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世界最大の電気街・華強北/お洒落エリアのOCT(華僑城)へ【香港・深セン旅 #04】

長くなってまいりました(死)。香港・深セン旅行記、深セン編の続きです。

世界一の電気街、華強北(ファーチャンペー)

翌朝は早起きして、今回の旅の一番の目的地、深センの電気街「華強北(华强北/ファーチャンペー)」へ。

華強北を南北に走る、華強路。遊歩道として整備されていて、とても綺麗でした。広すぎて、むしろ遊歩道というか、広場が延々と続いているようなイメージでしたが(笑)。

現地在住の方が書かれたこの記事(遊歩道ができた華強北を散歩してみませんか?(1/14〜) -シンセン在住エンジニアのブログ)に乗っている華強路のマップなど見てイメトレはしていたのですが、街と建物のスケールが想像の10倍くらいあって、自分がどこにいるのかを把握するのが大変でした。

これらの巨大なビルの内部には、電子部品からドローンやカメラ、各種ガジェット、スマホケースやアクセサリーなどなど、電化製品を扱う小さな問屋さんがずらりと並んでいます。秋葉原を数十倍くらいにしたイメージをしていただくとよいかもしれません(笑)。

こちらは「賽格電子市場」というビルの内部。ここは電子部品やPC、通信関連商品などを扱う問屋さんが集まっていました。華強北の中でも最大級の規模なんだとか。

しかし残念ながら、この日は日曜日だったこともあってか、休業のお店が多かった。

10フロア、全て電子部品売り場です。

続いて「賽格電子市場」のおとなりのビル「宝華大厦」「賽格通信市場」を探索。ここは電子部品ではなく、コンシューマー向けプロダクトを扱うお店が多く、MavicとSparkを足して2で割ったようなドローンとか……

Air◯ods風のワイヤレスイヤホンとか(カラバリが赤と金なのが中国っぽい)……

私得でしかないコラボとか……

とにかく怪しげなもののオンパレード(笑)。

卸向けビジネスの場なので、数百個とか数千個の単位で買わなきゃいけないのかなと思いきや、小売も可能のよう(訊いたところによると”サンプルを買いに来た客”扱いをされるようですが)。商品にはほとんどの場合値段が表示されていないのですが、店員さんに訊くと値段を教えてくれます。結局、自分は何も買わなかったのですが……(後悔)。

スマホ画面保護用のガラスフィルムやスマホケースはバルクで山積みで売られていて、Amazonで昨今よく見かける説明文の日本語が怪しいスマホアクセサリーはこういうところから来ているんだろうなあと想像(実際、帰国後に日本のAmazonで買ったスマホケースが深セン製でした)。こういった場所で買い付けたガジェットをクラウドファンディングサイトで日本先行発売や日本初上陸と謳って販売しているのもよく見かけますね。

スマホケースの多くは裸で売られてたのですが、こんな感じでちゃんとパッケージングをしたものを売っているお店もありました。しかし、どこも流行りを的確に押さえていて、妙に感心してしまった。

こちらはカメラや撮影機材を扱うお店が多く集まっている「華強電子世界Ⅲ」。「中一光学」などの中華レンズを現地プライスで買えるかなあ、なんて淡い期待をしつつ色々見て回ったのですが、カメラはやはり日本メーカー強し(?)どこにも置いていなかった……。

そして、ひとつ、ほお!と感心したのは、このビルのワンフロアがスマートホーム関連のプロダクトに特化したショールームスペースになっていたこと。展示されているブースはほぼ全てが中国メーカーのもので、日本では見たことのないプロダクトやメーカーばかり。どうやらこの分野でも中国は独自の進化を遂げている模様でした。

しかし、ひとつひとつの建物が大きいので、歩き回っているだけで相当な疲れます。半日では時間が足りなかった(泣)。何がどこにあるのかはなんとなく把握できたので、改めて何らかの目的意識を持って再訪したいなと思いました。

ありとあらゆる場所に停まっているシェアサイクル。あの自転車たちを東京に持ち込んだら、東京中の歩道が自転車で埋まりそう(笑)。

深センのお洒落エリアOCT(華僑城)

その後は深センのお洒落エリア、OCT(華僑城)へ。OCTはOverseas Chinese Townの頭文字をとったもの。ここにはドローン業界では右に出るものはいない(!?)一大企業となった、DJIの旗艦店があります。

DJIのフルラインナップが揃っていました。

日本ではまだ見たことなかった、超小形ドローンの「TELLO」も。

この時はInspireのデモンストレーションをやっていました。

巨大なショッピングモール。スターバックスは中国語で「星巴克珈琲」。そしてどこのスタバも混んでいる。

このブラウンは本物でしょうかね……?

OCTの至る所で見かけた謎のボックス。何かと思ったら、これはカラオケボックスらしいです。

このモールには無印良品が入ってました。

クリエイターが集うOCT Loft(華僑城創意文化園)

そして、クリエイターが集まる地域だという「OCT Loft(華僑城創意文化園)」へ。このあたりは元々家電メーカーの工場があったらしいのですが、それらの建物をリノベーションしてアートやファッション、建築などのクリエイターを集め、クリエイティブやカルチャーに特化した文化地区として街づくりをしているのだそう。クリエイターの支援をするインキュベーション施設などもあったりする地域らしい。

深セン市中心部の華僑城(OCT)エリアは、電化製品の工場が建ち並ぶ地域をリニューアルして、文化地区にしようとしている。その名もOCT LOFTという地区は工場の跡地にニューヨークのソーホーのようなセレクトショップやギャラリーが並び、若者たちがデザイナーズブランドを立ち上げたりしている。果たして深センからカルチャーは生まれるか。

http://diamond.jp/articles/-/120258

緑が豊かで、お散歩にぴったりの場所。レンガ敷きの街並みもいい感じ。

カフェでひと休憩。

お洒落なインテリアショップやブティックもたくさんありました。あんまりゆっくり見れなかったけど……。

元の建物を壊さずに、あえてラフにリノベして使っている感じは北京の798芸術区に似てました。

事前リサーチをしていたら、ミラノのファッションスクール「Istituto Marangoni(マランゴーニ学院)」が有ると知ってびっくりしたのですが、OCT Loftにありました。2016年に開校したばかりのよう。

(かわいそうなシェアサイクル)

お洒落エリアの片隅にも、日常が。

(続きます。)





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