祖国とは、君の美しさのことだ

娘に語る祖国(1990:つかこうへい)

「つか版・男の冠婚葬祭」を読んでからつかさんにハマっている。

この本を読んでつかさんの人気について一層よくわかった。

つかさんは破天荒であり、かつ、情が深い。その両面に人は惹かれる。
強さと弱さ。差別に筆で立ち向かった勇気と努力。恥を知り、自らを恥じ入る心の美しさ。

生きる中で起こる様々なことに自分に嘘をつくことなく、失敗も含めて全て背負って生きる。そのように生身の身体から言葉を紡いでいたから人間味があり厚みのあるセリフが書けたんだなぁ。

在日韓国人に対する差別がどーのと難しい言葉を使って説明できない、人間の存在の悲しさや哀れさやどうしようもなさなどがつかさんのセリフからは滲み出ている。

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