【灼熱】真夏の京都滞在記2023
記録的な猛暑となった2023年夏。三方が山に囲まれた盆地のため、夏は暑く冬は寒いと言われる京都。本日は新緑が眩しい初夏の京都から、ばばちびる程にクソ暑かった地獄の京都まで、夏の京都3本立てをお送りします。
5月:京都北山 名画で読み解くゴールデンカムイ
6月:憧れのホテルに宿泊 エースホテル滞在記
8月:北欧スタイル 人気ホテルの朝食ビュッフェ
【名画で読み解くゴールデンカムイ】
5/27 Sat
-京都府立陶板名画の庭
ゴールデンカムイには名画や彫刻、映画の名シーンなどをモチーフとした、パロディイラストが数多く登場する。例えばフランスのフォレスト・ローン美術館所蔵、ウィリアム・アドルフ・ブグローによる『天使の歌』が、11巻107話 稲妻強盗編ラストのワンシーンとして、イタリア サン・ピエトロ大聖堂にあるミケランジェロによるピエタ像が、26巻256話 宇佐美臨終の場面で神々しさ増し増しで描かれている。
9巻81話 杉本一行と土方一派が邂逅し共に食事をするシーンでは、レオナルド・ダ・ヴィンチによるあまりにも有名な名画 最後の晩餐パロディが描かれている。ユダの位置に座るのはキロランケ。繰り返しになるが、このパロディ絵が登場したのは9巻81話の段階である。この頃からすでに、キロランケの裏切りが示唆されていたのかと思うと、野田先生が仕掛けた大胆な伏線に鳥肌がたつ。
またもうひとつ興味深いのが、マタイの位置に座っているのが尾形であるということだ。マタイを描いた絵画には、アトリビュートである有翼の人物が描かれているものが多く残されている。すなわち勇作殿=天使ってコトッ…?尾形の祝福された未来もまた、この頃からすでに示されていたというのであろうか。真実は野田カムイのみぞ知ることだ。
ついぞ描かれることはなかったが、登場人物みんなで地獄行きの特等席を奪い合う最後の審判パロも見てみたかったと思う。ひとつだけ言えることがあるとすれば、ミケランジェロ自身を描いたとされる皮を剥がれた人物はアチャ。
▼Tシャツにしてもおしゃれ
-京都府立植物園
せっかくなので、すぐお隣にある植物園にも行ってきました。5月下旬の京都でしたがもう十分に暑くすぐに出てきてしまったのですが、バラが見頃できれいでした。
-IN THE GREEN
ランチは植物園のすぐ近くにあるイタリアンレストラン IN THE GREENさんで。ピザランチにはサラダも付いているので、カロリーゼロです。すぐ目の前にピザ窯が見えるカウンター席だったので、黙々とピザを焼くお兄さんを肴に1杯やってきました。とってもおいしかったです。
-相国寺
【エースホテル滞在記】
6/24 Sat
京都府の全国旅行支援が6月までだったので、駆け込みでずっと憧れだったエースホテルに泊まってきました。チェックインが15時からだったので、ホテルへ向かう前に気になっていたおしゃれネットカフェへ向かいます。
-Hailey'5 Cafe
『五感に響く 大人のためのプライベート空間』18歳未満は利用不可🔞とってもおしゃれで女性にも人気のネットカフェへ行ってきました。
▼店内の様子
この頃はちょうど岸辺露伴は動かないシリーズにはまっていたので、軽率にジョジョの奇妙な冒険を読み始めた筆者。ですが、岸辺露伴は一向に出てくる気配すらありません。こうしてわたしの岸辺露伴への旅路~the road to Rohan Kishibe~が人知れず幕を上げていたのだが、それはまた別のお話。
-エースホテル
さて、夕方になりエースホテルへやってきた。
▼これはよく見るとテレビ局とかラジオ局の名前がびっしりと書き込まれたライト
烏丸御池駅直結の複合施設、新風館の中にエースホテルはある。「伝統と革新の融合」をコンセプトに、大正時代の建物を利用した既存棟と建築家 隈研吾監修による新築棟から構成された新風館。
お部屋の家具やファブリックなども抜かりなく素敵で、窓辺からは木材をふんだんに使った特徴的な庇が覗き、室内からも隈研吾みを感じることができた。
6/25 Sun
翌朝、これまた楽しみにしていた朝食へ。
▼これは朝ごはんを楽しみに待つ彼
朝食会場はホテル3階、大きな窓から庭園の見える明るいダイニングで。わたしはアボカドのオープンサンド、彼はエッグベネディクトをチョイス。彩りも鮮やかでボリューム満点♪朝からおいしいごはんをモリモリ食べて、とっても贅沢な気分になりました。
▼これはホテル1階ロビーフロアにあるStumptown Coffee Roastersさんで買ったコーヒー
レトロな近代建築が多く残る烏丸エリアに、アメリカ西海岸 シアトル発のエースホテル。新と旧、東と西。フランクでフレンドリーだけどきめ細かなホスピタリティ、細部へのこだわりが感じられるしつらえでとても居心地のいいホテルだった。これから先もまた何かの折に泊まりに来たいと思える、憧れのホテルでい続けるのだろう。いつかやってくるその日まで、馬車馬のように働こうと思う。
【実食!スモーブロービュッフェ】
7月末、じゃらんからもうすぐ3,000ポイント失効するやでというメールがきていた。3,000ポイントすなわち¥3,000分の割引である。このポイントを使わずして真の関西人を名乗らアアラララァアアァウェカピポということで、¥3,000前後のホテルランチやビュッフェを探してみることに。
▼貯まったポイントは宿泊以外にも使えるようです
第一候補だった大阪心斎橋のホテルランチは、予約画面でエラーが出て先に進めず、何かと思えば予約は2名からだったようで、悲しい思いをした。腹いせに2名からしか予約ができない飲食店の偉い人たち全員に、ハニートラップに遭う呪いをかけておこうかと思います。
-THE REIGN HOTEL KYOTO
8/5 Sat
京都駅の南側、2021年2月に開業した北欧テイストのデザイナーズホテル。
こちらのホテルでは、デンマークの伝統料理 スモーブローと呼ばれるオープンサンドがビュッフェスタイルでいただけます。WECKのガラス容器に入った冷/温野菜やフルーツ、パンやヨーグルトなどのサイドディッシュも食べ放題♪
メインのスモーブローも、種類豊富なサイドディッシュも噂に違わずどれもとてもおいしかったです。宿泊者以外の方も、ビュッフェのみの利用が可能です。ポイントをもて余したお一人様のBBAでも温かく迎え入れてくれる、良心的なホテルです。
▼最寄りは京都市営地下鉄十条駅
-京セラ美術館
▼帰りに京セラ美術館でやっていた『ルーヴル美術館展 愛を描く』も観てきました。
この日の京都市の最高気温は37.7度、日帰りでも着替えがいるレベルです。電車と市バスを駆使して外を出歩く時間を極限まで削り、途中でアイス休憩を挟みながら何とか生きて帰ってくることができました。
寺社仏閣などの歴史的建造物と新しい文化が共存する街、京都。いつ来ても変わらない歴史と、知らない京都に迎え入れられる、不思議なところだ。夏の京都は正直おすすめできないけれど、また軽率に何度も遊びにきてしまうのだろうなと思う。
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