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南九州移住ドラフト会議について

みなさんこんにちは。

鹿児島でまちづくりの会社を経営しております永山(nagayaaan)と申します。

2015年の秋に、「地域が移住者を指名するドラフト会議をやったらおもしろくね?」と思いつき、2016年から「移住ドラフト会議」というタイトルで3年連続、都市と地方の人材がマッチングするコント企画を実施してきました。

※移住ドラフト会議とは
プロ野球のドラフト会議に見立てて、移住者を募集する地域を「球団」、移住を検討する人を「選手」として年に1回の指名会議を行うイベント。2016年に鹿児島で始まり、2018年からは、約半年をかけてオープン戦➡キャンプ➡指名会議➡ペナントレース➡クライマックスシリーズへと続く「ほぼプロ野球だけど、全然野球関係ない」イベントに進化中。

こちらの移住ドラフト会議は、主に3つの目的で開催しています。

①移住者の「背中を押す」ために

地方創生、関係人口の創出、都市から地方への人の移動を!と、声高に叫ばれますが、都市と地方では、必要とされるスキルに若干の違いがあります。また持っているスキルが活用される場面がかなり異なったりします。そして、それは多くの場合、実際に移住するまで自覚されません。つまり、「移住してみないと、自分がどんな場面で活躍てきるかがわからない」ということ。これって、すごく怖いことですよね?

移住ドラフト会議では、あなたが都市で培った様々なスキルや経験を、地域側がしっかり受け止めて、ラブコールにつなぎます。一見すると地方での可能性がわかりづらい「大企業で経理マンを20年やってきました!」みたいな人にも、地域で活躍するフィールドは絶対にあります。

だから、自信をもってエントリーしてください。

②地域側の「移住ターゲットを定める」ために

移住者を欲する地域は、目の前の人口を増やしたいがゆえに、「どんな人でも来てください!誰でも歓迎します!」と言ってしまいます。けれど、移住というのは結婚のようなもので、「誰でもいいから僕と結婚してください」なんて言われて、いいですよ!となる人は少ないですよね。

地域は、自分たちの地域の人材獲得戦略をしっかりと考える必要があります。どんな人に来てほしいのか。そういう戦略的ターゲットに対して、どんな情報を発信していけばよいのか。

移住ドラフト会議では、地域側が必要とする人材の要件を確認し、指名戦略を考えるプロセスの中で、地域にとっての人材戦略を考えるきっかけをご提供します。

③県域を越えた地域間の連携を実現するために

当初、移住ドラフト会議は鹿児島県ではじまり、県内7球団で競い合うところからスタートしました。

2年目には、お隣 宮崎県の日南市に合流いただき、3年目からは宮崎県6球団、鹿児島県6球団の計12球団、県域をまたいで開催することとなりましたあ。

鹿児島県内の各地域は、いろんなカンファレンスやイベントで同席することも多く、各地の成功事例はいろんなタイミングで共有されます。しかし、鹿児島組にとって、昨年のドラフトで触れた宮崎組の動きは大きな大きな刺激となりました。県域をまたぐと、ここまで情報が届いていないのか!と、関係者みんな驚いたものです。

関東圏からみると、鹿児島も宮崎も熊本も「南九州」でひとくくりです。一方で、我々ローカルサイドは、いまだに150年近く前に決められた県堺という見えない壁で情報の流通が止まってしまっている。これではまずいぞ!ということで、運営主体を「南九州地域間連携推進機構」とし、今年からは鹿児島・宮崎・熊本の3県で運用することとなりました。(ちなみに、来年度は長崎県・大分県もネットワークに入っていただくべく調整中です。そうなると、「九州移住ドラフト会議」になりますね!!!!)


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移住という概念を乗り越えるために

これまで全国各地の自治体が、移住推進と称して現金を給付したり、土地や牛(w)を給付したりしてきました。けれども、移住って、そういう一方通行な「支援策」によって推進されるものなのだろうか?という疑問を僕はずっと持っていました。

移住が、「住む場所を変える」ということであれば、それはもっと自由で、もっとカジュアルなものになりえるのではないか。

ライフステージや、働き方、趣味、そういったいろんな要素を踏まえ、もっと気楽に、気軽に考えてもよいのではないか。

そんなことを思うようになりました。

移住ドラフト会議は、エンタメとコミュニケーションによって、地域間の人材の流動化という課題に挑戦する壮大なコントです。

このコントを通じて、これまで100名以上の指名者(関係人口)と、20名以上の移住者(地域の即戦力)を生み出してきました。

地域と移住希望者がよりフラットに、カジュアルに対話できるインフラとして、僕はこれからも移住ドラフト会議を「もっと野球に寄せて」「もっとおもしろく」「もっとたのしい」場にしていきたいなと考えております。

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そして、現在、絶賛選手募集中です。

ということで、移住ドラフト会議、現在絶賛選手募集中です。

選手としてエントリーしていただくと、下記のようなメリットが!!

メリット1.スカウトが面談してくれる!!(7月~8月)
移住ドラフト会議では、エントリーしていただいた方全員を対象に、ドラフト会議事務局に所属するスカウト(これまで多くの移住者を応援し、各地域のプロジェクトを支援してきた敏腕コーディネーター)が面談をセットいたします。ここでは、ご自身の移住への思いをお伺いし、またこれまでのキャリアやスキルをしっかりとヒアリングさせていただいたうえで、ご自身の現時点での移住力(笑)を数値化させていただきます。

メリット2.移住力強化キャンプに参加できる!!(9月)
エントリーしてくださった方の中で、スカウト面談を終えた方には、移住力強化キャンプをご案内します。これは、移住ドラフト会議に球団としてエントリーしている全12地域と、選手としてエントリーしてくださった40名弱の皆さんが一同に会し、お互いの取り組みを知り合ったり、ともに「移住力」を鍛えるようなワークを行います。ちなみに、2018年度シーズンでは、明治神宮室内野球場を舞台に、「方言ヒアリングテスト」「ぐるぐるバット50m走」「利き焼酎コンテスト」など、野球とはまったく関係のないコンテンツで盛り上がりました。

メリット3.移住ドラフト会議で指名してもらえる!!(10月)
スカウト面談を突破し、キャンプを終えると、皆さんはもう今年の移住ドラフト会議での指名候補です。10月5日・6日に鹿児島で開催される移住ドラフト会議の前夜祭・本祭にて、どの球団に指名されるか、わくわく・どきどきの時間をお楽しみいただけます。

メリット4.指名後のペナントレースで活躍できる(11月)
指名候補になれば、ぜったいにどこかの球団からは指名されます。つまり、あなたは10月中旬には「第2のふるさと」を持っていることになるのです。指名後2か月かけて、各球団とのコミュニケーションを重ねていただき、地域課題の解決や、地域の魅力発信に挑戦いただきます。なお、このドラフト会議では、指名されても、移住する必要はありません。

メリット5.クライマックスシリーズで表彰される、かも!!(12月)
ペナントレースで特に活躍した選手には、MVP、3冠王、沢村賞、などの個人賞がおくられます。メインスポンサーのソラシドエア様から東京ー九州の往復航空券が送られたりしちゃいます。

一方で、デメリットも。

デメリット1.地域の魅力に心奪われてしまう
各地域球団は、南九州3県の中でも、各コミッショナーがえりすぐった「熱い」「おもしろい」良い意味でぶっとんだ人たちです。絶対にあなたの気持ちを打ち抜きます。惚れてしまいます。デメリットですね。。。

デメリット2.あまりにもおいしい九州の食に触れてしまう
ドラフト会議に関係するいろんなコンテンツでは、いろんな場面で九州のおいしい食に触れてしまいます。特に、私がコミッショナーを務める鹿児島リーグからは、大崎町が最高においしい鰻をふるまう場面なども。これはもうたまりません。あなたの食に関する概念を変えてしまう可能性があります。これはもう、デメリットですね。。。

世の中、おいしい話だけではありません。メリットがあれば、デメリットもあります。だからこそ、皆さんにはしっかり吟味して、このプログラムにエントリーしていただきたい!

ということで、説明会を開催します!!!

6月22日 選手募集説明会@東京 

7月19日    選手募集説明会@東京(近日詳細を発表予定)

皆様のご参加をお待ち申し上げております。


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