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ラグジュアリー


ラジオ・エルメスに出ることになりまして、今日、収録していると思います。さて、そのテーマが「ラグジュアリー」です。エルメスのチーフデザイナー、ヴェロニク・ニシャニアンのABC-bookという企画らしく、いろんな人がエルメスを擦りながら「A」から「Z」の何かを語るという。そして、よりによって僕は「L」で「luxury」だそうです。(多分、企画者の伊藤総研さんのイケズ 笑) 今日は放送台本で書かれていることをかきだしながら、整理してみたいと思います。(これを書いているのは9/21土曜。こうして書き出して考えるのが好きなので・・・・・)まず「ナガオカさんはラグジュアリーという言葉をどう捉えているのでしょうか」です。辞書には「ぜいたくなさま。豪華なさま。また、ぜいたく品。高級品」とありました。笑 プレミアムってのも気になりますね。
そもそも日本って「ラグジュアリー」なものや作り手などの物語ってものすごくあると思います。僕はこの辞書の訳を見て、やっぱり日本人って、そもそもラグジュアリーのことを勘違いしているし、その作り方すら「得意ではない」人種なんだなぁと思いました。
一方で「プレミアム」は多分、日本人は大好きだし、その造り方も好き。そもそも「ラグジュアリー」と「プレミアム」についても、整理が必要かもしれませんね。「プレミアム」はブランドの作り方の話ですね。マーケティングとかちゃんとやって、競合にどう差別化していく中でのポジションのことでしょうね。ラグジュアリーって、そういうの一切吹っ飛ばしてますよね。顧客や競合のことなど考えず、自分たちの世界観、デザイナーの世界観を訴える。たった一つの・・・・みたいなことでしょう。だから、圧倒的なものがないとそう呼ばれない。
日本人って世界的に見ても目が肥えている人種だと思います。だから得意だとは思うのですが、そもそもマスブランド作りが好きだし得意だから、「ラグジュアリー」の作り方がわからないのと、きっと、出来ないんじゃないかと思います。諸外国の「ラグジュアリーブランド」の作り方を真似ても、会社の体質が変わらないと、作り出せないと。レクサスですら実はラグジュアリーブランドになっていない。

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