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永代和盛の囲碁人生 Ver.10(平成8年度入段者)

入段=プロ入り

当時は一般枠として毎年4人~5人くらいを入段としていた。(ほどなくして年間3人まで減ったが)

そして、院生内部試験は師範推薦のみだった。
条件はAクラスに常駐で、勝率でトップ。
さらに一定期間を通じて7割5分(だったかな?)を達成していること。

永代少年が院生に入った年に師範推薦で入段(プロ入り)した人がいた。
それは潘善琪(現八段)さんだ。
Aクラスのメンバーは通常の院生手合ではこの院生推薦を意識している。

プロまであと一歩というところで死にものぐるいなので、持ち時間を精一杯に使い、かなり遅くまで対局をしていた。遅いときは9時半から開始して、3局を打つのに夜の11時くらいまでかかることも。(一局の持ち時間は各40分の秒読み60秒)

当時、文句なしのDクラスでビリ争いをしていた永代少年は基本的に早打ちなので対局が早く終わる。(今でも早打ちなほう)
そんなときにAクラスの対局場をよく覗いていた記憶がある。
同じ院生寮に住んでいた王唯任さん(現五段)、黄奕昀さん(現 熊丰七段)、張豊猷さん(現八段)もAクラスで対局してることもあったからだ。

誰を応援するという気持ちはあまりなかったけれど、興味本位でよく観戦していた。囲碁の勉強は好きではないけれど、何となくその場の緊張感を味わうというか‥。
碁の内容はレベルが高すぎて見ていてもよく分からないが、そこには非日常の世界があったから、何となく楽しかったのだろう。
好奇心旺盛な永代少年はよく観戦していた。

そんな中で前出の潘善琪さんが師範推薦でプロ入りを決めた。
イメージ的には金秀俊さん(現八段)と勝率を争っていたように思う。

プロ試験

師範推薦確定後はすぐにプロ試験が始まる。
まずは院生以外の受験者で外来試験を行う。
その後は外来枠抜け者と院生Bクラスとの合同予選だ。
そこで枠抜けできるとAクラスのシード組との本戦となる。
ここでは桑原陽子さん(現六段・旧姓祷陽子)が外来から本戦まで勝ち抜いてきた。

この年は院生寮からは前出の3人が予選か本戦を戦っていたが、プロ入りはならず。
普段は優しく明るい3人がそれぞれの対局後は落ち込んでいることも多かった。子供心ながらに何と声かけしていいかも分からずに黙ってご飯を食べていた日もあった。

平成8年度入段者

入段者予想では圧倒的に金秀俊さんが人気だったと思う。
続いて山下お兄さん(山下敬吾プロの兄)も有力だった。
他の高評価はよく覚えていない。

結局、この年にプロになれたのは師範推薦の潘善琪さん、本戦から金秀俊さん、桑原陽子さん、河野臨さん(現九段)、桂篤さん(現五段)、一色識央さん(現二段)だった。

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