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「Romansing The Stones」に参加してきたよ

Hey guys!
今日はミドルスクールのアメリカトーナメント「Romansing The Stones」にお邪魔してきたのでその備忘録を残したいと思います。


使用デッキ:The Rock

[メイン]
4:《極楽鳥/Birds of Paradise》
3:《花の壁/Wall of Blossoms》
3:《ファイレクシアの憤怒鬼/Phyrexian Rager》
4:《ブラストダーム/Blastoderm》
3:《貪欲なるベイロス/Ravenous Baloth》
1:《起源/Genesis》
2:《獣群の呼び声/Call of the Herd》
4:《破滅的な行為/Pernicious Deed》
4:《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
4:《強迫/Duress》
4:《血の復讐/Vendetta》
2:《悪魔の布告/Diabolic Edict》
1:《黄塵地帯/Dust Bowl》
4:《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes》
9:《森/Forest》
8:《沼/Swamp》

[サイド]
1:《消えないこだま/Haunting Echoes》
2:《蔓延/Infest》
4:《仕組まれた疫病/Engineered Plague》
4:《帰化/Naturalize》
4:《トーモッドの墓所/Tormod's Crypt》

デッキ解説

私はずっとThe Rockを愛用してきましたが今回は大胆かつ思い切ったチューニングを施してみようと試みました。
前回の「Romansing The Stones」のメタゲームを眺めていると最大派閥はサバイバルデッキです。横並びのクリーチャーには《悪魔の布告/Diabolic Edict》が手札で腐るので、一度《燻し/Smother》に変更しました。
しかし《燻し/Smother》では天敵である《賛美されし天使/Exalted Angel》や《尊大なワーム/Arrogant Wurm》を除去できません。私の経験では《賛美されし天使/Exalted Angel》が着地したゲームでThe Rockが逆転勝利することは99%不可能です。そこで1ターン目から撃てて小回りが利く《血の復讐/Vendetta》に変更しました。
しかし《血の復讐/Vendetta》では《ドルイドの誓い/Oath of Druids》や《実物提示教育/Show and Tell》から飛び出してきた《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath》を除去できないので、《悪魔の布告/Diabolic Edict》を2枚採用しました。これまでの経験を振り返って、《生ける願い/Living Wish》が手札でテンポロスを発生させる場面が多かったので全て抜いて《起源/Genesis》1枚で挑みました。
《破滅的な行為/Pernicious Deed》と《樹上の村/Treetop Village》の相互作用はコントロールデッキに対して非常に強力です。しかし私はタップインによるテンポロスを回避する為に《樹上の村/Treetop Village》を全て不採用にしました。
これは私が今回のトーナメントで犯した最も愚かで致命的で敗北的なミスでした!
基本土地を何ターンも引き続けて負けた試合が多く最低でも2枚は採用すべきでした。
そして個人的に使いたかったカード、《ファイレクシアの憤怒鬼/Phyrexian Rager》と《獣群の呼び声/Call of the Herd》を採用しました。《ファイレクシアの憤怒鬼/Phyrexian Rager》は《ヤヴィマヤの古老/Yavimaya Elder》と交代して採用しました。たった一度だけ《ファイレクシアの憤怒鬼/Phyrexian Rager》のキャントリップに命を救われました。
それは後程お話しします。
冷静になってに考えると《ヤヴィマヤの古老/Yavimaya Elder》の方が優れていることは明らかでしょう。でも私は《ファイレクシアの憤怒鬼/Phyrexian Rager》を使いたかったのです!
独りのシミュレーションプレイではスムーズに20点削り切っていました。私がチューニングしたデッキで練習を一度もしなかったことは、満足いく成績を残せなかった原因であることは間違いありません。
私は大きく変更したThe Rockで皆を驚かせたかったのですが、もし練習をしていれば元の構成に戻していた可能性は十分にあったでしょう。
デッキ解説が長くなりました!トーナメントの結果発表に移りましょう!

戦績

G1:ドメイン(Keith S.) 2-0

R1:後手。マリガン1。
まさかミドルスクールでドメインを見ることができるとは  思いませんでした!私の経験では日本のDiscordコミュニティで開催されたインベイジョンブロック構築トーナメント以来の再会です。私はドメインデッキが好きなので使っているプレイヤーがいて嬉しかったです。
序盤は手札破壊を連打して《獣群の呼び声/Call of the Herd》で削り、一度相手の《破滅的な行為/Pernicious Deed》で盤面を更地にされましたが《ブラストダーム/Blastoderm》で削り切ることができました。

R2:後手。マリガン1。
また手札破壊と《獣群の呼び声/Call of the Herd》が活躍してくれました。
《ロボトミー/Lobotomy》で《帰化/Naturalize》を根こそぎ除外されたときは驚きました。
たしか手札破壊を撃った時だったと思いますが相手の手札に《謙虚/Humility》《正義の命令/Decree of Justice》《ヨーグモスの行動計画/Yawgmoth's Agenda》が見えた時はゾっとしました。しかし《ブラストダーム/Blastoderm》で削り切ることができました。

Keithさんは私が英語が不得意であることを伝えると、ゆっくり簡単な英語で親切に話しかけてくれてとても接しやすかったです。
ありがとうございました!

G2:bye

お相手のスケジュールの都合がつかなかったようでbye判定になりました。
tomさんがどんなデッキを使うのか見てみたかったです。
次回があれば是非対戦してください!

G3:リベリオン(DG) 0-2

R1:先手。マリガン1。
メインから《沈黙のオーラ/Aura of Silence》で《破滅的な行為/Pernicious Deed》を封じられレベルクリーチャーを展開され負け。まさかメインからエンチャント対策が入っているとは思わなかった。

R2:先手。マリガンなし。
《極楽鳥/Birds of Paradise》からテンポよく《ブラストダーム/Blastoderm》につなげることに成功。ゴブリン対策に入れていた《仕組まれた疫病/Engineered Plague》は3枚とも破壊され(!)相手の《鞭縄使い/Whipcorder》と《革命家チョー=マノ/Cho-Manno, Revolutionary》が着地した状態でしばらくお互いに土地を引き続けて泥沼に。
しかしレベルクリーチャーを展開され《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle》、《悟りの教示者/Enlightened Tutor》からまさかの《マスティコア/Masticore》で完全敗北。

個人的な偏見からリベリオンはミドルスクールの環境では不利なのではないかという思い込みを見事に覆されました。
《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle》が出た状態で《悟りの教示者/Enlightened Tutor》、《マスティコア/Masticore》の動きは見事にやられたと思いました。
リベリオンの可能性を見せつけられ、また私の先入観をDGさんが見事なプレイングと構築で完全破壊した試合でした!
ありがとうございました!

G4:トリコロールコントロール(ocksRock) 2-0

R1:後手。マリガン1。
《強迫/Duress》《陰謀団式療法/Cabal Therapy》を連打して《ブラストダーム/Blastoderm》で削り切りました。

R2:後手。マリガン0。
《ブラストダーム/Blastoderm》で10まで削るが《神の怒り/Wrath of God》で更地にされる。
3体目の《ブラストダーム/Blastoderm》も《アクローマの復讐/Akroma's Vengeance》で流される。
相手の《賛美されし天使/Exalted Angel》が着地するが《ファイレクシアの憤怒鬼/Phyrexian Rager》のドローでめくれた《血の復讐/Vendetta》で倒すことに成功。 (あと2ターン遅かったら5点ライフを払えず撃てなかった。)
相手の手札に残っていた《賛美されし天使/Exalted Angel》を《陰謀団式療法/Cabal Therapy》で全員抜いて《ファイレクシアの憤怒鬼/Phyrexian Rager》と《貪欲なるベイロス/Ravenous Baloth》で最後まで駆け抜けた。
一度ライフを逆転されたので内心すごく焦りました。《ファイレクシアの憤怒鬼/Phyrexian Rager》と《血の復讐/Vendetta》に救われたゲームでした。

私が試合の時間に10分遅刻してしまい申し訳ありませんでした。ocksRockさんはWarhammerのフィギュア(私は詳しくないので間違っていたらすみません)を見せてくれて、気さくで話しやすくて良い人でした。
《賛美されし天使/Exalted Angel》が着地した瞬間に正直もう負けたと思い諦めかけましたが、スリルのあるゲームができてすごく楽しかったです!ありがとうございました!

G5:青緑白マッドネス(T.K) 0-2

R1:後手。マリガン1。
私が腰を抜かすくらい速攻で相手に《不可思議/Wonder》を捨てられ翼の生えた《野生の雑種犬/Wild Mongrel》と《尊大なワーム/Arrogant Wurm》に私は殴り殺されました。

R2:先手。マリガン0。
完全にR1の再現試合でした。序盤で相手は《不可思議/Wonder》を捨て、私は《日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla》《アクアミーバ/Aquamoeba》《尊大なワーム/Arrogant Wurm》に撲殺されました。

5戦目の対戦相手は日本のDiscordミドルスクールサーバーでもよく遊んでくれる同じ日本人プレイヤーのT.Kさん。4戦目の後、"同じ成績帯だからもしかしたら次の対戦相手になるかもね"なんて言ってたら現実になってしまいました。
おお神よ。
T.Kさんの上手さと強さは普段から対戦していて良く知っているので、あとはどれだけ抗えるかという気持ちで臨みましたがまさかここまで速攻で叩き潰されるとは思っていませんでした。
青緑マッドネスは日本のミドルスクールの"顔"としてあまりに浸透しすぎたせいか、逆にユーザーがあまりいなくなってしまったのですが、改良でここまで強いデッキに仕上げられる手腕とプレイングに脱帽です。
また遊びましょうね。

G6:黒緑コントロール(B.C.DRUID) 1-2

R1:後手。マリガン0。
《破滅的な行為/Pernicious Deed》で相手の《ワームの咆哮/Roar of the Wurm》トークンを除去して《ブラストダーム/Blastoderm》と《起源/Genesis》で殴って勝ち。

R2:後手。マリガン1。
私が土地しか引けずにいるうちに、相手の《獣群の呼び声/Call of the Herd》と《樹上の村/Treetop Village》に殴られて負け。私は《樹上の村/Treetop Village》を採用すべきだったと猛烈に後悔しました。

R3:先手。マリガン0。
お互いに手札破壊を撃ち合った後、相手の《樹上の村/Treetop Village》に殴られ続けた。
そして私はまた土地しか引けずに負けた。

《強迫/Duress》《陰謀団式療法/Cabal Therapy》《破滅的な行為/Pernicious Deed》などThe Rockと同じパーツが採用されている一方、《納墓/Entomb》や《冥界のスピリット/Nether Spirit》などが採用されています。
同じ黒緑ですがThe Rockとは全く違ったコンセプトのデッキで興味深かったです。B.C.DRUIDさんの今回のデッキに限らずですが、今回対戦した人は全員違うタイプのデッキを使っていて、しかもいわゆる"型にはまらない"というか戦略と自由さを両立しているデッキばかりでアメリカチームの構築の自由さと柔軟性と何より"この人たちミドルスクールを楽しんでるな!いいな!"という印象を受けて素直に羨ましく感じました。
B.C.DRUIDさんは以前日本のDiscordトーナメントでFiresを使っていたことが印象的で、今回はいったいどんなデッキを使うんだろうと思っていたら、まったく予想外のデッキで楽しい対戦でした!ありがとうございました!

感想:36日間のトーナメントを終えて

結果は3-3(bye抜きだと2-3)で参加者48名中17位と初めての海外リーグ参加にしてはまずまずの成績だったのではと思います。
日本ではマイナーな非公式フォーマットのトーナメントに48名も参加者がいることに驚き、同じミドルスクールの愛好家としてとても嬉しかったです。今後はメタゲームや固定概念にとらわれずに自分の好きなデッキと勝率のバランスを探求したいという思いが強くなりました。
最大の課題と心残りは英語のコミュニケーションが全然出来なかったことです。
今回の「Romansing The Stones」参加は私が海外のトーナメントで英語圏の方々と対戦することが"大きな憧れ"であった一方、英語が不得意な自分がどこまで適応できるのかを試す絶好の機会でもありました。
しかし実際やってみると、対戦を始める前の軽い世間話すら聞き取れず、"すみません、英語を聞き取るのが苦手なので簡単な英語でお願いできますか?"とお願いするのが精一杯でした。また対戦が終わった後のいわゆる"感想戦"も、あたふたしてろくな受け答えもできず、"もっと自分の思ってることや、相手の言った事を自在に話し合えたらどんなにいいだろうか"と痛感しました。
「Magic: The Gathering」のカードテキストは日本では"マジック英語"と言われるくらい、ゲームのプレイ自体には言語の問題はほとんどないと認識されています。
実際に今回初めて英語圏のプレイヤーの方と対戦してみて、少なくともゲーム進行では言語の問題はほぼ起こらなかったと記憶しています。(相手が配慮してくれたことに私が気づけていないだけかもしれませんが…。)
相手はこちらが英語が不得意だと分かっているので、配慮してくださっていることも大きな要因の一つだと思います。
私を受け入れてくださった「Romansing The Stones」サーバーのプレイヤーの方々、対戦相手の方々に感謝をお伝えしたいです。

最後になりましたが主催でありトーナメント中の質問などにも親切に答えてくださったStuさんにも感謝をお伝えしたいと思います。
貴重で楽しい経験を本当にありがとうございました!

Nagayo ながよ

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