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いんちょのつぶやき

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東洋医学のことや、東洋医学「的」な考え方、物事のとらえ方風味のおもいつきを掲載中。
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2016年3月の記事一覧

いんちょのつぶやき・その10

いんちょのつぶやき・その10

【女性のためのお灸】

東洋医学の症状の見分け方には、大きく2つに分ける方法があります。
カラダの外の影響と、カラダの内側の影響と。

カラダの外側からの影響を「風邪」とかんがえます。
・冷えが原因の風邪
・食べすぎが原因の風邪
・疲れが原因の風邪
・暑さが原因の風邪
などなど。

カラダの内側が原因の症状は「雑病」といって、さまざまな原因と部位が多彩な症状をひきおこします。これらは、男性も女性も

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いんちょのつぶやき・その9

いんちょのつぶやき・その9

【理論の解説と実践の解説】

僕の卒業した鍼灸学校は千葉の幕張にあります。特徴として、易や東洋医学の授業があるユニークな学校です。国家資格を取るだけではなく、卒業後の鍼灸師の「厚み」を気づかせてくれる素敵な学校です。

そんな鍼灸学校の後輩にあたる方が、治療を受けに来てくれました。
20年ほどの隔たりはありますが、昨年卒業された方とは、やはり同門。
校風や授業の特徴などについて、いろいろ懐かしくも

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いんちょのつぶやき・その8

いんちょのつぶやき・その8

「ココロのショックはカラダのショック」【ココロの手当て】

5年前から、ココロの負担を感じる方への東洋医学的ケアをする機会が増えました。ココロのような「手でつかめないもの」でも、東洋医学は対処します。精神や感情のような「手でつかめないもの」も、それをうけとめ支える器が人には備わっています。

精神的なショックはカラダで支えます。
カラダが不安定だと精神も安定しませんし、感情のエネルギーのコントロー

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いんちょのつぶやき・その7

いんちょのつぶやき・その7

『目はやっぱり口ほどにものをいう。そして、手も。』【感情表現のはけ口】
人の感情はエネルギーです。

カラダが丈夫でないと、感情表現する力が弱いです。

感情を表現しようとしない「鬱屈している状態」でも、エネルギッシュに「鬱屈」しているのなら、感情のエネルギーは旺盛です。
・眉間にしわを寄せて
・人と目を合わさないように努力して、
・口をへの字につぐむ
こうした「悩みの感情」は、カラダの中でエネル

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いんちょのつぶやき・その6

いんちょのつぶやき・その6

『東洋医学の生理学は幼稚です。』ひとのカラダのしくみを説明する生理学。
東洋医学は解剖をして構造から生理学を作り上げた医学ではありません。

実際に目の前で起こるカラダの現象から、理論を組み立てます。古い書物になかった用語も歴史と共にふえていくのも、新しく生まれた理論を補完するためにできてきたのでしょう。

【自然からカラダを知る東洋医学】

おおもとに東洋医学の思想が生理学の根本に存在します。東

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いんちょのつぶやき・その5

いんちょのつぶやき・その5

【これから本番・春眠暁をおぼえず】暁ばかりではありませんね。一日中、なんとなくボーっと眠気を感じる春のあたたかい日。気がゆるむと、とたんに眠気を覚えます。

【におい立つ春】

気温が上がると、ひとのカラダは寒さに抵抗する必要を感じなくなり、代謝を落とします。
新陳代謝がおちることで、内臓のはたらきが弱り、体温が下がります。
そんなわけで、体内に解毒しきれない飲食の毒素が血中をめぐるので、春は体臭

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いんちょのつぶやき・その4

いんちょのつぶやき・その4

【ココロのわずらいにも東洋医学】鍼灸というと、とかく肩こりや腰痛のような、カラダのこわばりをほぐすイメージがあります。
一昔前だと、風邪をひいたり、お腹をこわしたときなどにも鍼やお灸をもちいていました。
とくにお灸は「家伝の灸」といって、自宅で家族にすえてもらうのが一般的でした。

ただ、鍼灸や漢方薬に代表される「東洋医学」が、「ココロの症状」をわずらったときにも、役立つことは、あまり知られていな

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いんちょのつぶやき・その3

いんちょのつぶやき・その3

【良い生活習慣のつくり方】世間では、カラダによい方法、健康法など、たくさんの情報があふれています。自分にかなった方法を見つけるのは、情報に耳をかたむけているばかりでは、迷ってしまいます。

【自分にかなった生活習慣の目安の見つけ方】むかし・むかし、大家族で過ごしていると、「自分のルーツ」がよくわかります。同じ血縁者が、どんな体質か、性格か、生活習慣の傾向か、などなど。

目の前で、暮らしている家族

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