あの頃の私は、夢中になって仕事が終わると走って帰っていた

なんとしても定時に仕事を終えなければならない…昼休みも早々に切り上げて記録を書きながら時計をチラチラと見ていた。

3年前の今頃、私は病院で働きつつ、「ライターになりたい!」と思いながらブログを書き続ける毎日だった。

ライターになりたい!と思ったきっかけは、趣味のブログが自分の半径5メートルにいる知人に評判が良く「もっといいブログを書くにはどうしたらいいの?」「たくさんの人に読んでもらうためには?」ともんもんとしていたこと。

どうやら、ライターという職業があるらしい。

でも、アラサーの未経験から出版社に就職できるとも思えない。そもそも、ライターという職業の働く先は出版社だけではないはず…私が普段読むのはウェブメディアの記事だった。じゃあ、ウェブメディアのライターになるにはどうしたらいいのかしら?そんなふうに頭に浮かんでは、自分のまわりにウェブ関係の人がいないせいかどうしたらいいのか分からなかった。


「名古屋、ライター講座」


当時、名古屋で一人暮らしをしていた私はそうやってググった。

「お、あるじゃん!」

藁にもすがる思いで見つけた名古屋で開催予定のライター講座。ただし、日程が合わず断念。東京なら選択肢が多いのに、地方の名古屋では1回のチャンスを逃したら次にあるかなんて保証もなかった。

相変わらず、ブログを書き続ける日々。

ライターコンテストに応募しては落選。当時、テレビで「副業のひとつ」として紹介されていたクラウドソーシングサイトに登録して、ライター案件に応募してみるものの一つも通らなかった。

今考えてみれば、当たり前の話で、私のようになんの実績もなく、文章も下手くそな人間は提案文からして「こいつ文章下手くそだなあ」と思われていたに違いない。

ただ、根拠のない自信だけはなぜかあった。そして、毎日「ライター」について検索する中で、岡崎のライター講座が開催されるというのを見つけた。

3年前、私が通ったライター講座はこれ。

さっそく申し込みをしてみた。

懸念だったのは、平日の夜19時から開催のため、仕事が終わってすぐに電車に乗り駅をおりたら走って行かないと間に合わない。どうかどうか、会議や用事がはいりませんように!!そんなふうに願って、申し込みをした。

そして念願のライター講座に、3年前の2016年1月から通い始めた。週1回の全3回にわたって行われたライター講座。私は「ライター講座」にもかかわらず、ノートパソコンを持参せずに通っていた。紙とペンでなんとかのりきっていた。

思い返してみれば、参加者のほとんどがノートパソコンを持っていなかった気がする・・・。

ブログを書いている私は、自意識過剰で自分はライティングができる方だと勘違いしていた(ライター講座にノートパソコンすら持参しないレベルなのに!)。

ライター講座で教わることは全てが初めてのことで、毎回「おお、めちゃくちゃいいこと勉強した!」とわくわくしながら自宅に帰ってからも興奮がおさまらなかった。Googleドキュメントの使い方さえ知らなかったし、一眼レフもICレコーダーも持っていなかったけれど、フォトテクニックやインタビューなど何をするにも楽しくてしかたがなかった。

学んだことを早くためしたい!とまたブログをコツコツ書き続ける日々。

仕事が終わると、真っ先にアパートに帰ってブログを毎日書き続けていたと思う。

そして、ライター講座を受けて3ヶ月後。

私は当時、勤めていた病院を退職した。

理由は「ライターになるため」。

ライターの仕事がゼロの状態で正社員として働いていた病院を辞めた。一人暮らしのアパートも引き払い、荷物を全て実家に送り、「時間があればブログもたくさん書けるし、ライター応募も片っ端からしよう!」と見切り発車。

根拠のない自信はなぜかあって、今考えればそら恐ろしいくらいの自信にみちあふれていた。


あれから3年。


私はフリーランスのライターとして働いている。

仕事がうまくいかずに、抜け毛がひどく「このまま禿げるかも!」と心配した家族に育毛剤をすすめられたこともあるくらい。

そんな危うい時期も乗り越えた。

いや、今も続いているのかもしれない。

なんとかなる。

うん。

なんとかしてきた。

だって、私がやると決めたことだから。


私が未経験からライターになったことを知っている人から、Twitterのダイレクトメッセージをもらうことも増えた。ああ、3年前の私が目の前にいる。がんばれー、とりあえずブログ書くといいよ。会社を辞める前にポートフォリオを作れるくらい実績作ろうね。じゃないと、仕事がなくて不安でハゲるよ…ちょっと上から目線かもしれないけれど、今の私から伝えられることは返事をするようにしている。

そして、去年から初心者向けライター講座の講師もするようになった。

ライター講座では、「名古屋、ライター講座」とググっていたころの私が欲しかった情報をおしみなく伝えるようにしている。

とにかく書く。

書き続ける。

話はそれから!

そうやって、仕事終わりにがむしゃらに走ってライター講座に通っていた私は、ライター3年目に入ろうとしている。時間はあーっというまに過ぎていくのだなあとしみじみと思うのだった。


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小澤志穂

ひとりごと

つれづれなるままに。
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