人生のご褒美ー日本エアギター選手権2019を終えてー
日本エアギター選手権2019 全国決勝大会が、本日無事に終わりました。僕は今回、プレイヤーとして参戦しながら、地元実行委員会の責任者として全体のコーディネートをさせていただきました。
クッソ忙しい中で、今年2月から隙間隙間の時間を見つけて準備してきた全国大会。
その本番。
一言でいうと、人生のご褒美をいただいた1日でした。
長い長い1日の始まりは、大雨の報せから。
先週の大雨の被害も大きく、まずは予定通りに開催するかどうかの判断を迫られるシビアな時間から1日が始まりました。
まず考えるべきは、今回の大会をプロデュースしてくれる鹿児島商業高校 地域プロデュースの皆さんの安全です。ギリギリの判断となりましたが、朝イチで関係各所と調整し、高校生たちは自宅待機として、設営は大人たちで対応することに。
ここで活躍してくれたのが、全国から集まっていたエアギタリストたちでした。ファイナリストたち。日本で一番エアギターがうまい化け物級の大人たちが嫌な顔ひとつせず、設営をてつだってくれました。
ここが最初の涙ポイントです。
午後になって、雨も収まり、予定通りの開催が決まりました。鹿児島商業高校の生徒たちも続々と集まってくれて、準備もほぼ完了。生徒たち、本当に頑張ってくれました。
特に、オープニングアクトの鹿児島商業高校応援歌「ちんちんちゃいなまい」は最高でした。大会運営にあたっては、各所で献身的な動きが光りました。高校生のみんな、本当にありがとう!!!
これが2番目の涙ポイント。
そして、14時の開場からどんどんお客様にお越しいただき、15時の開会タイミングでは満員のお客様。僕が鹿児島に帰って10年で出会った仲間たちもたくさんきてくれていました。みんな本当にありがとう。
この人がエアギター大会?というような、普段のキャラからは想像もできないような人もたくさん来てくれていました。
これが第3の涙ポイント。
そしてそして、大雨の影響で急遽参加がかなわなかった人も多くいたなかで、普段からお世話になっているKagoshimaniaxの中園信吾さんがかけつけてくれて、ライブ配信をしてくれることになりました。いそがしいのに。本当にありがとう。
全国から集まった日本トップレベルのエアギタリストのプレイは言うまでもなく最高に楽しかったし、お客様の反応もよく、山形屋さんも、鹿児島商業高校の先生たちも、とーっても喜んでくれました。
大会が終わるころには、僕の涙腺からはもう涙が枯れてるくらいな感じでしたが、1日かけて、本当に楽しい、まさに人生のご褒美をいただいたなあという実感を得られるお祭りでした。
エアギター大会を通して僕が目指すものは、偏差値でも収入でもない、目に見えない大切なものを、プレイヤーと観客が「一緒に見ようとする」ことにあると思っています。
底抜けに明るくて、バカで、目の前の利害関係を超えて「空気をつくる」ことに集中する人は、すがすがしく、人をひきつけます。
今日は、そんな世界が、300人以上の来場者と、50人を超える選手・スタッフ・関係者との間で共有できました。
控えめに言って、最高でした。
ご来場いただいた皆様、ご協力いただいた企業の皆さま、日本エアギター協会の関係者のみなさま、ありがとうございました。
そして、いつも支えてくれている家族、公私混同しまくる社長を支えてくれる弊社のスタッフ、献身的なサポートをしてくれたた運営ボランティアのみんな、本当にありがとう。
【最後に、僕自身のプレイの振り返りを】
今年は、マジで優勝を狙って構成と衣装を考え、少ない練習時間の効率を最大限に高めて準備をしました。
地の利を生かし、ホームの利点を最大に使ってたたかい、狙い通りに会場の空気をつくることには成功しましたが、負けました。
結果は、6位。悔しいですが、それ以上に清々しさの方が大きいというのが正直な感想です。
今回初めて、1stステージ、2ndステージ、いずれも今の自分のすべてを出すことができました。
負けて悔いなし。です。
2016年の予選落ち。2017年の8位。2018年の2位。ときて、今年は、6位に終わりました。
僕の競技者としてのエアギターライフは、いったんここまでとなります。
まだまだエアギターを置くことはありませんが、日本1を目指して深夜や早朝に構成を練る日々をいったん卒業させていただきます。
でも、いつか、またこのステージに帰る日がくるかもしれません。
その時まで、しばしのお別れです。
固定概念に縛られ、自分の知らないことから目を背け、できることとできないことの区別をつけることを恐れていた僕に、エアギターは突破口を見つけさせてくれました。
これからは、鹿児島県エアギター協会の活動を通して、普及と啓発に力を注いでいこうと思います。
いやあ、しかし、たのしかったなあ。
全てのプログラムを終えて、山形屋ベルク広場の前をとおったときに、日中の喧騒をふと思い出し、なんとも言えない気持ちになりました。
今日のあの幸せな雰囲気を胸に、明日からまた仕事漬けの日々が続きます。(なんなら、今夜もこれから別件の資料づくりが待っています。)
それでも、僕は、自分が信じる価値を叫び続けることで、いろんな人に思いが届けられるということを、この競技を通して知ることができました。
見えないものを、見る。
この文化に、僕はすくわれました。
エアギターというこの文化を作ってくれているすべての人に、最大限の感謝の気持ちを込めて。
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