2014大暑その3_1

あなたは、どのタイプ?~3つの湿気と5つのむくみ~

6月から7月にかけてつづく梅雨。
なんとなく湿気に身体が影響を受けている気がするものの、「なぜ」調子がでないのか、今ひとつわからないまま。
あいまいな実感のままでは、対策のたてようがありません。今回はそんな「湿気」をタイプ別に整理してみようと思います。

【湿度の効能】
一年中、適度な湿度をたもっている日本の気候は、日本人の肌を潤し続けてくれています。お肌を乾燥から守ってくれる湿度は、ほどほどであれば皮膚や呼吸器粘膜を保湿し、抵抗力をたかめてくれる効能が。湿度が十分でない環境では、肌や粘膜のバリヤー機能が働かず、風邪をひきやすくなります。特にじりじりとした日差しにお肌がさらされる夏前には、梅雨の洗礼をうけておくことで、ひと夏身体がうるおいを保ちやすくなります。

【湿気の影響】
問題になってくるのは、梅雨が長引くなどで湿度が「ほどほど」でなかった場合。消耗した身体が「湿度」に負けてしまって「湿気」にあたってしまった場合などです。梅雨の湿気が身体のあちらこちらに入りこみ、さまざまな症状をあらわします。身体のキャパを超えた湿気は、表面から貼りつくようにして負担をかけるようになります。
鍼灸では、「どの深さに」湿気が入りこんでいるのかをみながら、手をあてていきます。

●皮膚にこもる
身体のバリヤーである皮膚に湿気が張りつくと、まず抵抗力がおちます。くしゃみや寒気などを感じるのは、皮膚表面が湿気で冷やされるからです。

●血行にこもる
身体の表面から湿気が入りこむと、血行が滞ります。血管に貼りつくように冷やす湿気の影響で、だるさを感じることがあります。

●肉にこもる
いよいよ身体の中へ湿気が入りこみ消化器にこもると、むくみます身体が重く、下半身がむくみで太くなり、下痢をすることがあります。

●筋にこもる
冷えの要素をもつ湿気が筋に入りこむと、筋肉を冷やします。触れるとひんやりとする肩こりや腰痛につながったり、こむら返りのような急に筋肉がひきつれる痛みをおこします。

●節々にこもる
湿気が関節まで入りこむと、錆びついた歯車のようになります。動作がぎこちなく、痛みをともなうようになります。

7月は土用の入り。昔から土用の灸といって、この時期にお灸をするとよいといわれてきました。夏風邪や夏バテの予防もありますが、湿気が原因のむくみや痛みには、お灸がよくききます。すえた場所が汗ばむ、トイレに行きたくなるなどがあれば、湿気が逃げていくサインです。

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