無料論

奥様、今はキン肉マンの最新回がネットでかつ無料で読めるんですってよ。いや、凄いんですよ。予想は裏切るけど期待は裏切らない。しかも絵がラフだったりとかしない。本当に無料でいいの、ってなる奴ですよ。ええ。

さて、ひるがえってのお話。今の時代『基本料金無料』とかそういう言葉にあふれています。noteもカクヨムも無料が基本です。いい時代ですねえ。ピクシブなんか神絵が基本無料で拝める訳ですよ。捗りますね?

ただし無料にはリスクがあります。玉石混淆真偽混在。デマばっかり燎原の火となるこんな世の中じゃポイズン。
それに技術とかのデフレが始まります。『サラッと書いてよ!』とか『違法なアプリで無料で聞いてます!』とか。サラリと言えちゃうのってこういう所あるよ、絶対。でも金、って出す時点でリスクだもんね。そりゃグルメサイトがいろいろとあった訳ですよ。
この辺、突き詰めると『失敗したくない論』とか生まれそうだな……。

ともあれ。我々の当代の傾向は『確かなものには金を出したい』にあるではないでしょうか。不確かなもには確かにできる仕組みを。保障されるものには己の財を。そうしてヒトは、リスクを減らす。ただしローリスクは基本ローリターンで。
我々がガチャに突貫し続けるのは『ハイリスクを背負ってでも手に入れたい確かなもの』があるからではないだろうか? そしてそれが時に非難されるのはその確かなものが極論『データ』であって。ついでに言えばハイリスクを払ったのにノーリターンだったりするからであろう。

我々はこの無料が氾濫する世の中でどう生きていくべきか。どうサーフィンするべきか。何に金を入れるか。何を切り詰めるか。それを考えねばあっという間に呑まれる、そういう時代になったのだ

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