ゴールデンカムイ展の開催期間に合わせ、先月仙台へ行ってきた。実は東北地方を訪れるのは今回が初めてである。仙台はおいしいものがたくさんあるイメージがあったので、ずっと行ってみたかったところだ。せっかくなら地元のおいしいものをたくさん食べたい。

というわけで、仙台に縁のあるX(旧Twitter)のフォロワーさんたちにおすすめのお店を教えてもらうことにした。まず始めに今回登場するフォロワーさんたちを紹介しておこうと思う。

-えぬさん(ミネソタ・バイキングスニキ)

NFLぼっち飯部 部長。筆者は隠れえぬ語録ファン。息をするように流行語を生み出す、かのクラスタたちにも負けず劣らずの素質を秘めてる。

-ポポロさん(松本いちかニキ)

美少女アイコンの中身はおじさんという一見アブノーマルそうでいて、いたって無害なおじさん。noteではAVのレビューを書いてる。

-ジミーとジェリー★さん(ダラス・カウボーイズニキ)

ジミー・ジョンソンとジェリー・ジョーンズの写真をヘッダーにしている。堅気の人間ではないのかもしれない。こわい

【1日目】

3月15日 (金)

-居酒屋 ちょーちょ

初日の晩ごはん、1番気になっていた居酒屋ちょーちょにやって来た。だが時は華金。予約客でいっぱいで入れなかった。

調べてみると連日満席の超人気店のようで、予約は必須のようだ。なんだ、ネットでも予約できたんじゃんって思ったら予約は2名からだった。ぼっちはイマジナリーフレンドとか召還して連れて行けばいいと思う。

-旨味 太助

気を取り直して同じ国分町エリアにある旨味 太助にやって来た。やはり仙台と言えば牛タン。こちらはなんと、その仙台牛タン発祥のお店なのだそうだ。

メインの牛タンは厚切りの肉厚ジェイソンで、俺は今肉を食っているんだという高い満足感が得られた。シンプルな塩の味付けもよかったし、テールスープや何か緑の野菜、麦ごはんも全部おいしかった。

【2日目】

3月16日 (土)

-主婦の店 さいち

朝からバスに乗って秋保温泉までやって来た。仙台駅前からタケヤ交通の運行する西部ライナーに乗りおよそ30分、佐勘前で下車し、徒歩約1分。

実は宮城県内には前日から謎に暴風警報が発令されており、この日もめちゃくちゃ風が強かった。いい感じの公園とかあったら青空の下ベンチに座って食べようという目論見は敢え無く崩れ、1日中おはぎを手に観光することになった。

おはぎは夜ホテルに帰ってから食べたのだが、甘さ控えめでペロリだった。あんこの他にもきなこやごま、納豆おはぎなるものまである。他の味もまた買いに来たいし、秋保温泉には今度はゆっくり泊まりで来たい。

-松島

再びバスに乗って仙台駅まで戻り、JRに乗り換えおよそ25分、日本三景のひとつ松島へ。2日目に予定を詰め込みすぎて総移動距離がばかになる、2泊3日旅行あるあるだ。

まずはちょっと高いところからの景色を嗜む。道中の坂がえぐいという前情報を仕入れていたので、軽率にタクシーで向かった。写真左下に見えている建物はカフェになっていて、絶景なんだろうなと思ったけど食べたいものがまだまだ控えているので今回は行かなかった。

国宝になっている瑞巌寺 庫裡内部は贅を尽くした豪華絢爛なお部屋がたくさんあって、とても見応えがあった。京都の二条城みたいだった。

-遊覧船

松島の遊覧船にはいろんな会社のいろんなコースがあるが、わたしは丸文松島汽船さんの芭蕉コースというやつにした。松島湾の景色を楽しみながら塩竈まで行くことができるおよそ50分のコースだ。チケット売り場でお金を払い、予約していたチケットを受け取り船に乗り込む。

遊覧船では大小様々ある島々の解説が聞けるのだが、島の名前をつけた古の人たちは想像力が豊かで実に風流な遊びをしていたんだなと思った。また2011年の東日本大震災により島の形が大きく変わってしまったものも多くあるようだった。それでも風光明媚な景観であることには変わりはないけど、かつての景色を見ることができないのは少し残念だ。会いたい人や見たい景色、食べたいものなど、パッションの赴くままにいつだってフットワークは軽めでありたいと思うなどした。

-すし哲

塩竈へ来たのは行きたいおしゅし屋さんがあったからだ。

えぬさんは仙台駅地下の方を教えてくれたけど、せっかくなので本店の方に行ってきた。ひとつひとつが小ぶりで食べやすく、大きな器は小顔効果も抜群だ。ネタも新鮮で大変美味であった。写真には写ってないけど、海老の頭が入ったお吸い物と、食後にはシャーベットも出てくる。

-BOUL' ANGE

こちらはわたしも好きなお洋服のお店、ベイクルーズが運営するパン屋さん。仙台駅の駅ビルS-PAL仙台の2階にあって、お店の前を通るとめちゃくちゃいい匂いがする。実は前日からずっと気になっていて、でもホテルは朝食つきだしなとか思っていたのに、何か気がついたらここにいた。

カヌレもカリもちで最高だし、持ち帰り用に買ったクロワッサンコロネのピスタチオクリームもばかうまだった。仙台の他にも全国14店舗あるそうなのだが、関西には1店舗もなくて泣いてる。

【3日目】

3月17日 (日)

-仙台城跡

仙台最終日。あの有名な伊達政宗の騎馬像を拝むべく、仙台城跡へ向かった。

母校の校章も三日月なので、この伊達政宗公の騎馬像は一目見ておきたかったのだ。たったそれだけの理由でやって来るには、最寄り駅からの坂の傾斜がレベチすぎた感はある。思えば今回の仙台旅行は高いところに登ってばっかりだった。

これは余談ではあるが、松島に塩竈、そしてここ仙台城跡など、行く先々に杉の木がめちゃくちゃ生えてた。しかもわたしが訪れた3月は、やつらが絶好調の時期である。とても怖い思いをした。

▼これは仙台城跡にあるちゅんちゅん堂の揚げすずめ

初めての仙台旅行だったけど、期待通りに食べ物は何を食べてもおいしくて、ちょっと足を伸ばせば自然も豊かで景色もきれいでとてもよかった。

おいしいお店を教えてくれたフォロワーのえぬさん、ポポロさん、ジミーさんにはこの場を借りて改めてお礼申し上げたい。やはり地元のおいしいお店は、地元のおじさｎ…地元の皆さんに聞くに限る。

このフォロワーさんおすすめのお店巡り旅はぜひともまたやりたいと思う。

-CROSS B PLUS

こちらは今回の旅の目的である『ゴールデンカムイ展 みちのく黄金浪漫カフェ』の会場となったお店。初日と3日目の2回行った。

コラボカフェって見た目が可愛いだけで値段も高くて味はいまいちという印象があったけど、こちらはお料理もめちゃくちゃおいしかったしラテも並々入っていてお腹いっぱいになった。通常メニューもおいしそうだったし、クラフトビールの醸造所が併設されているのも気になる。

初日も3日目も3,40分ぐらいの待ち時間があった。並んで待っている間は藤野可織の『ファイナルガール』を読んでいた。短編集なのだが、ちょうど「プファイフェンベルガー」のあたりを読んでいて、仙台の街角にいながら脳内では完全にわたしは映画館の屋上にいて、向かいのビルのバレエスタジオを覗いていた。

面白い小説に出会うと、文字が読める時代に生まれたことに感謝したくなるし、待ち時間も苦痛ではなくなるのだなと思った。

-OF HOTEL