永代和盛の囲碁人生 Ver.4(転校・小学校の始業式)

六年生・一学期の始業式

春休みも終わり、小学校も六年生の一学期が始まった。長崎県島原市の小学校から、千葉の幕張西小学校への転校である。

幕張西小学校ではなぜか始業式の体育館で転入生が前に出て一言だけ挨拶することになっていた。

5、6人くらいいただろうか。
下級生から順に挨拶をして、最後に永代少年の番がやってきた。さすがに少し緊張していたのを覚えている。

「ながよかずもりです。よろしくおねがいします。」

と、普通に話しただけで体育館中で笑いが巻き起こった。自分では全く意味が分からなかった。そして、自分のクラスの列の前に戻ると一番前にいた男子が「お前、面白れーよ!」とニコニコしながら声を掛けてきた。それでも何が起こったかよく分からなかった。

理由はすぐあとに分かった事であるが、この時点で理由が分かった人は田舎出身で同じ経験をして苦労した人かもしれない。

要するに言葉が訛って(なまって)いるのだ。言葉自体はニュースなどで標準語を聞いていたので、一週間ほどの寮生活で方言自体は出ないようになってきた。それでも発音は九州訛りが残っていたのである。イントネーションの問題だった。

寮生の皆は年上ばかりなので、田舎者の後輩を気遣って指摘しなかったのだろう。それが幸か不幸か、小学校の始業式で大フィーバーしてしまったのだ。

それが、小学六年だったから私はまだツイていたのかもしれない。これでまだ小さかったら上級生から面白半分にいじめられててもおかしくない。

しかし、そんな心配は杞憂に終わり、クラスメイトは訛っていたら教えてくれるくらい、フレンドリーに接してくれた。

子供の順応力は高く、しばらくしてすぐに普通の標準語で会話できるようになっていたと思う。

同じクラスに同じく一緒に転入してきた女子がいたのもラッキーだった。何となく一人だけよそ者という疎外感は感じずに済んだからだ。

クラスメイトにも恵まれ、つくづく運が良い男である。

先生の注意点

しかし、先生の何気ない一言で傷ついたというか、嫌な気分になったことが何回かある。まぁ、悪気があったわけでもないだろうし、普通の小学生ではないので対応が難しかったということもあるだろう。
ある程度は仕方のないことではあると思う。

しかし、そういう事は子供心に突き刺さり、嫌な記憶として長く残ってしまうものだ。

なので、自分も先生をやっている身としては特に子供には立場や気持ちを考えて、発言するように心掛けている。
今は子供の生徒を優先しすぎて、保護者と衝突してしまうことも少なくない。特にモンスターペアレンツ気味の保護者とは衝突しやすい傾向がある。
でも、それは子供の将来の事を最優先に思ってのことなのでお許し願いたい。

話は色々と飛んでしまったが、何はともあれ、ここからの三年間は本当に楽しい学校生活だった。田舎とは違い、クラスメイトも全体的には「ませて」いる子が多かった。

親のいない解放感もあってか、なかなか刺激的な学校生活だった。

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