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『どっちが本業?』西荻窪「オーケストラ」

昨今の中央線カルチャーの中心地、西荻窪。
「住」と「遊」と「コントラスト」が魅力的な街を象徴する場所に、たたずむお店。

西荻窪南口からアーケードを抜けて、更にまっすぐ。
住宅街になりはじめた場所にその店はあります。

「オーケストラ」

隠れた名店ですが、何屋なのか紹介がしにくくあります。

「東京都内で住んでみたい街といえば?」に、必ずと言っていいほど名前が挙がる吉祥寺。

吉祥寺は、もともと昭和初期の昔から井の頭公園があった事もあって、文学的に明るい土地でした。

吉祥寺好きの人たちが少しずつ動き始めていると言われる場所があります。

おとなり、西荻窪。

吉祥寺の人気が高まり、どんどん新しい人が入ってくるようになると、
特に芸術家はまだ初心者が立ち入らないような土地を求めて、お隣の西荻窪へと移動していきました。

そこで空きスペースを見つけて自分の創作活動のスペースにするうちに、西荻窪という街は発展していきました。

また東京女子大学があるところで、芸術的感度の高い人が立ち寄ってくれる土壌があったことも、発展の理由にあります。

カフェとかだけじゃなくて、ケーキ屋さんがあったり。

西荻窪は地理的にも大通りに囲まれておらず、路地の雰囲気を味わえますので、

マニアックな人たちが居て、マニアックを求める人が訪ねてくる土地となりました。

『どっちが本業?』オーケストラ。

オーケストラが『カレーが美味しい喫茶店』なのか『コーヒーの美味しいカレー屋』なのか。

それはきっと人によって見え方は異なるはずです。

いらっしゃいませ、お好きなお席にどうぞ。
カウンター席には、ひとり客ばかり。

玉ねぎを炒める香りで、涙が出てきます。

サラッとあっさり目のチキンカリー。

辛いけれど味わいの深いキーママタル。

辛酸っぱくてご飯がすすむポークビンダルー。


チャイの種類が豊富です。

カルーアチャイ・カクテル。スパイシーで喉が焼けそうです。

ラッシーもスパイシー。ちょっとライチっぽいフルーティー。

美味しい!

辛い!!

涙出てきた…!

カレーっていいな。

その言葉を繰り返しながら、スプーンの手が止まりません。

絡み合ったスパイスに、パクチーと大切りのピーマンがガツンと来ます。

顔を真っ赤にして、汗をかきつつ、
カレーを完食した後には、チャイプリンとフェンネルのビスコッティも頂きました。

濃いぃ!
スパイシーさがギュッと濃縮されたプリン、
ウマーウマー。


心地よくてマッタリといい夜です。

店内は物音がせず、
振り向くとカウンターのお客さまが、増えたり減ったりしていることに驚きます。

トイレはインドのポスターで賑やか!?

隠れた名店ですが、何屋なのか紹介がしにくくあります。それはきっと人によって見え方は異なるはずです。

多分、それで構わないのでしょう。

様々な楽器が織り成すオーケストラのように。

ちなみに一番のオススメは、カレーでもコーヒーでもなく、
実はアップルパイだったりします。

CAFE オーケストラ
住所 : 東京都杉並区西荻南2-20-5 恵荘 1F
営業時間: 11:30~22:00 (L.O21:00) ただし、カレー売り切れ次第終了
定休日 : 月、火(水はディナーのみ) 

◆本記事はこちら!

□ライター オキツ カズヒロ
隅田川と神田川の近くで生まれ、3歳の時見た二子玉川兵庫島からの夕日の素晴らしさに生まれて初めての感動を覚える。それ以降、足しげく多摩川に通う等、水を身近に感じながら育つ。水泳、スキューバダイビング、と水に触れる趣味を持ち、大学でも水理学を学び、その後、スイミングインストラクターとしてスポーツクラブに就職。人生の半分を水と共に過ごす。
残り半分は街歩きに従事。地図片手に、東京を歩き回る。スイーツ求めて走り回る。美味しさがしてかけずりまわる。東京の良いとこ、悪いとこ発信していきます。


写真・構成 studio iota label 前田紗希 / Aromariage Naomi


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