見出し画像

2025年に向けて日本のVC業界で起きそうなこと、それは順調にExitが進んでいくだろうということ

以前、下記のような記事を書いた。
・2015年ビンテージイヤーの国内VCのDPIは17%と低位(2021年12月末時点)。
・通常のファンド解散期間と思われる2025年までの残り2年間、IPOマーケットも先が見えない中Exitに苦戦するVCも出てくるだろう。
・そんな場合はファンド存続期間延長の承認をLPとしてもしなければならない必要性が生じる。

その後、2022年12月末時点の国内VCのDPIの数値が出てきたのでDPIを再度表にしてまとめてみた。ご参考までに前回(2021年12月末時点)の数字と比較できるよう、横並びにしておく。

https://jvca.jp/news/38714.htmlより作成

結果、2015年がビンテージイヤーのVCはDPIが42.8%と大幅に改善していた。もちろんVCの母数が18社と少ないのは事実だが、それでも少ないサンプルの中で大幅な改善が見られたのは、投資のExit活動が進展している表れである。というわけで、前回記事ではこのDPIが進捗しないんじゃないか的な懸念を述べてみたが、なんだか杞憂に終わりそうな気もする。またしばらく様子を見てみたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?