弱さが武器になる

ワタミで学んだことです。

入社当時私はとても調理するのは遅かったです。
今まで包丁もロクに持ったことがなく、ナスの浅漬けも輪切りで出すくらい(笑)

自分の中では一生懸命していましたが、他の人から見れば遅く、お客様からも自分のポジションだけ、まだ料理が来ていない、とクレームが入ることもありました。

かたや一緒に入った同期のAくんという人は、入社前からワタミでアルバイトをしていて、1日の流れがよくわかっていて、料理するのも早く、締め作業も早いので、他のアルバイトの人からも認められてました。

ある日、中核のアルバイトメンバーから
「長瀬くんは調理が遅く、しかも締め作業も遅いからその分他の人が負担なんだよ。」
と叱られました。

同じ同期でも、アルバイトの方に、一方は認められていて、かたや自分は叱られている始末。
非常に落ち込み、なんで自分は作業が遅いのだろう、ダメなやつだなーと
そんな落ち込んでいる時に当時の店長に相談しました。

その時店長にこう言われました。
もし作業が遅い自分が、早い人並みに作れる仕組みを作ったら、それはだれでもできるようになり、結果お店、会社に貢献できるようになる。
だから遅いと自覚しているなら、そんな自分でも早くできる仕組みを考えるチャンスと捉えろ
」と。

つまり、弱みを活かして仕組みを作れ、ということです。

自分の中ではなるほどと思いました。
今まで自分は、遅い=弱み であり、自分の価値が低くなるものだと思っていましたが、
この店長の一言で、足を引っ張っているであろう自分の弱みが強みにできる可能性があると。

しかも早くできる人だけであれば、もしその人がいなくなったら代用がなくなり、組織として難しくなりますが、遅い人でも早くできる仕組み、つまり誰でもでき代用ができるものを作れば、そちらの方が会社・組織に貢献できると思いました。
体で追いつけなければ頭を使えと。

そこで当時担当していた調理場で、スタンバイをたくさんするようにして、オーダーが入って来たら1〜2工程少なく調理できるように準備したり、動線を考えて調理用具を効率の良いところに定位置を直したりして、作業の遅い自分でも、前に比べたら調理時間を少なり、そして誰でも同じように作業時間が短縮できるよう仕組みを考えました。

結果、みんなの作業スピードが早くなり、料理の遅延が少なくなりました。

このことから、
普通なら弱みと思えることが、考え方、やり方次第でみんなのためになり、一人の優秀な能力も大切だが、みんなが作業効率をあげる仕組みを作ることの方も非常に大切である
このことを学んだ瞬間でした。

人は必ず、他人と比べて短所があります。
でもその短所を、弱みととり負い目を感じ続けるか、
その短所を使って より良いものを作るきっかけだととらえるか
その選択は自分にかかっているなと思っています。


ではまた〜



長瀬雄大

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