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福岡市はヘルシンキに完敗? MaaSレポート2019

はじめに

 2019年8月24~25日、福岡市を旅行しました。
 大きな目的は三つ。
 一つは、巡回展なのに東京開催がない展覧会「富野由悠季の世界」を福岡市美術館で見ること。

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 もう一つは、2006年3月末から2年間住んでいた福岡市の多拠点居住の可能性を、改めて確認すること。
 そして最後の一つが、福岡市を舞台に19年いっぱい社会実験をするMaaS(モビリティー・アズ・ア・サービス)のアプリ、「my route」を体験することでした。
 この投稿では、この三つ目の目的についてレポートしていきます。

 私がMaaSを最初に体験したのは、フィンランドはヘルシンキ発のアプリ「Whim」でした。

 昨年9月にそれを体験した際のことは、下記の投稿で説明しています。

 その便利さを知ってから、MaaSについての興味を深め、日本でも同じようなことができないかと色々と調べていたのですが、トヨタ自動車が、福岡はもちろん九州の公共交通の雄である西鉄と組んで実証実験をする、という話が入ってきました。
 これは体験しなくてはならない。でも、これだけのために福岡を旅行するほどお金に余裕があるわけでもないので、何かもう一つ、「福岡ならでは」のものがあれば、と思っていた中での今回でした。
 以下、体験して感じたことを記していきたいと思います。


1.my routeでバスに乗ってみて

 最初にmy routeを使ったのは、福岡空港から博多駅最寄りの宿泊先まで向かう途中でした。

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 まずmy routeのアプリを開くと、西鉄バスで博多駅前にある博多バスターミナルに行き、そこから徒歩で向かうのが良いようです。

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 さあ、ここでWhimのようにこの区間のバスチケットを買って……と思ったら、「フリー乗車券区間 購入」とありますね。
 どういうことだろう、と買ってみようとすると……、

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そう、区間ごとに購入できるWhimとは違い、my routeでは「福岡市内1日フリー乗車券」か「福岡市内6時間フリー乗車券」しか買えないのでした……。

 これは鉄道も同じで、西鉄電車は「福岡(天神)←→太宰府1日フリー乗車券」しか買えない形となっています。

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 まあ確かに、チェックする運転手さんたちにとってはその方が便利なのでしょうが、消費者からすると、「その日、1、2回しか使わないのに、少なくとも600円取られる」というのはいかがなものか、というところでしょう。ユーザー目線ではないのだな、というのをまず感じました。

 とりあえず、文句を言っていても始まらないので、バスに乗ります。1日フリー乗車券を買ったので、降りるときに運転手さんに下の画面を見せます。

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 まあ、検索履歴を保存できたり……、

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地図画面で、今どこを動いていてどういう状況なのかが確認できたり……、

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「乗車券はこちらからすぐに表示することができます」ボタンがあったり、というのは便利でした。

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2.my routeでタクシーに乗ってみて

 my routeで経路検索をすると、「タクシー」の表示も出てきます。

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 そう、Japan Taxiのシステムと連動して、アプリ内でタクシーも呼べるのです。

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 こちらは事前にクレジットカード決済ができるので、降りるときの煩わしさもありません。

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 道路の混み具合によっては、実際の支払い額と違いは出てきますが、目安の料金が出てくるのもありがたいですね。

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 キャンセル時の電話番号が表示されるのも便利です。

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 タクシーはやはりお金が掛かるので、この1回しか使いませんでしたが、なかなかに便利でした。
 福岡の街はコンパクトなので、終電がない時間帯まで飲んでしまっても、自宅やホテルまで1000円台で帰れたりします。
 このタクシー配車は地元の人たちにも使われるかもしれません。


3.メルチャリを使ってみて

 さて、my routeでは、シェア自転車のメルチャリを使うこともできます。
 実はメルチャリって、メルカリの傘下から離れていたんですね。

 一言で言うと、これはとても便利でした。
 ポートに置いてある、もしくは、ポートに置かれずに放置されている赤い自転車のサドル後ろにあるQRコードを読み取れば、簡単にロック解除できます。

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 この赤い自転車、実は結構放置されているんですよ。
 今回2回使いましたが、いずれも放置されているのを探して乗りました。

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 2回しか使わなかったのであまり影響はありませんでしたが、ポイント(マイル)を貯められるようです。

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 地図に出てきたところに行っても見当たらなかった場合、「見つからない」と報告しても若干のマイルがもらえました。

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 放置されていた自転車をポートに戻すと、一定時間分は無料になるようです。なので、私は2回の利用はいずれも無料で使うことができました。

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 私が使った時は毎回、雨が強く降ってきたので難儀しましたが、とても便利だったので、もっと多くの街で広まって欲しいな、と感じました。

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おわりに

 今回の福岡市旅行1泊2日で合計8回+メルチャリ2回使ったmy routeについて総括します。

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Atsushi Nagata

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Atsushi Nagata

副業として、本業の会社の許可を取り、通訳、翻訳、多拠点居住アドバイザー、グルメ研究のお仕事をしています。マレーシアのMM2H、エストニアのe-Residency保持者。国連英検B級、仏検3級、中検4級、インドネシア語検定D級。ウェブ解析士、GAIQ取得。

多拠点居住

マレーシアのロングステイビザ「MM2H」、エストニアの電子国民制度「e-Residency」、神奈川県三浦市のシェア別荘……。 多拠点居住に関する様々な取り組みについて記していきます。
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