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【格闘技】ダイエットではなくあくまでシェイプアップです 7 ある発見

本業に復帰しております (長すぎる盆休みがやっとあけました)。本業に関することがnoteの本来の趣旨により合うとは分かっているんですが、懲りずにキックボクシング考を続けます。


様々なジム活で重要となってくるのは、そこにいらっしゃるインストラクターさん達との相性ではないでしょうか。
私は幸いにも過去経験のあるジムや道場では一発で素敵な方々に出会えましたが、いまのジムでは落ち着くのに2、3週間以上かかりました。

というのも、物凄く沢山インストラクターの先生がいるからなんです…。。(聞いたら東京だけで200人在籍だそうで)

私の場合、仕事帰りや家から便利な所に3つか4つ同じ系列のジムがありまして、それはどこでも好きなところに何時でも行っていいですよ、という、フレキシブルなジムな訳ですが、まぁ、どのインストラクターさんが自分に合うのかを探るのに結構時間かかりましたね。

とりあえず今はこの2人が合う、という事が分かり、そのお二方のクラス狙いで行くようにしています。


キックボクシングと銘打つ同じクラスでも、中身の強度は先生によりますからね。
指導の仕方、負荷の具合、メニュー内容、それへの工夫などなど。それが自分の身体とメンタルに合わないと、ジムがただ単に身体に負荷を与えるだけの場所に成り下がってしまいます。身体に負荷を与えるだけなら、それはジムでなくて、自宅トレーニングの単なる延長です。そんなのだったら通う必要性はないと私は思っています。

どんなお仕事でも、結局は人間力が高い人が勝つわけです。利益もよりよい商品もやはり人間が叩き出す訳ですよ。いつの時代でもね。



で、私が良いと思うインストラクターさんの条件はまた写真やら動画が集まったら書きますが、それより先に、この1週間ちょっとで気づいた、インストラクターさんの超凄い工夫について説明しようと思います。

このトレーニングにおけるある工夫は、色々なことに応用出来るそれなので、簡単なことなのですが、書き留めておこうと。


同じジムで、同じクラスなのに、その50分〜1時間という内容が身体に与える疲労度はインストラクターさんによって変わります。
負荷からくる疲労という意味ではあるんですが、どうもそれが非常に少ない先生がいることに気づきました。

まずは週頭にいるK先生。
Kさんはとてもとても丁寧だし、メニューも毎回、趣向を凝らし、変えてくる。飽きがこない作りを目指しているんでしょうね。何か身体の動かし方に迷いがあると、すぐに気づいて声をかけてくれます。しかも必ず体幹トレーニングを入れてくれるので、私的に良いなぁ、と思い通わせて頂いてます。負荷も苦痛には決してならず、楽しめるギリギリのラインを狙ってくるその感覚も好きですし。
クラス1個が50分+ミット打ち1分半で、ああ、もう今日はここまででいいや、と身体がサインを出してくれます。


で、もう1人気に入っているO先生。
めちゃくちゃマシンガントークを繰り広げるO先生のクラスのメニューは定型が結構決まっています。お約束のアレ、的な。次はこれでーす!と言われると生徒さん達が『(ノ_<。)アレかー!』と苦笑しちゃうヤツ。
内容はK先生と比べてもキツめの仕上がりなのですが、同じ鍛え方でもそのやり方がかなり変えてあるので、また別の楽しみ方が出来て良い。K先生がスタンダードでベーシックかつ重要なところを丹念に繰り返すトレーニング法であるなら、O先生はそれを更に自己流に一回煮込んで、干して、日光に晒して出来上がった感じです。



私が行くジムでの50分の構成は以下のようなものです。
1. ストレッチ
2. A(ウォーミングアップメニュー)
3.基本的なパンチやキックのシャドー
4.B(筋トレやその他強化メニュー)
5.Cサンドバッグを使ったトレーニング
6.クールダウン用メニュー

この中でA.B.C.に各インストラクターさんの工夫やオリジナリティが出るだけなので、基本線はどの先生でも必ず学べるんですけどね。

しかし、徹底的な違いに気づいてしまうのです。

お気に入りのK先生のクラスはまるっと1時間弱やって、お腹いっぱいになるのですが、O先生のクラスだと、何故か2コマ連続、つまり2時間(合間に1分半、さらに終わりに1分半×2のミット打ち追加して)やれるんですよね。出来ちゃう、何故か。

負荷量はお2人とも同じくらいです。O先生の方が楽ちんというわけではありません。かなりキツ目の方だと思います。でも何故かO先生だとスタミナが持ち続ける。

(因みに、合わない先生だと、30分くらいで疲れ果てて帰りたくなったりしますよ。てか帰ったことありますし。マジで。)



何が違うんだろう…( ´ー`)?

で、先日たまたま同じ筋トレとスクワットをK先生とO先生共にやっていた週があって、その時『あ!これだ!』と気づいた訳です。

普通はですね。

『はい。ではスクワットです。30回いきます。辛かったら自身に合わせて回数減らして下さって結構ですよー。では参ります。いーち、にー、さーん、よーん、ごー…………29、30! はい!お疲れ様でした!』


普通です。基本です。何もおかしい事はありません。

しかし、O先生はこうなのです。

『はい。ではスクワットです。辛かったら途中で休んでもいいですからねー。みなさんと僕も一緒にやりますが、まず僕の右隣の方からカウント始めて下さい。ではお願いしまーす!』
生徒1『いーち、にー、さーん、よーん、ごー…』
O先生『3引く2は?』
生徒1『えっと……1……にー、さーん、よーん…』
O先生『はい、次、英語でお願いします
生徒2『ファッ(゚ロ゚)? わーん、つー、す、スリー?、、、えっといーち、にー…』



数えられへんやんけ(゚ロ゚)!

結果『数が正確にカウントされず、何回やったかわからないまま延々とスクワットが続いていく』のです
(絶対100回超えてると思う)。

『時蕎麦』という落語を取り入れた日本の伝統を重んじる教養深いトレーニング……であるわけなく、やられた方はその瞬間『??????』となります。(引き算、足し算、英語、フランス語、中国語など様々な難関が飛んできます)

一見、なんじゃそりゃ?です。何ふざけとんねん、と思われる方も多いと思います。

ただこれの蓄積は身体に与える影響がかなり変わるということに気づきました。



普通、トレーニングは数をカウントする、もしくはタイマーの残りを見ながら、それをクリアしなければならない訳です。で、必要な負荷を得て、ノルマをこなした達成感を手にし、そして次の段階へ行ける目安を作る訳です。

しかし、トレーニングにおいて、その数や乗り越えなければいけない何かが取っ払われてしまった時。更にそこに全く別の壁が現れた時、体はおかしな行動を取ります。メンタルが身体から乖離して、違うことに集中したときに不思議な事が起こるのです。


O先生の場合はトークスキルもあるのでしょうが、身体を動き続ける状態を作らせながら、全く別の事を振ってきます。いきなり今日お昼何食べました?だの、アレ?笑顔が足りないですよ。ニッコリ笑ってくださいねー。永遠に だの、あ!みなさん!あれを見て下さい!そう、天井です。だの。

身体を動かせつつ、わざと別の事を考えちゃうように仕向けているように思うんですよね、アレ。

すると不思議な事に、辛さがふっと無くなるんです。



トレーニングに集中力は必須です。

しかし、その集中を急に違う方面にグイっと向かされると、脳が忘れてしまうんじゃないでしょうか。そこまで蓄積された辛さを。いまスクワットをやらなくてはいけない、と考え続けていた脳が、いきなり英語やドイツ語の数の数え方を思い出さなくてはいけなくなる訳です。単純動作のスクワットは勝手に続きますが、脳は別の事を思考します。その際、身体は辛さを忘れてしまうように思われるのです。(じゃないと普段30回くらいでもう無理ー!となるスクワットが50回超えても普通に出来ている理由がわからない)

これは経験してみないと全くわからない感覚ですが、似た方法を先日発見しました。



寝る前に腹筋30回をやるとしましょう。

そうすね。仰向けになり、膝を曲げて、腿に両手を置き、ゆっくり息を吐きながらその両手を膝まで上げる腹筋にしましょう。

まず初日は普通にやってみて下さい。辛いす。無理です。大概11回くらいでへばります(急に辛くなるやつです)。初日は15回出来たら万歳です。


で、次の日は、ネットでよくあるまとめサイトで、例えば『この画像で笑ったら寝ろ』系のスレを探してみてください。で、その指示を『もし画像を見て笑ったら腹筋10回』と置き換えてしまいます。

で、画像を見て笑ったら腹筋をしてみてください。

何故か、これだと難なく50回くらい出来るようになります。いや、同じ30回だったとしても、その辛さはかなり変わります。

これは『腹筋を30回やらなくてはいけない』か『笑ってしまったからその罰ゲームをやる』かの違いです。目的をすり替えただけです。身体にかかる負荷は同じな筈ですが、やり比べると、何故か感じる負担が劇的に違うのです。

つまり、トレーニングをやる際にその目標を数字や時間で測る事から意識的にそらす事で、同じ内容であるはずのトレーニングから辛さだけを減少させることが、可能になるのではないか、ということです。



O先生がそれをそこまで深く考えてやっているのだとしたら凄い人じゃないか、と思いますし、実感してることですが、普通だったら30分や50分でお腹いっぱい(疲労度MAX)になるトレーニングが何故かその倍出来るんだから、まぁ、効果は高いのでしょう。



しかし意識的なのか無意識なものなのかはまだ謎すね。何故なら↓

O先生『あ、もし、僕がうるさかった場合は、右手上げてくださいね!うるさくて集中出来んわー!という場合は右手上げてクレームつけて下さーい!!
………………よく話し合いましょう


どこまで計算かはわかりませんが、まぁ、そういうインストラクターさんも、たまにいます。はい。


しかし、かなり好みが分かれるところなので、ストイックな方にはこのやり方オススメしません。。(知らないでO先生的な指導貰ったら殴る方も多分多いのではないかと思われます) 



身体とメンタルは、ま、切っても切り離せない関係なんだなぁ、と思いますね。どんなに技術やなんやらが発展しようとも、人の体はやはり、ヒトでしかないのです。人間というものは脳の使い方一つでまだ色々やれるんだろうな、と、日々精進するしかない訳で。


(K先生とO先生の許可が出たら、このお2人のトレーニング詳細書いてみたいですね。両方良いです。かなり)




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