10/13 俺はツイてる

俺はツイている。今この時点で、自分の悪い点に気付けたからだ。
俺はツイている。まだまだ人生は20年近くあるからだ。
俺はとことんツイている。今から変えていけば、未来は明るいからだ。

俺は今、自分に対してまっすぐに挑もうとしている。なぜなら、これがきっと最後の機会だからだ。今までは、小賢しいことばっかり言ってまともな計画も練らず、テンション任せに愚痴を言いながら蠢くヒルでしかなかった。

だが気付いた。今の状況を、せめて一ミリでも良くしたければ。動くしかない。信じるしかない。やれることをやってみるしかない。それが、俺に必要なことだったのだ。

とはいえ、がむしゃらにやれば怪我をする。多少の無茶は必要だが、体を壊せとは誰も言っていないからだ。削るべきは栄養や休息、運動ではなく、無駄な時間だ。

一日十二時間、三百六十五日とは言わないが、それでもツイッターなどなどに注ぐ時間を一分一秒でも減らせれば。それだけ執筆時間が延びるのだ。時間は資産。しかし残量は誰にもわからない。故に貴重だ。

執筆時間が延びれば思考の時間が増える。思考の時間が増えれば試行錯誤もできる。追い込まれたテンションで必死に書いたところで、それでは粗い作品になる。俺はそれを、二年前に味わっている。

書いて、考えて。自分をもり立てて。自分を信じて。万全とは言わぬまでも、自分が信じる最高の作品を世に送り出す。それが、今後最初の目標だ。

俺が文章を書く時。脳裏のイメージは漫画のように描かれる。それをいかにして読者に伝えるか。読者に共有してもらうか。一緒に面白いと思ってもらうか。その点について、僕は文章と覚悟を持って向き合わねばならない。

全てを伝えようとすれば文章は冗長となり、軽く済ませようとすれば今度は多数の解釈を生んでしまう。故に、文章とは難しいのだ。故に、書くという行為は面白いのだ。

だから、今後も僕は書いていく。その先に、人の思いを動かせる光景があるのなら。その先に、文章でお金を得られる光景があるのなら。僕は今のしんどさを惜しまない。

これらに気付けたから、俺は世界を許します。愛してる。

おわれ

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