20171217スターウォーズ ローグ・ワン(2016;監督:ギャレス・エドワーズ)

 エピソード4の前日譚。デススターの設計書を巡るドラマ。物には来歴があり、多くの人の想いが込められている“物”の意味を感じた。それは憲法や人権などの抽象的なものについても同じかもしれない。多くの人の命が賭され、生まれ受け継がれて来た憲法や人権。その歴史を学校で習うが本当に理解するためには想像力が必要だ。

 シリーズに一貫するテーマの一つである帝国に対する反乱軍という構図がここでも描かれる。それは世界中至る所で見ることができる人類史のダイジェストだ。デススターは水爆(原爆)のように感じられる。惑星を破壊できる力を持つ兵器と国を破壊できる力を持つ兵器。デススターの設計書が存在する以上、デススターを破壊しても第二のデススターが作られるのではないか?と果てしのない攻防に気持ちが暗くなるが、消滅の中愛し合う二人の姿は儚いこの世での人間の在り方の細やかな希望を暗示しているのかもしれない。


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naho

映画

映画を媒介にして自分が何を考えているかについて気づくことがあります。映画同士の比較や、その映画が作られた背景である時代状況などにも踏み込んで自分が何故その作品に惹かれたか(あるいは惹かれなかったか)について考えてみたいと思います。
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