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三船薫子から見える日笠陽子の影

本日6月25日はアニメ「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」二期の最終回が放送される日です。本作品はラブライブシリーズの中でもラブライブの大会を目指さず、同好会としての活動を重きに置いているという特徴があります。
そしてその作品に私の推し声優である「日笠陽子」さんも三船薫子という役で出演していました。薫子は三船栞子(CV:小泉萌香さん)の姉で虹ヶ咲には教育実習生として登場します。二期発表の時点ではゲームでの評判を知っていたため正直出演することに関して不安でしたが、それは杞憂に終わりました。
今回はいわゆる三船姉妹回になる二期の7話について紹介させてください。私はこの回だけは何十回も観ました。

・7話Aパート

この回はいきなり回想からスタート。どうやら薫子の高校時代のようです。
薫子「私たち3年生は今日でスクールアイドルを引退します。ラブライブ本戦出場は…叶わなかっ…けど…」
涙ぐむ薫子。
栞子「お姉ちゃん…」
このシーンで私は日笠陽子さんが歌手活動をしていたときのことを思い出しました。日笠さんも2年間という歌手活動の最後には涙ぐんでいた覚えがあります。最初のシーンですが、ここで早くも日笠陽子の影を感じました。
というか何故日笠陽子さんの歌唱シーンをカットした

そして現代へ。スクールアイドルフェスティバルが無事進行される中、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(以下ニジガク)の面々は紫苑女学院の歴代スクールアイドルの展示を見ることになります。
そこで紹介されていたのは薫子がスクールアイドルをやっていた頃の写真。その写真には妹の栞子も写っていました。
そんな中、薫子本人が登場します。
高咲侑「(三船先生も)スクールアイドルやってたんですか?」
薫子「うん。でこっちが妹の栞子」
ニジガクメンバー「えっ!?」
薫子「可愛いでしょ。高校生になったら絶対スクールアイドルやるんだって言ってたんだよ」
今は裏方に徹している栞子がスクールアイドルをやりたがっていることに驚く一同。
薫子「私たちの代ってパッとしなくてさ。ラブライブも予選落ちだし当時は栞子ガッカリさせちゃっただろうけど。でもこれは姉の勘なんだけどあの子のやりたいって気持ちは変わってないと思うんだよね」
そしてニジガクメンバーは栞子の元へ。しかし・・・
栞子「私はスクールアイドルはやりません。もう諦めましたので」
理由を聞かれて栞子はこう話した。
「仰るとおり私がかつてスクールアイドルに憧れていたことは事実です。私の目標は姉でした。姉は歌もダンスも十分な実力を持ち、かつ努力を惜しまない人でしたが結局姉にはスクールアイドルの適性がなかったのでしょう。思うような結果を得られず、夢破れ、傷付いて終わりました」
姉に辛辣すぎる

・7話Bパート

Bパートも回想からスタート。薫子の高校時代の話に戻ります。
栞子「ここお姉ちゃんの学校?」
薫子「そう。ランジュが香港に引っ越しちゃってから寂しそうな栞子を励ましてあげようと思ってさ」
薫子がスクールアイドルになったきっかけは妹の栞子を励ますためでした。しかしあの涙を見てしまい栞子は「姉にはスクールアイドルの適性がない」と自身の夢も封印することになってしました。
それを聞いて複雑な心境のニジガクメンバー。しかし彼女は違いました。
高咲侑「それでも放っておけないよ。向いていることだけするとかみんなをサポートするとかそれだけ聞けば正しいって思うよ。でもそれって後悔するんじゃないかな?」
見よ、これが主人公だ
そしてニジガクメンバーは栞子を見つけ出して彼女をリラックスするためにお祭りに連れ出します。そして最後にとある場所に連れていきました。そこはかつて姉が泣いていたあの場所でした。
ニジガクメンバーはここで栞子の夢を叶えてほしいと伝えました。
栞子「でも姉は泣いていました。夢を叶えようと3年感努力し続けて…最後は泣いていたんです!後悔していたんです!」
薫子「してないよ。後悔なんて」
栞子「姉さん!?」
いつの間にいたんだ姉さん

薫子「確かにあの時は悔しかった。でも今ではやってよかったって思ってる。スポットライトのまぶしさも、歌を届ける喜びも、可愛い妹にすごいって言ってもらう誇らしさもスクールアイドルをやって知ることができたんだから」
この言葉も日笠陽子さんの歌手活動と被る点を感じました。彼女も2年間やってきた歌手活動については後悔していないと思っています。
薫子「高咲さんたちが言う通り私はあなたが応援してくれたから幸せな高校生活を送れたと思ってる。それで今は教師になってたくさんの生徒を、あなたを応援できる人になりたいって思ってる」
栞子役の小泉萌香さんはharmoeというユニットで活動しています。このユニットはポニーキャニオン所属。そして日笠陽子さんもポニーキャニオン所属でした。つまり同じレーベル間で思いを託されたと言ってもいいでしょう。

そして遂に歌うことを決意する栞子。ニジガクメンバーはそれを後押しします。それから彼女が歌い始めました。
歌い終わった後、時計の針が動きました。この演出よい
栞子「どうですか?」
薫子「まだまだ練習が必要ね」
栞子「分かってます」
薫子「でも私は大好きよ」
栞子は憧れていた姉に褒められ少しだけ笑顔が零れました。そして栞子はスクールアイドル同好会の仲間に加わることになりました。
以上が7話の概要です。概要の割に長いのはご愛敬

・感想

薫子がラブライブを目指していた時期はμ'sの全盛期。それは日笠陽子さんが歌手活動を行っている時期も同じでした。同じ東京にμ'sという強力なライバルがいる以上、薫子が本戦出場を逃すのも致し方がなかったのかもしれません。
日笠さんが歌手活動を休止した後も同じ事務所かつ同じレーベルでは「内田真礼」さんがデビューをしています。薫子の思いが栞子に受け継がれていったように、日笠さんの思いも真礼さんに受け継がれていくことでしょう。彼女はラブライブシリーズには出ていませんが・・・。
そんな理由から私はこの回がお気に入りです。気になった方は日笠さんが歌手活動していた頃のCDやDVDをチェックしてみてほしいです。