

西表を身体で感じる!

白浜から出発し、沖に浮かぶ内離島を目指して漕ぐ。
途中、内離島と外離島の間が砂浜でつながっていてカヤックを持ち上げないと通れない。

シーカヤックを持ち上げて移動


ここに上陸して休憩。
砂浜に何かが走り抜けたような足跡があったが、リュウキュウイノシシだそう。
内地の猪よりはだいぶ小ぶりらしい。

リュウキュウイノシシの足跡

多少の風はあったものの、波もうねりもほとんどなく、奥西表の景色を眺めながら、澄んだ海の上を快適に漕いで内離島一周を楽しんだ。

澄んだ海!


内離島を一周したら木炭浜に上陸して昼食。

木炭浜に上陸

内離島は戦時中に日本陸軍の要塞や、炭鉱の集落があった島。
この木炭浜にも石炭がたくさん落ちている。

木炭浜ではガイドの赤塚さんがゆし豆腐の入った八重山そばを作ってくれる。
これがうまい!
西表島のツアーの楽しみの一つは、ガイドさんが作る昼ごはんにあるのだと思う。
八重山そばでもガイドさんによって、具材、味が違う。

木陰で昼食
ゆし豆腐の八重山そば


お昼を食べた後は、川をさかのぼって水落の滝へ。
マングローブ観察しながらゆっくりと進む。

マングローブ林中を進む
水落の滝

水落の滝に到着。カヤックで滝の下まで漕ぎ着けられる。

はい!チーズ!

水落の滝をバックに記念撮影。
ここはとっても気持ちの良い場所だ。夏なら泳ぐんだろう。

水落の滝を堪能したら、船浮湾を通って白浜湾まで戻る。
最後はなかなかの距離があり、風も少し出てきたので疲れた。
それでも、大分シーカヤックを漕ぐのに慣れてきて、無事到着。

この日は、石垣島に戻らなければならない。
久しぶりに上原航路が運航していたので、上原まで送ってもらう。
今回初めてのシーカヤックだったが、最高に綺麗な海で焦げて大満足。
すっかりシーカヤックを気に入ってしまった。

次は、シーカヤック&シュノーケリングやキャンプもやってみたい。
また、来ます!

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