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日記的なもの 38「体温を測る的な話」

 最近は建物によってはサーモグラフィによる検温感知器が設置されているところが多い。

 このご時世、どこに行っても体温を測らさせられる。
 ただ昔と違って水銀計は無く、非接触型体温計は一瞬で熱を測ってくれるから問題はないのだけれども。
 しかし去年の夏ごろにふと、水銀計と非接触型体温計の両方で計ったらどれくらい誤差が出るのだろうかと思って水銀式体温計を購入しようと思って薬局へ向かった。
 しかし体温計の棚には電子計しか置いて無く、水銀計は売っていなかった。店員にいつ頃に入荷されるのかを確認したら、

「水銀体温計は製造禁止になりましたよ」

 ……へ?

https://www.med.or.jp/dl-med/doctor/haiki/r20160401.pdf

 知らなかった。
 3年ほど前まで、我が家では活躍していた水銀式体温計だが、使用自体推奨されていないのか。
 しかもWHOによって世界的に製造をしない方向になっていた。
 特に日本の場合は水俣病による水銀公害によって、日本での水銀の意識はどちらかというと「悪」のイメージが強いからか、80年代後期くらいからすでにメーカーでは製造を控えているところが多かったらしい。

 だが電池を全く使わずに済む体温計はやはり災害時には強いのだから、水銀に変わる物質で体温計を作れないものだろうか。

 と思っていたら、既にあった。

 まぁ、俺のような人間でも思いつくんだから、誰でも思いつくわな。
 一応人体に優しい液体金属となっているから問題は無いのだろう。

 しかしサーモグラフィの測定だとかなりの誤差が出る。そもそも表面温度を主流として熱を測るものだから、真冬の気温で外を歩いてから熱を観測すると、33度とか表示される。
 とある施設でそんな表示が出たとき、「はい、大丈夫です」と言われて、おい、と心の中で突っ込んでしまった。
 33度しか体温のない人間のどこが大丈夫やねん。

 という経験をしていたのだけれども、やはりそういう記事はあった。

 意味ないんだ。

 まぁそれでも、安心だけを得られるためには必要なのかね。

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