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【マニュアル】ブリーチ履歴などハイダメージ毛へのオイルストレート

過去にブリーチや縮毛矯正履歴があるお客さまは、髪が傷んでいることが多いです。

【!要注意!】
毛髪カウンセリングの際に、髪を濡らし、指に巻き付けてチェックした時に……跳ね返りがなく巻き付いたままの状態の髪は、芯の部分がかなり失われています。

全てのお客さまにあてはまるわけではありませんが、ハイダメージのお客さまへのオイルストレートのコツについて解説します。

ノーマルヘア~ダメージヘアまでのオイルストレート施術を一通りこなし、髪のコンディションに応じて、1液のブレンドの強さが頭に浮かぶレベルになってから、ハイダメージのお客さまにチャレンジするようにしましょう



【1】ハイダメージのお客さまへのカウンセリング注意点

ブリーチのお客さまの毛髪の特徴

ハイダメージのお客さまへの無理な施術は、お客さまの大事な髪をビビらせてしまう結果になりかねません。リスク回避のために、髪のビビリの可能性についてお客さまに説明して了承を得てからおこないましょう。

オイルストレートは魔法ではないので、ダメージを修復することはできません。そのため、オイルストレートではなくオイルコートトリートメント(できれば毎月)行って、髪をコーティングしながら根元を伸ばし、根元のバージンヘアがある程度伸びてから、オイルストレートにチャレンジするのが本来の流れです。

それでも、お客さまが強い希望をされる場合は……
オイルストレートによってビビったら切る以外対応できない
・万が一の場合は補償対象外になること
説明してご納得いただいてから、施術に取り掛かってください。

【2】ハイダメージのお客さまに対応する時のポイント

オイルストレートの基本工程は一緒ですが、ハイダメージのお客さまにはとにかく「細かく」「じっくり」が重要。ハイクオリティーを生み出すのは、一つ一つの小さな「丁寧」の積み重ねです。

①CMCによる前処理
②薬剤ブレンドは弱めかつたっぷり使う
③トリートメント感覚で伸ばしながら丁寧に塗り、ペーパーも使う
④中間処理でオイルコートトリートメントをおkなう
⑤アイロン温度はやや低め、熱入れは細かく
⑥2剤にオイルプレックスを添加
⑦2剤後にオイルコートトリートメントをダブルで入れるのもアリ

ハイダメージの髪は、髪の内部が流出してスカスカになっています。そのため、各工程のきめ細かい対応が必要です。

①CMCによる前処理

たっぷりスプレーして、しっかりと濡らしましょう。

②薬剤ブレンドは弱め~たっぷり塗布

これまでいろいろな施術をおこなってきたお客さまは「オイルストレートでしっかり伸ばしたい」と希望されることが多いです。施術側としても、1人のお客さまにかける時間を短縮したいと思われるかもしれません。
しかし、弱った髪に強いストレート液は禁物。40分放置できるくらいの弱いブレンドから対応しましょう。

塗布量も重要です。弱めなのでそのぶん1液をたっぷり塗らないと不還元に。これもパサつきの原因になります。パサつきを防ぐためには、スペックは弱く、塗布量はたっぷり、これが重要です。

【例】今回のお客さまはかなり弱いレシピであることがわかります。
GMTとスピエラを10%ずつ添付しており、事前にCMCをたっぷり塗布しています。1液をそのまま塗るよりも薄められるので弱めになります。

③トリートメントの「なめし」手法で塗布&地肌につかないようペーパーを使う

たっぷりなら良いというわけではありません。さらに丁寧に塗ることが重要です。

縮毛矯正でよく「根元から折れる」という現象が見られます。オイルストレートは折れにくいタイプの縮毛矯正ですが、ダメージ毛や細い髪はまれに折れることがあります。

前髪やサイドなど心配な部分はペーパーを使って地肌につかないように丁寧に塗りましょう。

塗り方のポイントしては、トリートメント手法でよく使う「なめし」を思い出してください。1パネルずつ指で挟み、1液をなじませながら、中間~毛先のキューティクルを整えて伸ばしながら塗ります。

※塗布量がたっぷりでも、放置の状態が良くないとパサつきに繋がります。
薬剤塗布時のコンディションを整えることが重要です。1液だけでなく、2剤もカラーも同様に気を付けて塗布&放置をおこないましょう。

④中間処理でオイルコートトリートメント

1液をしっかりとシャンプーして洗い流し、オイルコートトリートメントをおこないます。

※オイルコートトリートメントをおこなう分、施術料金が高額になります。しかし、ダメージヘアにトリートメント抜きで行うと、そのぶんビビるリスクが高まります。お客さまのご予算の関係で両方の施術が難しい場合は、オイルストレートよりもトリートメントを優先することをおすすめします。

プライムケアを中間~毛先に塗布して1分くらい置いてから洗い流す
↓ (かなりきしみますが、しっかり洗い流します)
オイルガラスコート1を塗布してコーミング

オイルガラスコート2を塗布してコーミング

もう1度流す

オイストトリートメントを塗布する(特にダメージが強い部分はしっかりとつける)

チェンジリンスもしくは流してタオルドライ

アフターコートをスプレーしてドライ

⑤アイロンの温度はやや低めに、細かく熱を入れる

いつもは180度推奨ですが、今回は170度、ワイドではなくレギュラーアイロンで細かく髪の毛を取って熱を入れています。

この時、中間~毛先にもテンションや熱が必要です。根元よりは優しめで良いですがスルーしないようにしましょう。

⑥2剤にオイルプレックスを添加

2剤にもオイルプレックスを混ぜ、架橋をアシストします。放置は通常通り5分です。

⑦オイルコートトリートメントをダブル使いする

動画にはありませんが、2剤もしくはカラーのシャンプー後に再度オイルコートトリートメントをおこなうことで、仕上りの質感をさらにアップすることができます。追加メニューとしてご検討ください。

※マニュアルは1液の中間洗浄時ですが、流れは一緒です。

オイルストレートは、最後の仕上げでブローはせず、乾かしただけでどうなるか質感を見ていただくことをおすすめしています。

実際の仕上がり動画は、以下のInstagramをご覧ください👇

他にも、開発オーナーによるブリーチ毛へのオイルストレート動画


参考動画

NAJEYオイルストレートリンク集

https://oil-straight.i10.bcart.jp/

NAJEYオイルストレート公式Instagram




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