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【追記あり】ペナン島の流行は日本の心理学本? 書店視察レポート2019

プロローグ

 私は海外旅行に行くと、必ずその国の本屋を覗きます。
 大学時代、歴史学を専攻していたこともあって、その国がどのような自国史の本を売っているのか、興味があるから。
 旅先によってはその地の言語に不案内な国もあるので、図や写真が豊富な子ども向けの自国史の本を買うことが多いです。
 第2外国語として大学ではフランス語を学んでいましたが、histoireという単語には「歴史」という意味も「物語」という意味もあります。
 国家というものは、「歴史」をモチーフとする何かしらかの「物語」を通じて、国民統合をすることが少なくないと思います。
 そういうことも背景に、その国がどういう物語をベースにして、自分たちを定義しようとしているのかを読むのに興味を惹かれるのです。

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 本を買う目的がない時でも、街の喧騒から離れ、一呼吸入れたい際に、本屋に立ち寄ることがあります。なんとなくその国の本の種類や装丁、ベストセラーリストなどを見ると、その地域の文化の特徴やその街の「匂い」のようなものも感じられるからです。
 それが一種、旅先でちょっと気持ちを緩められる、癒やしのような効果があるのでしょう。

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 私は2019年7月18日から22日にかけて、マレーシアのペナン島を訪れました。
 以前から、「多拠点居住」という生き方を模索していて、不動産視察をするのが主な目的だったのですが、空いている時間帯には地元の大規模な本屋をいくつか覗いてみました。

 旅先での思い出は、まとめないとすぐに忘却の彼方へと去ってしまいます。現地での写真と、自分が感じたことを簡単にnoteとマッハ新書の形で整理することにしました。マッハ新書などという「売り物」にする必要性も特段無かったのですが、人に見られることを前提にした文章の方が独りよがりにならず客観的にまとめられる部分もあるだろう、と考えたところもあります。
(なお、マッハ新書版はPDFとして、こちらで購入できます)
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【2020年6月6日追記】
いわゆる「FX、株、仮想通貨など金融に関する情報商材、それに伴うツール及び関連商品」のみが下記の規制対象となったので、Boothでのコンテンツ販売を再開しました。

【2020年6月1日追記】
情報提供系コンテンツの販売を禁止するBoothのポリシー変更に伴い、Boothでのコンテンツ販売は見合わせることといたしました。

 本屋巡りが好きな人、マレーシアやペナン島に興味がある人を中心に、この文章が一人でも多くの方々の参考になることを願います。

パート Ⅰ:各書店紹介

第 1 章:Times Bookstore@ガーニーパラゴン

 まず最初に足を運んだのは、以前は屋台街、今は豪華なコンドミニアムやデパートが立ち並ぶガーニー地区のガーニーパラゴンでした。
 5階(マレーシアでは、地上階があり、日本でいう2階が1階となるので、日本でいうと6階になります)のTimes Bookstore(営業時間:10時~22時)から。お店の外側のデザインがシックで良いですね。

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