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『せんねん灸のススメ』

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健康を、楽しみながら調えたいかたに。鍼灸師がせんねん灸を使ったお悩み症状解決やくらし方のコツのご紹介をしています。
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「恋のときめき」に学ぶ、熱中症サイン

「恋のときめき」に学ぶ、熱中症サイン

日射しが強くなり始める、5月ごろ。熱中症をわずらうのは、なにも真夏ばかりではありません。
・胸が高鳴り
・肩で息をして
・熱っぽくて胸が苦しい
それは、まるで「恋のときめき」のよう。ですが残念ながら、ズバリ!熱中症です。

【恋のときめきに学ぶ、熱中症のしくみ】

・胸が高鳴る(心拍数があがる)
ドキドキするのは、血行をよくして身体に熱がこもるのを予防しようとする働きです。
・息苦しい・肩で息をす

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人間BBQ~カッパが伝える、ヘソおしっこの話~

人間BBQ~カッパが伝える、ヘソおしっこの話~

むかし・むかし。 
炎天下「人間BBQ(熱中症)」になると、倒れた人を木陰で休ませて衣服を脱がせ、皆でおへそにおしっこをかけました。  #すごいBBQ

ウソのようなホントの話。実は、東洋医学的な熱中症対策の秘訣がかくされています。

【木陰でおしっこのヒミツ】

強い陽射しで身体の表面に熱がこもると、発汗が追いつかなくなり、どんどん体表が熱くなります。一方で夏バテした身体は、ふだんよりも体温が低

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今年こそサヨナラ! タイプ別、痔の攻略法

今年こそサヨナラ! タイプ別、痔の攻略法

いまや現代人の2人に1人はわずらう、といわれている痔。恥ずかしくてなかなかオープンにできないかたも多いようですが、ほうっておいて楽になることはありません。原因は生活習慣による、肛門部のうっ血です。むかし・むかしは寺までもっていく病といわれていたしつこい症状「痔」。今年こそさよならしたいかたに、このnoteを捧げます。 #恥ずかしい話

【痔の原因は、いきづまり】

・息づまりの痔
忙しいスケジュー

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拝啓 全国の痔主さま

拝啓 全国の痔主さま

むかしから、一度わずらうと寺までもっていく病といわれている「痔」。
東洋医学的な痔の原因から考えれば、今後ますます痔をわずらうひとは増える一方です。 #恥ずかしい話  

【いきづまり占いとしての、痔】
そもそも痔とは、肛門部がうっ血している状態です。ここの血行がいつも潤沢であれば、痔をわずらうことはありません。
しかし、現代人のライフスタイルでは、肛門部をうっ血するまで追いこむような習慣が、たくさ

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春真っ盛りの!痛い・かゆい・腫れる対策

春真っ盛りの!痛い・かゆい・腫れる対策

花粉症や季節性のアレルギー性鼻炎・ジンマシンなどは、春先や秋口におこりやすい症状です。急な天気の変化や気温の乱高下、強い風にさらされる季節の変わり目。忙しい年度末に、新しい環境の変化にたいする気疲れなどが重なると、体調を崩しやすくなりますね。 #花粉症  

【痛い・かゆい・腫れる原因】

痛みやかゆみ・腫れ・ほてり症状がいちじるしい花粉症やアレルギー症状。その原因は、ズバリ!身体にこもる熱です。

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止まらない!くしゃみ・鼻水・なみだ対策

止まらない!くしゃみ・鼻水・なみだ対策

朝起きたらくしゃみを連発、涙や鼻水がとめどなく出てくる・・・なんてことがあります。季節の変わり目によく見られる症状ですね。
春の三寒四温の気温差のあるころや、秋口の急に肌寒くなるころは、こうした目鼻の症状がめだちます。気候の変化に敏感になるのは、季節の影響ばかりではありません。エアコンの冷気やほこりなども、お肌や粘膜をたえず刺激してストレスになります。こうした朝のわずらわしい症状を、お灸の習慣で解

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ひざ痛のお灸

ひざ痛のお灸

立ち上がるときや歩いているとき。また寒い日は特に、朝からひざが痛くなることがあります。いつも同じところが痛む・ひざの形がちょっと変・むくみ腫れる感じがする場合には、すみやかに医療機関を受診されることをおすすめします。ひざはカラダの運動を受けとめるクッションの役割をします。常に負担がかかりますから、痛みを感じ始めたら早めに対策をたてることが必要です。

【ひざ痛の原因】

・局部の痛み
局部の限定し

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必見!お灸の選びかたと楽しみかた

必見!お灸の選びかたと楽しみかた

「東洋医学の薬箱」では、市販されていて手に入りやすい「せんねん灸」を基準に記載しています。ほかのお灸を用いる場合でも、下記のご案内を参考にしていただけたらと思います。

【お灸の選び方】

「せんねん灸」は、シールタイプで簡単にすえることができるものが多数あり、温かさも5段階から選ぶことができます。お灸に関してのご質問のなかに、「熱くないか心配」というお声がありますが、ご自分にあった温熱のものを選

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しもやけのお灸

しもやけのお灸

冬になると指先が冷たくなり、徐々にむくみ・腫れ・痛み・かゆみが出始めるしもやけ。手先や足先が腫れて痛がゆいと、わずらわしいものです。小さい子供ばかりでなく、おとなでも冬になると悩む方は多いですね。無防備にカラダを冷やしたり疲れをためていると、丈夫な大人の方でも、しもやけになります。

【しもやけの原因】
・血行不良
もともと肩こり・腰痛があったりして手先・足先がこわばりやすいひとは、カラダの末端ま

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春先の風邪

春先の風邪

【春は風】

春先になるとくしゃみ・鼻水・鼻づまり・咳・微熱・口内炎・結膜炎などの訴えが増えます。気温差・湿度差・気圧差などの天気が毎日うつり変わり、呼吸器や粘膜に負担をかけ続けるため、軽い風邪症状がひんぱんにあらわれます。

春先の風邪が長引くと抵抗力が続かず
●だるさ・疲れやすさ・息切れなどのカラダの症状
●おちこみ・集中力が続かない・投げやりになるなどのココロの症状
が目立ち始めます。

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春先の花粉症

春先の花粉症

【梅の開花は花粉症の開花】 #花粉症  

梅の花が咲き誇るころ、ご近所では花粉症が始まったという話で盛りあがります。花粉症の炎症症状は火事と一緒です。はやめの消火にはお灸が手軽。
春先の花粉症は、冬から春へのカラダ作りのひとつのきっかけです。カラダの声を敏感にひろいあげて早めに対処することで、花粉症症状はおさまります。

【もくじ】
・くらしのコツ
・春先の花粉症の原因
・セルフケアのお灸のツボ(

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「仙術」について

「仙術」について

「仙術」というと仙人術=不老不死の術や不良長寿の霊薬を想像します。

「仙術」は東洋思想でいう「五術」にふくまれます。東洋思想では「易理」という易の考え方をベースに、「五術(命・相・卜・仙・医)」にわけて易の理解を深めます。

「命・相・卜・仙・医」の五術は、ふるい東洋医学の書物にも多彩な表現を用いて、「医学」という理論に変換されて掲載されています。

五術の解釈はひとそれぞれあるかと思います。ぼ

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