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日本人ママが、韓国の公立小学校の授業参観に行って思ったこと

先日韓国で8歳の長女の授業参観があった。

日本生まれで、韓国育ちの、2年生になった娘。今は韓国の現地の公立小学校に通っている。

娘の生い立ちに関するnoteはこちら👇

娘はいろいろな事情が重なって、日本と韓国の両方で公立の小学校に通ったことがある。だから、母である私も2つの国で授業参観に参加したことがある。

それぞれ見てきて、

韓国の小学校、、す・すすんでるな・・・・!!!!!!

というのが何度か授業参観に参加した感想。

まずはハード面で感じたことを挙げると、教具のデジタル化が日本よりずっと進んでいた。

もちろん教育をデジタル化することには賛否両論あるとは思うけれど、生徒のためというよりは、教師の負担を減らせるツールは活用した方がいいというのが、私の意見だ。

人に物を教える立場というのは、時に「人の上に立つ」という構図が出来がちで、人を支配できる立場になりうる。相手が子供だと、なおさらその構図が出来やすい。

でもそれは現代の教育にはそぐわない。人は誰のことも支配するべきじゃないし、されるべきじゃない。

そういう構図を作らないためにも、先生たちには十分な休息と余白が必要だと思うのが私の意見。だから先生たちが楽できるツールはおおいに活用するべき。

日本の小学校にも1年通ったとき、タブレット学習が導入されていたけれど、何やら形だけの導入でむしろ先生に対する負担ばかりが増えているのではないのか?という印象を持っていた。

韓国ではタブレット学習は2年生では始まっていない。教室にある教具をデジタル化し、むしろお金をかけて、先生の負担を減らしているのがとてもいいなと思った。

そして、ソフト面でいうと、何よりもよかったのが、子供のマインドに寄り添った言葉の掛け方や、教室の作り方。メンタル教育も進んでいる印象を受けた。

もちろんこれは担任の先生によって、やり方はそれぞれだと思うけれど、今のところ、2年間2人の担任の先生に当たって、私は2人の先生にとても感謝の気持ちを持っている。

それくらい先生たちは、娘のマインドにプラスの言葉をかけてきてくれている。親の私がいうのもなんだか、おかげで娘の自己肯定感はかなり高い。(逆に高すぎて、大丈夫なのかと思うこともある)

今回教室に入った途端に目にした言葉がこちら👇

「향기롭고 따듯해서 봄이 온 줄 알았는데 네가 온 거였구나」
訳:いいにおいがして暖かいから、春がきたかと思ったら、あなたが来たんだね。

嬉しい😭 こんな言葉に出迎えられたら、私は毎日学校に行く。

学校の掲示板に飾ってあった言葉はこちら👇

教室に飾ってあった、マインドアップワード

幸せは、言葉から生まれて、言葉で感じて、言葉で続く。

こんな世の中だから、言葉の力は偉大だし、狂気にもなる。

共感する言葉、寄り添う言葉。言葉で人は変われるし、日々元気に過ごしていく糧となりうる。

悩みの多い、現代の子供にとって、きっとこういう些細な声がけが、大きな変化につながっていくだろう。

教室に飾ってあることで、子どもたちにももちろんいいけれど、先生たちにもいい影響を与えそうだと思った。

私も改めて、子供にはプラスの言葉を使うことを心がけようと、背筋がピンとなった。



とはいえ、韓国の教育現場にも日本では考えられないような問題点も多く存在している。日本の教育がいいなと思うことも多いのも事実だ。

外国の例を知ると、自分の国の問題点や改善点がよく見えてくると思う。教育の現場は閉ざされがちだけれど、もっと国単位で開かれて、日韓の相互の協力ができていくといいなと感じる1日でした。

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