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【旅育note vol.2】「旅育」をテーマにした本を読んで、私のしたい「旅育」を考えてみた

 私が「親子ワーケーション」を含めた「旅育」に関心を持っている理由はこちらのnoteにまとめたのですが、自分の家族旅行の原体験から。
その体験と「旅育」という言葉を見た時に、あぁこれだ!としっくりきたのです。

「旅育」についてもう少し理解を深めたいなと思い、3冊「旅育」をテーマにした本を手に取ってみました。

「旅育」をテーマにした3冊の書籍

 「旅育」をテーマにした本を発行された年順に並べます。
 まず1冊目が『海外旅行で子供は育つ!!子供の人生を豊かにする旅育のススメ』木舟周作著 
2015年に発行された本で、今の状況だと遠くなっている海外旅行をテーマにした本です。

2冊目が『家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ 旅育BOOK』村田和子著
2018年に発行された本です。

3冊目が『すべてのパパとママと旅好きに贈る THE 旅育』BEN著
2019年に発行された本です。

そもそも「旅育」ってなんだろう?

旅育という言葉を最初に使い始めたのは、社団法人日本ツーリズム産業団体連合会(当時。現在は公益社団法人日本観光振興協会)です。二〇〇七年から、首都圏の小中学校を対象に「旅育」の出前授業を行っています。
 授業のテーマは、世界を見ることの大切さや、日本の良さの再発見、旅をする際の思いやりなど。講師は旅行業や航空業、ホテル旅館業、鉄道業から、テーマに沿った専門家を派遣していました。
(木舟周作(2015),『海外旅行で子供は育つ!!子供の人生を豊かにする旅育のススメ』イカロス出版 p.26より)

 その後、JTBが2013年4月から「旅いく」を運営をはじめたり、各所で「旅育」という言葉が広がっていったよう。
 また別の本で書かれていた内容が私にはしっくりくる内容だったので、長めですが引用します。

 最近、〇育として、例えば、知育、食育などと並んでよく聞くようになった『旅育』。ですが、これまた人それぞれ理解や解釈は異なっており、ある書では「旅を通じて子供の生きる力を育てる」や、別の書では「旅をすることで子供が育つ」など、大抵のケースで子供に焦点を置いて旅行することを『旅育』と言っています。ですが、私の定義する旅育は「旅を通して親子を含めた最高の人間教育」となります。
(中略)
 また、子供単体ではなく、親子で旅をすることにより家族の絆を深めることもできたり、親も一緒に旅をすることで家族全員の人生を豊かでハッピーにすることができる、それが私が定義する『旅育』になります。
 前章でも触れましたが、親子で旅をして非日常に触れ、固定概念や自分の中の常識を打ちこわし、多様性を理解することで、今を自分らしく豊かに生きるために必要な「人間力」が身につきます。
(BEN(2019),『すべてのパパとママと旅好きに贈る THE 旅育』ゴマブックス p.42-43より)

 私も親だけ、子だけでなく「一緒に楽しむ」という部分を大事にしたいなと思います。親が変に焦りから「これすると子どもにいいから」みたいな空気でする「〇育」は単純に楽しくないと思うから。

「旅」の意味

「旅」をすることでどんな意味があるかを体験と3冊からまとめてみました。

・視野が広がる
・歴史や社会の出来事に興味がわく
・ハプニングへの対応力がつく
・家族が仲良くなれる
・(海外旅行や国内でも長期滞在の場合)コミュニケーション力が高まる
・(海外旅行の場合)国際意識が高まる

「知識」と「経験」は別物だけど、旅で訪れたり体験をすることで架け橋がかかるような感覚があります。
なかなかリアルで移動がしにくい今だからこそ、やっぱりリアルな体験って大事だなと再確認させられます。

↓ 大学時代、初めての海外旅行でタイの農村にホームステイさせていただいた兄弟と10年後にバンコクで再会できたときの1枚!(SNS時代、すごい!拙すぎる英語でも落ち合えた感激!)

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私がしたい「旅育」は?

 人生100年時代といわれますが、親にとっても変化に柔軟であることが大事な時代。私自身も社外に学びたいことがあったら学びに行ったり、プロボノをしてみたり、転職してみたりと日々試行錯誤しているので、私も子どもも今いるステージが違うだけで、同じ人生の学びの中にいるだけなんじゃないかなと思っています。
 子どもと私は別の一個人であって、私はその芽を育てる役割をしているんだなという感覚もあります。よくある「自分がしたかったから〇〇を子どもにさせる」といった子どもに親の願望を重ねるのも、だったら今から自分がやればいいじゃんと思ってしまう節があります。(もちろん子どもが興味を持って「やりたい!」と言っているなら話は別。)
 人生100年なら、30代でもあと70年近くも生きるんだし、親も子どもと一緒に楽しんで新しい経験や越境体験をしたりする機会として「旅育」に惹かれるのかなと思います。

 本を読みながら、そういえば「仕事を始めたら長期の旅行なんていけないから」と大学を卒業する前に一週間ほど海外旅行に出かけたなと思いだしました。「仕事中心で長期旅行は無理!」って「仕事中心で育児との両立ヤバイ!」というのと根っこは同じ。

仕事も楽しみ、育児も楽しみ、趣味も楽しみ、休む時はしっかり休み。トータルで見た時に人生を楽しく過ごせる
そんな生き方・働き方をしたいし、それが当たり前にできるような世の中に少しずつでも変わっていくようにと思い、プロボノをしている共働き未来大学でも「旅育部」という活動に関わっています!

 もしよかったら、今日のお昼休み(12:15~12:45)にゆるっと共働き未来大学 旅育部×毎日みらい創造ラボ 今村茜さんで「親子ワーケーション」についてClubhouseでおしゃべりする会をやってみようと思うので、ぜひご参加ください♪(初心者すぎて、どきどきです…これもひとつの新しい経験、がむばる!)


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