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青年海外協力隊の2年間で得たのは「無力感」

アフリカ系男子のナイケルです。

今日は体調があまり優れないので、家にずっとおりましたから、日記は休みましてコラムだけになります。アフリカ系男子だから風邪引かなそうでしょう?実はめっちゃ身体弱いんです。ギャップ萌えですか?違いますね?


Twitterのフォロワーが5000人を突破したあたりから、どんな時間に呟いても結構反応をいただけるようになってきまして、基本ウレシスなのですが、「誰にも読まれなくていいんだけど、なんか外に発したい」みたいな時あるじゃないですか。あれができなくなっちゃったのがちょっとサミシス。

昨日もそんな気分でして、思わず裏垢つくっちゃおうかなって思うくらいだったのですが、平日の日本時間午前10時頃、ベナン時間午前2時頃と、比較的僕のフォロワーさんのアクティブユーザー数が少ない時間をめがけて呟いたら、何気に読んでいただいちゃったのがこちら。

リンク飛んでいただくとわかりますが、これ、めっちゃロングツイートになっています。

反応があったというときは、大抵が「共感」あるいは「発見」があったどちらかですが、この場合は「共感」が多かったのではないかと思います。

「無力感」の中身は、一言でいうと自分を過大評価していたからでしょう。

僕の例でいえば、先進国といわれた日本に生まれ育ち、東証一部上場企業でトップ営業マンの経験があったから、少なからず彼らに貢献できることはあるのではないか、と驕っていたのです。


最初の方はその幻想の中で活動をしますから、なんか上手くやれている感を得ることができます。

ですが、すぐにその幻想は終わってしまい、自分の活動は表面上でのものでしかないことに気がつきます。

その背景には、「その国の文化を本気で理解できていなかった」、「現地の人に100%受け入れてもらえていなかった」、そして「自分の能力の圧倒的低さ」があります。

これらの要因が大きな無力感を感じさせる原因になっているのは間違いありませんが、一番大きな要因は違います。


それは、無力な自分に対して、現地の人がたくさんのギブをくれるからです。


もともと自分は「彼らのために」ここに来たつもりだったのに、何もできないということに打ちのめされている中で、彼から「無償の愛」のようなことをたくさんしてもらうことで、余計に「なんで自分はここにいるんだろうか」という想いになってしまうのです。

さらに青年海外協力隊という立場は、無力な自分にも、毎月ぜったいに困らないほどの生活費を支給してくれます。なんの成果も出していないのにです。

これもまた、僕にとっては有り難いようで、とっても無力感を増大させられました。


だからこそ僕は、今もアフリカに関わり続けていますが、結果を出さなくても安定的なお金や生活を保証されるところではなく、自分が頑張らなければお金も無くなるし、世間からも非難されるような土俵を選んだのかもしれません。(ただ、そういう就職先がなかったのかもしれませんw)

今、アフリカ歴は6年目となっていますが、いまだに無力感はあり続けています。僕の尊敬する、元国境なき医師団の山本敏晴先生に言われた「本当にその国の為の仕事ができるのは最低10年経ってから」という言葉が、今も心に絡みついてますので、そのつもりでこれからもアフリカにどっぷりと浸かって頑張っていきたいと思います。

と、こんなこというてますと、「辛い想いをしながら頑張っている人」なイメージを与えてしまいそうですが、正直、申し訳ないくらいにめちゃくちゃ楽しんでいます。1秒たりとも辞めたいとか、日本戻りたいとか思ってません。

本当に楽しくて好きなことだからこそ、いつか彼らに沢山のギブが出来る存在になれるように、がんばり続けたいです。



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