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一日のほんの一瞬を幸せにするだけでもいい

おはようございます。

と、起きた先に何が見えるか、でかなりその日が変わると思います。

昨夜寝しなに多分良くない本を読んだのが悪かったのか、夢見もよくなくて。酷い汗をかいて起きたのですが、寝返りをうつと、目線の高さに彼がいました。

猫だというのに、彼、ナギさんは私より後に起きます。私が意識を戻すのに気づいても、寝てます。
うちにはあと2人猫さんがいますが、彼女たちはそんなことはなく、下僕の私より先に起き、食事や奉仕を要求してきます。

寝坊助の灰トラさんは、大概、私の顔の横で眠っていることが多いので、私は彼が家に来てから3年くらい、寝起きの瞬間だけは笑顔でいることが多くなったんだと思います。

ステキなインテリア、窓から見えるハイウインドな都会の街並み、IoTを活かした新しいライフスタイル、自身が起きる時刻に出来上がっている熱いコーヒー、快適な気温で、過不足なく目覚めることの出来るあらゆる装置たちは確かに人を豊かにしてくれるでしょう。

ただ、私は自分が、眠って、また起きてしまわなければいけない時に、もう目覚めたくないと思って眠った筈なのに、また、辛い世の中と向き合わなくてはいけない、その日が始まる瞬間に。

何故誰かの横でこうも安心して眠れるのか、しかも私という人間の横だというのに、自身と違う別の肉体が、自身を恐れることなく、安心していてくれるという信じられない奇跡を知り、顔に寝息がかかる距離ですやすやと眠るその顔を視認する事ができ、さらに布団では得られない生きているモノの温かさが身体に与えられることの方が、よほど人を優しくしてくれるのではないかと、思うのです。
もちろん、それは、猫さん達だけじゃなくても、いいのでしょうけれども。



たとえ、その数分後、覚醒した彼が、私の前髪をあらぬ方向に毛繕いしまくって髪やら顔やらベトベトにしたり、体重はゆうに5キロを超えているというのに無意味に私の上を縦方向に2往復したり、顔中をまだ寝起きの生温かいままの肉球でふにふにふにふにふにふにふにふに揉み続けるのを知っていても、まぁ、それはそれで。



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