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【復刻版】レギオンランドロス調整記

ミドル民の(ry
この記事は緑単土地破壊(LLL)の調整録であるとともにミドルの海に散った彼の墓標であります。

LLLは私がミドルをはじめてから情報収集する中で比較的早い段階で組みたいと思っていたデッキでした。当時は二つの壁がありその一つはThermokarstの国内在庫が長い間払底していたこと。もう一つはおそらく一番重要であろうリシャーダの港と不毛の大地があまりに高すぎて買えないことでした。

Thermokarstはその後タイミングよく入手できましたが(謎に高かった)リシャーダの港と不毛の大地の問題は1年以上放置されたままでした。その状態で何度かフリプで回したりしましたがこの二枚の空白の大きさは後々身をもって実感することになります。そしてしばらくして有志の情報提供により金枠の二枚をお安く入手できたのでこれ幸いと念願のフルスペック(?)LLLをいそいそと組み直しました。(情報ありがとうございました)

そして出来上がったのがこのデッキでした。

[メイン]
4:《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
4:《フィンドホーンのエルフ/Fyndhorn Elves》
4:《貪欲なるベイロス/Ravenous Baloth》
4:《ブラストダーム/Blastoderm》
2:《マスティコア/Masticore》
2:《森の知恵/Sylvan Library》
2:《氷の干渉器/Icy Manipulator》
2:《呪われた巻物/Cursed Scroll》
4:《獣群の呼び声/Call of the Herd》
4:《Thermokarst》
4:《冬の抱擁/Winter's Grasp》
2:《忍び寄るカビ/Creeping Mold》
4:《不毛の大地/Wasteland》
4:《リシャーダの港/Rishadan Port》
4:《樹上の村/Treetop Village》
10:《森/Forest》
[サイド]
4:《隠れたるテナガザル/Hidden Gibbons》
2:《翼わな/Wing Snare》
2:《エメラルドの魔除け/Emerald Charm》
2:《崩壊/Crumble》
2:《たい肥/Compost》
3:《トーモッドの墓所/Tormod's Crypt》

このデッキの雄姿(?)はこちらで記事にしましたので興味のある方はどうぞ。だいたいの問題点は記事の中でまとめてあると思うので特に付け加えることはないですが、8枚のファッティの存在がなんとなくこいつThe Rockの成功体験に引きずられてるなというニオイがします。そしてその改善点をフィードバックしたリストが以下になります。

[メイン]
4:《フィンドホーンのエルフ/Fyndhorn Elves》
4:《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
4:《根の壁/Wall of Roots》
4:《ヤヴィマヤの古老/Yavimaya Elder》
3:《マスティコア/Masticore》
4:《Thermokarst》
4:《冬の抱擁/Winter's Grasp》
2:《森の知恵/Sylvan Library》
4:《獣群の呼び声/Call of the Herd》
3:《忍び寄るカビ/Creeping Mold》
2:《火薬樽/Powder Keg》
4:《リシャーダの港/Rishadan Port》
4:《樹上の村/Treetop Village》
4:《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》
10:《森/Forest》
[サイド]
4:《隠れたるテナガザル/Hidden Gibbons》
4:《スパイクの飼育係/Spike Feeder》
2:《たい肥/Compost》
3:《帰化/Naturalize》
2:《トーモッドの墓所/Tormod's Crypt》

そびえたったTower(リシャポ)

改善点
1)序盤のアグロ対策に根の壁追加。マナ加速要員も兼ねる。
2)3マナ域の盤面の空白を埋めるためヤヴィマヤの古老を追加。マスティコア用の手札を補充する役割も。
3)アグロ対策としてより強力で使い勝手がいい火薬樽を追加。
4)サイドはバーン対策でスパイクの飼育係を追加。
おまけとして旧枠へのこだわりをかなぐり捨て置物対策を帰化に統ー。(それを改善といえるのかは謎)カビとそっくりサイドチェンジできるようにしました。

全体としては8枚の4マナ域の重いカードを軽めのものに置き換えてマナカーブの歪さを修正。かつ構成を防衛寄りにシフトする一方軽量クリーチャーで小回りを改善したつもりです。この構成で数ラウンドまわして私が感じた問題点は以下です。

1)相変わらずほぼソーサリータイミングでしか動けないため柔軟性に欠ける。
2)相変わらず土地以外のパーマネントに干渉する手段に乏しい。
3)序盤で土地を割ってもそのまま盤面を抑え込む手段がないため相手がリソースを回復するとただのカカシに変貌する。
4)上記に加えて忍び寄るカビが重い。
5)マスティコアはアグロのクリーチャーを焼き切るには遅すぎかつ重すぎる。

もともと補充を倒すために作ったデッキではあったもののそもそも私が参加しているDiscordのイベントでは補充使いは多くて2~3人。たまたまいないか当たらないことも考えると2~3人に有利な(可能性がある)デッキよりその他大勢を丸く見れるデッキを握る方が理にかなっているのは明らかです。
そもそもあたったとしても上記の理由から勝てるかどうかも怪しいのでやはり今のミドル環境で生き残るのは厳しいかなと思った次第でした。
私がデッキの強さを測る際の選定基準としてはまずミドル御三家(と個人的に思っている)「ランドスティル」「The Rock」「マッドネス」に対して互角かそれ以上の勝負ができること。そしてもう一つはコンボデッキ(特に補充、エンチャントレス)に対して少なくとも五分に持っていけるくらいの耐性があることの二つです。しかもこの1年弱の間にそこへ「スレッショルド」と「バーン」使いが増加したのでメタ分布はより多様化、複雑化したと個人的に感じます。ついぞ私のLLLは上記の二条件を満たすことが叶わなかったので誰か最強のLLLを完成させたらぜひトーナメントに殴りこんで優勝してください。

最後にこのデッキを通して私が得た前向きな知見としては「リシャーダの港」はめっちゃ強いということでした。(知らなかったのは私だけだったと思いますが)おそらく冬の抱擁やThermokarstよりも土地拘束として機能していたと思います。「リシャーダの港」の強さを体感として理解できたことがLLLを組んだ唯一の収穫だったかもしれません。冬の抱擁もThermokarstもそこそこ撃ったのでまあもう満足でしょう。
それではまたどこかで。あでゅー。

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