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アフリカのベナンで「人を動かす」難しさ

どうも、アフリカ系男子のナイケルです。


皆さんも一度は経験したことがある

「人を動かす」

ということの大変さ。


学生だったら学級委員とか
部活の部長になったときとか
学生団体の代表になったときとか

社会人になったら部下ができたり
何かのプロジェクトリーダーになったり
イベントの幹事になったり

いろんな場面がありますね。


僕は今アフリカのベナンという国で
会社とNPOを経営しています。

会社は3人の現地スタッフの責任者。
NPOは4人の現地ボランティアの責任者。

合計7人のベナン人と直接的に働いてます。


ちなみに日本にいたときに
一番人を動かしていた時代は
会社員時代に直属の部下がいた頃。

営業力と政治力で最短で係長になった僕は
人を動かす力と魅力が欠けていました。

結果が出てるときは付いてきてくれますが
ピンチになるとダメでしたね。

これは人が付いてきてると言えません。


そんな僕がベナンという異国で
人を動かそうとすると
それはそれは上手くいかないのです(笑)

ちょっとした事例を共有しますね。



女性を人前で叱ってはいけない

うちの女性スタッフは感情が表に出やすい。

「あのクライアントは自分勝手すぎる!」

確かに向こうが悪いけどその怒りが
明らかに先方に伝わったりする。

「ムカつくのはいいけど感情を出すな」

と冷静に伝えたつもりなのだが、
彼女は急に泣き出してしまった。

あとで周りに聞くと
女性を人前で叱るのは文化的によくないそうだ。

「人を動かす」には文化を学ぶべし。



舐められすぎてしまう

新しく入ったスタッフ。

「イエッサーボス!」

と僕の一言一言に軍隊のように反応する。

「いや謙遜しすぎだよ。
うちはファミリーというかチームだから
もっと親しく接して良いよ」

「イエッサーボス!」

なかなか理解してくれなかった。


だから極端に変な人を演じてみた。

できない自分を敢えてみせてみた。


すると2週間後。


「ヘイ内藤。お前は経営能力が低い。
来週からおれに仕切らせてくれないか?」

変わりすぎです。

「あと実はおれ注意されるの嫌いなんだ。
だから注意は禁止でよろしくな」

ちょっと舐められすぎたので
態度を変えてみた。

「いや、できてなければ注意もするよ。
来週から仕切りたいというからには
ガッツリ言わせてもらうよ。
仕上げてきたこの書類、ここが雑。
あと雑な割に遅すぎる。
それにこの広告の文章はなんでこうした?
読む人のこと全く考えてないでしょ?
他の会社のやつ読んでっていったけど
どこをどう読んで参考にした?
このくらいのことができない人には
何かを仕切らせることはできないな。」

「・・・・・オッケー」


翌日。


「おはよう。今日も頑張ろう!」

「イエッサーボス!」

「おい、もうそれ辞めたはずじゃ」

「ノー!ユーアーマイボス!」


人を動かすのって難しい。



でも3年ほど経営者やって
一つだけ気づいたことがある。


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