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まさかの名古屋飛ばし。そして水樹奈々オタクは伊勢に向かった。

2014年6月。私は近鉄特急に乗って三重県伊勢市に向かっていた。水樹奈々のライブに行くためである。
例年であれば、水樹奈々の東海地方でのライブは名古屋で行われることが多い。しかし何故かこの年は名古屋ではなく三重県伊勢市で開催されたのだ。いわゆる「名古屋飛ばし」である。
最初は正直行くことに対して躊躇はしたが、それよりかも会いたいという気持ちが勝って行くことになった。このライブは土曜と日曜の二日間開催され、私は二日間とも参戦した。今回はその二日間について振り返ってみたいと思う。

初日(6月14日)、先述の通り近鉄特急で近鉄名古屋駅から伊勢市駅へ向かった。電車に乗っているときから既にちょっとした観光気分だった。

伊勢市駅で降りた後は伊勢神宮外宮→伊勢神宮内宮と立て続けに参拝。

参拝の後はおかげ横丁へ向かった。お昼ご飯の時間である。
まずは「ふくすけ」さんで伊勢うどんをいただく。伊勢うどんはたまり醤油につけて食べる特徴的なうどんだった。斬新ではあったがとても美味しかった。残念ながら写真はブレてしまっている…。

その後「豚捨」さんで松阪牛のコロッケをいただいた。声豚捨てではない。コロッケはサクサクでとても美味しかった。

そして最後におなじみ「赤福」さんで赤福をいただいた。
ミスター生き地獄である。元ネタがわからない人は「サイコロの旅4」で検索してみてほしい。

お土産で買う赤福とは違い、できたてはとても甘くて美味しかった。こいつ美味しかったしか感想言えないのか。

そしてバスに乗ってようやく会場となる三重県営サンアリーナに移動。しかしまさか会場でも赤福が売ってるとは思わなかった。やはりミスター生き地獄である。

ライブが開始する前、この日は我らが三嶋章夫プロデューサーがステージに上がった。水樹奈々と三嶋プロデューサーとのエピソードについては自叙伝「深愛」をご一読願いたい。
この日ステージに上がった理由はとある事件で妄信的なファンが逮捕された件であった。結局この後スポンサーさんとは契約満了となってしまった。非常に残念である。

ライブについてはとても楽しかったの一言に尽きる。地方に行っても水樹奈々のパフォーマンスは常に全力でファンを熱くさせてくれる。

そしてライブ終了後、公式のオタクシャトルバスで一気に名古屋まで帰ることになった。実は二日連続で名古屋から伊勢に日帰りなのだ。
当初は土曜のみ参戦予定だったのでこのオタクシャトルバスを予約していた。しかし数日前に日曜の予定も空いたため急遽日曜も参戦が決まったのだ。このタイミングでホテルを探すのもなかなか難しいし、バスの予約もキャンセル料がかかる。そのため二日間とも日帰りとしたのだ。

オタクシャトルバスで偶然隣になった人にTwitterをすすめて、数日後にフォローが来たときはちょっと嬉しかった。Twitter強要罪だ。オタクシャトルバスは少し遅れたものの終電には間に合い、そのまま帰宅した。

そして二日目(6月15日)、この日も伊勢に向かうのだが、その前に名古屋市内に住んでいた友人宅に寄り道した。目的はサッカー観戦のためだ。
この年はFIFAワールドカップという四年に一度のサッカーの祭典が行われていた。そして日本代表戦がこの日の朝にあった。私はそれを見るために友人宅に向かい、「NANA MIZUKI」と書かれたブルーのTシャツで観戦した。自宅にもテレビはあったが、友人宅のほうが伊勢に近いという理由でそちらにお邪魔した。なお日本代表は敗戦した。

試合後急いで名古屋駅に向かい、そこから二日連続で近鉄特急に乗り込んだ。この日は観光を一切捨てて五十鈴川駅まで直行、そこからオタクだらけのバスに乗って三重県営サンアリーナに向かった。

この日もライブは最高のものとなった。一部ではこの日の水樹奈々の喉の調子に言及する人もいたが、このときまさか来週あんなことが起きることとは思いもしなかった。

そしてライブ後、この日はオタクシャトルバスではなく当時フォロワーだった人の車に乗せてもらった。当時と書いているあたりが闇である。名古屋駅の近くまで送ってもらい、そのまま帰宅して二日連続の伊勢遠征を終えた。

前後に悲しい出来事があった中ではあったが、観光やライブはとても楽しい思い出として残っている二日間であった。

翌年以降は再び名古屋でのライブが復活したため、なかなか地方遠征に行くことはなくなってしまった。しかしTwitterを見ると地方遠征オタクの楽しそうな画像がツアーの度に流れてくる。私もタイミングさえあればまた地方遠征に行ってみたいと思っている。