ナゴロシュ

フィクションです。通勤電車ひと駅分の現代語訳「こころ」夏目漱石を連載しております。宜しくお願い致します。

『ラルジャン』

映画『ラルジャン』を観た。まず主人公の男性の人生転落ぶりが凄い。そして結末がとにかくヤバイ。ネタバレになるからここには書けないけれども絶句するレベル。1枚のニセ...

現代語訳こころ(しんけい)28

私もその真似をした。青空の色がぎらぎらと眼を射るように痛烈な色を私の顔に投げ付けた。「愉快ですね」と私は大きな声を出した。しばらくして海の中で起き上がるように姿...

現代語訳こころ(しんけい)27

次の日私は先生の後につづいて海へ飛び込んだ。そうして先生といっしょの方角に泳いで行った。二丁ほど沖へ出ると、先生は後ろを振り返って私に話し掛けた。広い蒼い海の表...

現代語訳こころ(しんけい)26

或る時先生が例の通りさっさと海から上がって来て、いつもの場所に脱ぎ棄てた浴衣を着ようとすると、どうした訳か、その浴衣に砂がいっぱい着いていた。先生はそれを落すた...

現代語訳こころ(しんけい)25

私は次の日も同じ時刻に浜へ行って先生の顔を見た。その次の日にもまた同じ事を繰り返した。けれども物をいい掛ける機会も、挨拶をする場合も、二人の間には起らなかった。...

現代語訳こころ(しんけい)24

それで私の目的はついに達せられなかった。私が陸へ上がって雫の垂れる手を振りながら掛茶屋に入ると、先生はもうちゃんと着物を着て入れ違いに外へ出て行った(それで私の...