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NBA 2021-2022シーズンで更新されそうな歴代TOP10記録を予想してみた

米国時間10月19日(日本は10月20日)に開幕されるNBA2021ー2022シーズン。というわけで、今シーズン中に更新されそうな歴代TOP 10記録を、足元のデータから予想してみました。結果を先に言ってしまうとだいたいがレブロン・ジェームズの記録更新になってしまうのですが、その中でも一つだけ「3P成功本数」だけは最高に面白いことになりそうな記録がありました(記事の終盤に載せてあります)。ぜひご覧ください。

なお、グラフは全てNBA.comのデータを元に作成しております。

1. 通算出場試合数:TOP10変化なし

長く現役を続けている(いた)選手が当然のことながら有利になるこの記録。とりあえず現時点での歴代TOP10は以下の通り。

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1位のロバート・パリッシュって何者だ?と思って調べたら、1976年・23歳でNBA入りして1997年・43歳で引退した選手らしい(こちらのリンクご参照)。つい最近までプレイしていた3位のヴィンス・カーターも43歳までプレイしていたのだけれど、途中の怪我等による欠場の影響か、もう少し(1シーズン分くらい)1位になるには足りなかった模様。

続いて、1年後のTOP10予想は以下の通り。順位は今と変わらない結果になると予想。

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レブロン、もし仮に今年70試合に出場したとしても、それでも10位のティム・ダンカンには12試合及ばず。だが、2022−2023年シーズンにはようやくレブロンのトップ10入りが見られるだろう。なお、レブロンの試合数の算出根拠は、現在通算出場数1310試合+70試合である。なぜ70試合としたかはこちらの記事をご参照。

2. 通算得点:カーメロが10位から9位に浮上、レブロンは変わらず3位

現時点での通算得点は以下の通り。現役で残っているのは濃い青色で記したレブロン(3位)とカーメロ(10位)のみ

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こう見ると、改めてカーメロは歴代屈指のスコアラーなんだと思わされる。彼が手に入れていないのは後はチャンピオンシップくらい、とずっと言われているが、このグラフをみるとつくづく実感する。そして1年後のTOP 10は以下の通り。

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カーメロは開幕直後、ほぼ確実に10位から9位に浮上するだろう。現時点で9位のモーゼス・マローンとの得点差はわずか39得点。シーズン間も無くして、すぐに9位に浮上するだろう。

そしてレブロンは相変わらず3位のまま。カール・マローンの通算得点はかなり遠く、おそらくこの1年でそこまで到達するのはほぼ無理だろう。レブロンの2位浮上を目の当たりにできるのは2022-2023年シーズンの序盤だろう。

・レブロンの算出数値の前提:こちらの記事をご参照。
・カーメロの算出数値の前提:足元27,370点+昨シーズン平均得点14.3点×出場試合数70試合

3. 通算リバウンド数:ドワイトハワードが11位から8位に浮上

まずは現状から。TOP10には現役選手はいないが、ちょうど11位にレイカーズのドワイト・ハワードがつけている。TOP10リストの更新は、ハワードがどのくらい今季リバウンドを伸ばすのかにかかっている。

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というわけで以下の通り、今シーズン終了後の順位を予想してみた。ハワードは11位から8位までアップすると予想。

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・ハワードの算出数値の前提:足元14,271+昨シーズン平均8.4本×出場試合数70試合
もし来年も健康体でいられれば、7位のカール・マローンの記録、6位のティム・ダンカンの記録更新も見えてくるだろう。

4. 通算アシスト数:クリポが5位から3位、レブロンは8位から7位に、ウェストブルックは…

続いてアシスト。以下は現時点での実績。現役選手としては去年サンズを大躍進させたクリス・ポールが5位、レブロンが8位にランクイン。そして、12位にウェストブルックがつけている。

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これが1年後には下のグラフのようになると予想。

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クリス・ポールは去年と同様の平均アシスト数を叩き出せば5位から3位に浮上すると予想。レブロンは平均5アシスト程度を出せば8位から7位に浮上するだろう。そして残念ながらウェストブルックは10位にわずかに届かず、、、で今シーズンを終えると予想。

しかし1位のジョン・ストックトンの記録を抜けるプレイヤーはこの先出てくるのだろうか?どう見ても不可能な気がする。。とグラフを見ながら改めて実感。

・クリス・ポールの算出数値の前提:足元10,275+昨シーズン平均8.9本×出場試合数70試合
・レブロンの算出数値の前提:足元9,696+5.0本×出場試合数70試合(注:レブロンはおそらくウェストブルック加入によりアシスト数は減ると予想。今季は平均5本に仮置きしました)
・ウェストブルックの算出数値の前提:足元8,656+キャリア平均8.5本×出場試合数70試合(注:ウェストブルックの昨シーズンの平均アシスト数は11.7本だが、今季はレイカーズに移籍し、どのような役割を担うか不明のため、キャリア平均アシスト数を採用しました)

5. 通算スティール数:クリポは5位で不動、おそらくレブロンがTOP10入りすると予想

まずは現時点TOP10から。クリス・ポールが5位にランクイン。そしてレブロンが13位に位置している。

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今シーズン終了後の予想は以下の通り。クリス・ポールはスティール件数を積み上げるだろうが、4位ゲイリー・ペイトンに僅かに及ばず5位のまま。一方レブロンは13位から一気に10位に上昇するだろう。

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通算アシストと同じ感想だが、ジョン・ストックトンの記録はスティールでも一人異次元の数字である。いつかこの実績を抜く選手は出てくるのだろうか?

・クリス・ポールの算出数値の前提:足元2,332+昨シーズン平均1.4本×出場試合数70試合
・レブロンの算出数値の前提:足元2,063+昨シーズン平均1.1本×出場試合数70試合

6. 通算ブロック数:TOP 10に変化なし

現役最高は13位のドワイト・ハワードのみ。10位ロバート・パリッシュまでの差は大きく、今シーズン終了後までこちらは動きがないだろう。

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以下が今シーズン終了後の数字の予想。

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・ハワードの算出数値の前提:足元2,192+昨シーズン平均0.9本×出場試合数70試合

7. 通算フィールドゴール成功数:変化なし。レブロンは変わらず3位

このあたりから現役選手はレブロンしかいないし、今季も来季も変わらなそうになってくるので少し集計にも飽きてくる頃。上のグラフが現状、下のグラフが今シーズン終了時の予想となる。なお、現役選手でレブロンの後をつけるのはカーメロ・アンソニー(現時点で歴代16位)。TOP10入りはまだまだ遠い。

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・レブロンの算出数値の前提:足元12,903+平均成功本数7.0点(ここは予想がしずらく、完全に仮置きです。ご了承下さい)×出場試合数70試合

8. 通算3P成功数:今季はカリーの偉業達成が見られるはず。

ハーデン、リラードは順調に順位を上げ、レブロンはもしかしたら今季TOP10入り

3P成功数については、今季、ステフィン・カリー(現在2位)が1位のレイ・アレンの記録を抜く可能性が高い。レイ・アレンとカリーの成功本数の差は現時点で141本。カリーの昨シーズンの1試合あたり3P成功本数は5.3本、キャリ平均であっても3.7本である(元データはこちら)。今季70試合に出場すると仮定すると、141本以上決める可能性は非常に高い。今季はカリーによる歴代記録更新という偉業を目の当たりにできるだろう

カリーだけでなく、ハーデン、リラードも順位を着実に上げていくだろう。いずれの選手もまだまだ全盛期であり、引退までまだまだ時間はある。将来、この3人がTOP3を独占している姿は想像に難くない。

現時点の順位は以下の通り。

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今シーズン終了後の予想実績は以下の通り。カリー1位、ハーデン3位、リラード6位 と予想。

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そして忘れてはいけないのはここでも登場するレブロン。今の計算の前提だと、ギリギリ10位のポール・ピアースに届かない水準で今シーズンを終了する見込み(下のグラフご参照)。だが、最近レブロンも1試合あたり試投数・成功数を増やしてきているので、もしかしたら今シーズン中にポール・ピアースの記録を抜き、TOP10入りを果たすことができるかも知れない。

・カリーの算出数値の前提:足元2,832+昨シーズン平均成功数5.3本×出場試合数70試合
・ハーデンの算出数値の前提:足元2,445+昨シーズン平均成功数2.7本×出場試合数70試合
・リラードの算出数値の前提:足元2,338+昨シーズン平均成功数4.1本×出場試合数70試合
・レブロンの算出数値の前提:足元2,140+昨シーズン平均成功数2.3本×出場試合数70試合

9. フロースロー成功数:レブロンが一つ順位を上げると予想

もはや現役選手はレブロンしかいない。今シーズン終わった時点でレブロンは5位から4位に一つ順位を上げているだろう。

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・レブロンの算出数値の前提:足元7,582+昨シーズン平均成功数4.0本×出場試合数70試合

10. (おまけ)通算ターンオーバー数:レブロンもすごいがウェストブルックもすごい

おちらはおまけ。レブロンはすでにターンオーバー数は1位。おそらく引退までには誰も追いつけないレベルまでこの不名誉な記録を積み上げるだろう。一方でラッセル・ウエストブルックも6位につけている。

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今シーズン終了時の予想は以下の通り。ウェストブルックは6位から4位に一気に浮上する見込み。レブロンとウエストブルックが加入した今季のレイカーズは、楽しみではあるがターンオーバーも非常に多いチームになりそうな予感しかない。

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・レブロンの算出数値の前提:足元4,592+昨シーズン平均3.7本×出場試合数70試合
・ウェストブルックの算出数値の前提:足元3,893+昨シーズン平均4.8本×出場試合数70試合

以上、歴代TOP10レコード更新≒レブロンの記録更新 になってしまい、彼のファン以外は面白味がないかも知れない。そんな中、3P成功数の記録更新についてはカリー、ハーデン、リラード(そしてレブロン)が登場し、NBAファンにとってはこの記録更新は非常に楽しみであろう。シーズン終了後、上記予想がどのくらい当たっていたか、振り返るのが今から楽しみである。

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